あかねソラさんのレビュー一覧

踊る阿呆と腐れ外道 (上) コミック

あかねソラ 

大正時代に繰り広げられる珠玉のラブストーリー

初めて読んだ あかねソラ先生の作品です。

千代森家の執事 芳野 英一郎と千代森家の養子 千代森 伊月のお話。

第一次世界大戦に伴う好景気を背景に、生活様式が大きく変化した大正時代。
千代森家の養子である伊月は眉目秀麗な容姿と片足が悪く杖を突いていることから“膝つき様”と呼ばれていました。
まだ幼い頃に千代森家の当主 環に拾われ、養子として何不自由なく育てられた伊月。
――しかし、…

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踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

やがて哀しき。花の散るらむ。

さて。そこそこ私の予想は的中して。結構悲しい。
やはり千代森の主人、環は叶わぬ想いを結城子爵に抱いていたのだ。
後半は彼等の恋の、想い出と結末が描かれている。環が今、こうなってしまった経緯にも。
因果関係があるとして、語られている。

環は寂しかったのだ。決して手に入らない恋。だから。
伊月を育て、側に居て欲しかったのに。伊月は芳野を愛してしまう。そればかりか。芳野と出て行けないのなら…

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踊る阿呆と腐れ外道 (上) コミック

あかねソラ 

壊れてしまうのは、身体か。心か。

うーん。他のサイトで「中二病の様なモノローグ」と書かれていたのですが、確かに。
大正ロマネスク調の主従愛かと期待したんですけれども。それはそうかもしれないけれども。うーん。伊月の痛々しさったら無い。
孤児の伊月は、千代森の美しい主人に拾われ、不自由の無い暮らしを与えられ。美しい従者を与えられる。子供のいない主人はいつか伊月に家督を譲るだろう。伊月はそれくらいの野心は持っている。持っているからこ…

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踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

雰囲気は良かった

大正ロマン、絵も美しい、旦那様の養子の少年が実は愛人で家の使用人と道ならぬ恋に落ちる…設定はとても好みでしたし導入部分は面白かったです。旦那に陵辱されても希望を失わない健気な少年。旦那様と何やら因縁のある結城子爵の家で悪徳医者に愛人の少年が性的暴行をされ助けに駆けつけた(全然間に合わなかったけど)使用人が激怒して銃をぶっ放す…その辺まではすごく良かったです。

下巻での結末が何だか人として筋が…

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踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

もうだめだ…

涙腺、死んだ…。

伊月と芳野が通じたことを環が知ってしまった場面で終わった上巻。
下巻は始まりから壮絶でした。

芳野に対する折檻の合間に差し込まれる環の過去が悲しい。
好きだった男。
一緒にいたいと願った男。
その男が違う女性を娶ってから、孤独の中にいた環が見つけた一縷の望み。
それが伊月だったんですね。
もっと大事にしていれば。もっと愛を注いであげていたら。
もしかして…

39

踊る阿呆と腐れ外道 (上) コミック

あかねソラ 

絡み合う本音と建前

寸分の隙もない美しい作画。
それだけでも十分酔いしれてしまうレベルなのに、緻密な人物描写と繊細な心理描写まで加わってしまったら、卒倒しますよ。
各話で少しずつ変わっていく扉絵にもご注目を。

大正時代。
新しい文化と古いものが入り交じる中、貧富の差が歴然としてある社会で、貧しくも狡猾に逞しく生き延びてきた伊月。
朝から足を轢かれ、厄日だと思っていたその日、金持ちの懐からちょっと失敬しよ…

9

踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

切なくて素晴らしい神作!

うわー
本当の萌えはこっちにあったかあ。
下巻は最高です。
切なく切なくて泣きまくりました。
うー、思い出すだけで苦しい。

環の寂しさや恋心、そんな光と影が浮き彫りになる回想シーンに胸が押し潰されそうになりました。
他に行き場のない伊月を縛り、自分の寂しさを埋める手段にしようとする環。
芳野に暴行し伊月に縋る様は、見苦しさと共に言いようのない悲しさを感じました。

好きで好き…

9

踊る阿呆と腐れ外道 (上) コミック

あかねソラ 

風情ある大正恋愛ロマンス

大正浪漫の世界に浸れる、雰囲気たっぷりの作品。
主従関係、年齢差、体格差、身分差……と、設定もてんこ盛りなのに雑然とていないから驚きです。


主人公・伊月が不憫なのですが、その状況に負けないしたたかで強いキャラが魅力的。
幼い頃に千代森家の主人・環に拾われ、養子となって情夫を続ける伊月の心の支えは、想い人で側近の芳野です。

クールで気持ちの読めない芳野ですが、実は伊月を心から愛し…

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踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

控えめに言って最高。

『踊る阿呆と腐れ外道』の下巻。
同日発売になりましたが、上巻だけ買ってくると後悔すること必至です。上下巻まとめて購入されることをお勧めします。

ということでレビューを。

上巻で決着がつかなかった伊月と芳野の恋ですが、今巻の序盤で彼らの恋の結末が描かれています。

描かれていますが、今巻のキモは、彼らの主人の環のお話がメインといえるでしょう。

環が、伊月に固執し、愛した理由。…

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踊る阿呆と腐れ外道 (上) コミック

あかねソラ 

王道のストーリーではありますが

「大正」ってロマンがあるよね…。
目まぐるしく変わる激動の時代。
階級制度。
経済格差。
個人的にすごく萌える時代で、思わず今作品も手に取りました。

初読みの作家さまでしたが、いやー、こんなに素晴らしい作家さまを読み逃していたとは。とても素晴らしい作品でした。




千代森家の養子・伊月は見目麗しい青年。
が、その実情は千代森家当主の環の情夫。子どもの時に拾われ、そのま…

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