笠井あゆみさんのレビュー一覧

霧の楽園 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

濃厚ミステリアス

大正主従もの、閉鎖的、鬱々!!
溺愛執着ハイスペ驕慢攻め。
受けのことは甘やかしまくりだけど外堀埋める系!
大好物です!!!!!

受けには捕まえようとすると壊れそうな脆さ。
ついつい魅了されちゃいます。

サスペンス要素もあって、モヤモヤっとあと引く怖さ。
全てが繋がってから、振り返ると、そういうことかーーーと
面白さも怖さも濃厚さも倍増!!
えろは濃厚で甘やかしつつガツガ…

1

ギフテッド~狼先生は恋をあきらめない~ 小説

寺崎昴  笠井あゆみ 

意外性のある話

先天性の病気で狼みたいな見た目で生まれきた攻めの祭視点です。
とてもいい意味で、BLらしくない一作。
男同士の恋愛というよりも、「普通」ではない男ふたりが出会い、成長し、自分自身を受け入れるまでの話です。その過程で、お互いに惹かれ恋に落ちる。
祭の抱えている葛藤や苦しみは、誰もが似たような悩みを持ったことだろう。感情の描写や家族や友人との関係の描写もとてもリアルで、獣人という設定ではあるが祭…

1

転生の恋人―運命の相手は二人いる― 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

一途って怖いけどそこが好き

個人的にはこのシリーズの中では一番好きです。
前2作は割とすぐに結末の予想もできましたが、これは解らなかった!

ただ、CPがあまり好みではないのにも関わらず神にしたのは
ひたすら柳さんに惹かれてしまったからです。
結末を知った後、3Pの部分が本当にああああ・・・(溜息)となりました。

後は執念というか、もはや怨念というのか・・・が凄いなと。
萌キュン要素が欲しい方向きではないと…

3

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

夢で過去世を累ねて、遂げた祈り

八墓村のBL版のような和風ホラー要素を盛り込んだ、
虐げられ自由が無い底辺で生きるマイノリティ二人と、生れ変り?の異母兄弟二人、
この四人が主役の凄く切ない因縁物語。

「累」と書いて「カサネル」と讀む。
夢で見た過去世と同じことを、無意識に累ねる=辿るように生きる七緒と奏の兄弟。
七緒は天気の予知ができる、優しい少年。
奏人は、烏の雛のようなカクシゴの異母弟。

二人が見る夢は…

0

「転生の恋人―運命の相手は二人いる―」コミコミ特典SS小冊子「夢のまた夢」 グッズ

とてもやるせないです

こちらのコミコミさんの小冊子は、ヤクザの柳視点のお話でした。

伊吹の父親との関係や、彼が亡くなる日のことが柳を通して語られています。

伊吹の父親の慎也の父親に対する妄執が、救いようの無いものであったことが何とも悲しいです。

息子達は伊吹の父親の呪いにかかる事なく、幸せな未来に向かっているようです。
ですがその代わりに全く無関係であった柳に、その呪いが降りかかってしまったように感…

0

転生の恋人―運命の相手は二人いる― 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

なるほどそう来たか!

こちらは93冊目のルチル文庫さんの作品だそうです。
カバーの愁堂れな先生の既刊本の欄が、老眼には驚異に思えるくらい多作の作家さまです。

そして多作故に当たり外れが多い作家さまだと、個人的に思っています。

でも今作はとても面白くて、最後の種明かしには「なるほどそう来たか!」と思いました。

ただね、このカラクリ自体が神野才という天才が居なければ、解けなかったであろう事がモヤつくので…

2

拝啓、百年先の世界のあなたへ 小説

中原一也  笠井あゆみ 

心の引き出しの中がぶち撒かれ、整理するのに時間がかかった

まさにタイトル通りで、なかなかレビューが書けませんでした。

タイムトラベルものです。
読みはじめて違和感が。
受けの一人称で物語が綴られているのですよね(ごく一部を除いて)。

ちょっと今回は外したかな? と思った自分を殴ってやりたい。

中原さんのあとがきや他の方のレビューでも触れられていますが、
ド○えも○(イケメン執事型バージョン)です。
季節が移り変わるさまをしっとり…

4

王子たちの初恋指南は甘すぎる 小説

ナツ之えだまめ  笠井あゆみ 

「鏡」

笠井あゆみさんの挿絵効果で、地味目な調理師男子の物語が、可愛らしく華やいで感じます。絵の効果って、凄いです。

スープが自慢のカフェ“灯心亭"を営む森宮光春は、母譲りの美貌。
母は、かつて商店街の美魔女、と言われた占い師。
母が父と一緒に田舎で農業を楽しみたいという事で引退、店を引き継いでカフェに改造。
「特別メニュー3万円」は、鑑定のこと。光春は、「鏡」になって導く。
・・…

0

淫夢 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

夢に因んだ推理物

二時間サスペンス調 BL版推理小説
 「サブリミナル効果」を仕込んだビオ・・と書いたらネタバレになりますね。

このシリーズ、1は、直球すぎてどんでん返が甘い。
3→2→1の順で読んじゃったからかな?? 
シリーズ3作目の半分ほどの面白さだった。

何故だろうと考えたのですが、
3巻は、柳さんという強烈な個性を持っているキャラのおかげで、読後の余韻があって深みがあった。
2巻は…

1

淫具 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

人を救う嘘の話

笠井画伯の淫靡な表紙絵のインパクトは、衝撃大です。
そしてタイトルの「淫具」も凄い。でも、中身はちっとも淫らじゃない。
「淫夢」に続く、才と愛の推理話。
故人の恋人が誰なのかを伏せて、遺された人を救う嘘の話。

心臓が悪かった夏樹の兄が孤独死。
仏国から帰国して、たった一人の肉親・兄を失い、兄との関わり方を後悔する。
兄の事を知らな過ぎて、葬儀にも戸惑う。
夏樹は、才に生前の兄の動…

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