笠井あゆみさんのレビュー一覧

転生の恋人―運命の相手は二人いる― 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

なるほどそう来たか!

こちらは93冊目のルチル文庫さんの作品だそうです。
カバーの愁堂れな先生の既刊本の欄が、老眼には驚異に思えるくらい多作の作家さまです。

そして多作故に当たり外れが多い作家さまだと、個人的に思っています。

でも今作はとても面白くて、最後の種明かしには「なるほどそう来たか!」と思いました。

ただね、このカラクリ自体が神野才という天才が居なければ、解けなかったであろう事がモヤつくので…

2

拝啓、百年先の世界のあなたへ 小説

中原一也  笠井あゆみ 

心の引き出しの中がぶち撒かれ、整理するのに時間がかかった

まさにタイトル通りで、なかなかレビューが書けませんでした。

タイムトラベルものです。
読みはじめて違和感が。
受けの一人称で物語が綴られているのですよね(ごく一部を除いて)。

ちょっと今回は外したかな? と思った自分を殴ってやりたい。

中原さんのあとがきや他の方のレビューでも触れられていますが、
ド○えも○(イケメン執事型バージョン)です。
季節が移り変わるさまをしっとり…

4

王子たちの初恋指南は甘すぎる 小説

ナツ之えだまめ  笠井あゆみ 

「鏡」

笠井あゆみさんの挿絵効果で、地味目な調理師男子の物語が、可愛らしく華やいで感じます。絵の効果って、凄いです。

スープが自慢のカフェ“灯心亭"を営む森宮光春は、母譲りの美貌。
母は、かつて商店街の美魔女、と言われた占い師。
母が父と一緒に田舎で農業を楽しみたいという事で引退、店を引き継いでカフェに改造。
「特別メニュー3万円」は、鑑定のこと。光春は、「鏡」になって導く。
・・…

0

淫夢 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

夢に因んだ推理物

二時間サスペンス調 BL版推理小説
 「サブリミナル効果」を仕込んだビオ・・と書いたらネタバレになりますね。

このシリーズ、1は、直球すぎてどんでん返が甘い。
3→2→1の順で読んじゃったからかな?? 
シリーズ3作目の半分ほどの面白さだった。

何故だろうと考えたのですが、
3巻は、柳さんという強烈な個性を持っているキャラのおかげで、読後の余韻があって深みがあった。
2巻は…

1

淫具 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

人を救う嘘の話

笠井画伯の淫靡な表紙絵のインパクトは、衝撃大です。
そしてタイトルの「淫具」も凄い。でも、中身はちっとも淫らじゃない。
「淫夢」に続く、才と愛の推理話。
故人の恋人が誰なのかを伏せて、遺された人を救う嘘の話。

心臓が悪かった夏樹の兄が孤独死。
仏国から帰国して、たった一人の肉親・兄を失い、兄との関わり方を後悔する。
兄の事を知らな過ぎて、葬儀にも戸惑う。
夏樹は、才に生前の兄の動…

3

「天使の定理 」出版社特典ペーパー グッズ

こっちは分かりやすかった

本編とはうってかわって、こっちはなんだかしっくりきたんです。甘い。おい弦宇、てめー甘いじゃんかよっと激しくツッコミたかったSSです。これ無かったら、ちょっと辛かったと思うので、今から購入を考える方は、こちらのペーパー付をご検討いただいた方がよいのでは。

お話は本編後日談で、勿論二人一緒のベッドで過ごした翌朝のお話。
槐はシナモントーストに蜂蜜をかけたものを朝食とするのがお好みらしく、はい、…

3

天使の定理 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

天使

気になってたキャラのスピンオフだったので購入。思っていた感じのお話だったのですが、どうも一回では消化しきれず、まだ未消化なので、萌にしました。キライではないのですが、萌ポイントを特定できない・・・本編250P弱+あとがき。

憑依型カメレオン俳優として人気の槐。ある日撮影まで半年を切ったところで映画出演のオファーと非常識な依頼があり、気になったので会ってみると、W主演の相手が2か月前高架下の公…

5

「ギフテッド~狼先生は恋をあきらめない~」コミコミ特典SS小冊子「狼さんと赤ずきん」 グッズ

続編読みたいです

本編その後のお話でした。

本編を読んでいて祭の母親も弟の楽も大好きだったんですが、こちらのコミコミさんの小冊子で更に好きだなぁって思いました。

こちらのお話は哲平が初めて露崎家を訪れるお話でした。
祭の母親が哲平が気になる気持ちは当たり前だと思うし、哲平が戸惑う気持ちも誰にもある気持ちだと思うのです。

そして小さな事で喧嘩して仲直りする祭と哲平が可愛らしくて、幸せそうな様子にホ…

0

ギフテッド~狼先生は恋をあきらめない~ 小説

寺崎昴  笠井あゆみ 

また楽しみな作家さまが!

商業デビュー作と知り、また素晴らしい作家さまの誕生を嬉しく思いました。

祭の悩みや劣等感が瑞々しい感性で書かれていて、若くない私まで当時の気持ちが甦るようでした。

祭や哲平の悩みは形は違えども、普遍的に誰にも普通に存在するものです。そして年を取った今なら穏やかに受け入れる事が出来ますが、若い時は自分の中で消化出来ないのです。

それは自分の子どもを見ていても分かるので、祭の母親の気…

3

転生の恋人―運命の相手は二人いる― 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

「生まれ変わったその後も愛し合おう」

面白かった。
夢に関わる三作目で、前二作と異なり、「淫」が入っていない。
SF要素のほうが濃いのかな?と思ったらそうじゃなかった。

「生まれ変わったその後も愛し合おう」
・・このフレーズが、全ての鍵になっていました。
意識に仕掛けられた時限爆弾みたいなもの。

一番怖そうな人が、一番思いやり深くて傷ついた人だった。
本編で才の推理で語られていますが、小冊子にハッキリ書かれていま…

4
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