total review:265913today:17
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
6/7(合計:65件)
あかねソラ
hepo
ネタバレ
涙腺、死んだ…。 伊月と芳野が通じたことを環が知ってしまった場面で終わった上巻。 下巻は始まりから壮絶でした。 芳野に対する折檻の合間に差し込まれる環の過去が悲しい。 好きだった男。 一緒にいたいと願った男。 その男が違う女性を娶ってから、孤独の中にいた環が見つけた一縷の望み。 それが伊月だったんですね。 もっと大事にしていれば。もっと愛を注いであげていたら。 もしかして…
寸分の隙もない美しい作画。 それだけでも十分酔いしれてしまうレベルなのに、緻密な人物描写と繊細な心理描写まで加わってしまったら、卒倒しますよ。 各話で少しずつ変わっていく扉絵にもご注目を。 大正時代。 新しい文化と古いものが入り交じる中、貧富の差が歴然としてある社会で、貧しくも狡猾に逞しく生き延びてきた伊月。 朝から足を轢かれ、厄日だと思っていたその日、金持ちの懐からちょっと失敬しよ…
ぷれぱーる
うわー 本当の萌えはこっちにあったかあ。 下巻は最高です。 切なく切なくて泣きまくりました。 うー、思い出すだけで苦しい。 環の寂しさや恋心、そんな光と影が浮き彫りになる回想シーンに胸が押し潰されそうになりました。 他に行き場のない伊月を縛り、自分の寂しさを埋める手段にしようとする環。 芳野に暴行し伊月に縋る様は、見苦しさと共に言いようのない悲しさを感じました。 好きで好き…
大正浪漫の世界に浸れる、雰囲気たっぷりの作品。 主従関係、年齢差、体格差、身分差……と、設定もてんこ盛りなのに雑然とていないから驚きです。 主人公・伊月が不憫なのですが、その状況に負けないしたたかで強いキャラが魅力的。 幼い頃に千代森家の主人・環に拾われ、養子となって情夫を続ける伊月の心の支えは、想い人で側近の芳野です。 クールで気持ちの読めない芳野ですが、実は伊月を心から愛し…
ポッチ
『踊る阿呆と腐れ外道』の下巻。 同日発売になりましたが、上巻だけ買ってくると後悔すること必至です。上下巻まとめて購入されることをお勧めします。 ということでレビューを。 上巻で決着がつかなかった伊月と芳野の恋ですが、今巻の序盤で彼らの恋の結末が描かれています。 描かれていますが、今巻のキモは、彼らの主人の環のお話がメインといえるでしょう。 環が、伊月に固執し、愛した理由。…
「大正」ってロマンがあるよね…。 目まぐるしく変わる激動の時代。 階級制度。 経済格差。 個人的にすごく萌える時代で、思わず今作品も手に取りました。 初読みの作家さまでしたが、いやー、こんなに素晴らしい作家さまを読み逃していたとは。とても素晴らしい作品でした。 千代森家の養子・伊月は見目麗しい青年。 が、その実情は千代森家当主の環の情夫。子どもの時に拾われ、そのま…
いるいる
下巻です。 こちらでは芳野×伊月の恋の行く末、 すべての起因となる環の恋模様が描かれています。 環のお話は…、 現代に当てはめると嫌悪される方もいるかもしれません。 けれどこのお話の舞台は大正。階級制度。身分差別。 結婚はおろか恋愛すら自由にままならない時代です。 そんな時代に生きた彼等が1度は葬った恋心がひどく痛く、悲しい。 物悲しさが刺さり、個人的にはすごく好きでした。…
愛憎浪漫譚。 タイトルのインパクトに反して純愛にやられました。 すっっっっっごい良かった……(;////;) 葬らなければならない恋心。 内に内に秘める心が燻り黒く流れ出す。 歯を食いしばって耐えて耐えて……。 時代背景が重なって昏い昏い影を落とす。 刹那的な時間がとても切なくて、すれ違いが痛々しくて、 めっっっっっっっちゃ萌えました(;////;)泣・泣 4人の男の…
リツカ
上下巻一気読みしました。 絵が綺麗でモノローグも美しく、お話としての完成度がめちゃくちゃ高いです。 上下巻通して痛々しい部分はあれど、伊月と芳野はハッピーエンドを迎えられて本当によかった。 濡れ場の描写がとても綺麗で最高でした...! さて、もう一つのカップル、環と結城のお話ですが、多分ここで評価分かれるんじゃないのかな...?と思います。 政略結婚とはいえ、攻めが子供ま…
評価が分かれる作品だろうな、とは思いました。 わたしはちょうどこの作品を読む前に告白に対して「お前のその気持ちは幻想だ」と言われる主人公の話を読んでいたので、そう言われた主人公の気持ちや言った方の気持ちが詳細に描写されているこの作品が余計に胸に刺さったのかもしれません。 ひとの真剣な気持ちを偽物と決めつけることの酷さや、言われた方にどれだけ深い傷をつけるのかという部分をここまで主題として扱った…