笠井あゆみさんのレビュー一覧

淫心 -身代わりオメガは愛に濡れる- 小説

高月紅葉  笠井あゆみ 

心のひだ

『淫心』なんていうタイトルなんですもの、淫猥なお話かと思っちゃうんですが。
でも、心の襞の話なんですよ、どっか別の所の襞じゃなく。

出版社あらすじも『めくるめく快感』なんて、淫猥方面を狙っている様な書き方なんですけれど、私は読んでいてあまりそんな感じはしなかったんですね。エドラントが絶倫さんなので確かに色々なことを何回も何回もやっていらっしゃいますが、エロいかな?……うーん、こうなってしま…

8

少年竜を飼いならせ 暴君竜を飼いならせ9 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

可哀想な……

得てしてBLは『可哀想な受け』が登場します。
少女文化の延長線上にあるからだと思うんですけれど。
以前から少しばかりそういう匂いを漂わせていたのですけれど、この『暴君竜シリーズ』はついに『可哀想な受け』ではなく『可哀想な攻め』が全開のお話になってしまいました。

多くの方がはらはらして物語の先行きをご心配されていると思うのですけれども。
そんな中、不謹慎なレビューなんですけれども。
で…

10

笠井あゆみ画集 媚薬 コミック

笠井あゆみ 

買って良かった神画集

笠井あゆみ先生の絵が魅力的過ぎて、挿絵が笠井先生だと分かると漏れなく買ってしまいます。

今回の画集を開くと出版社の枠を超えて収録されているので、あの作品のあの絵!と狂喜しながら拝見していました。時間を忘れて見入ってしまいます。

ですが悲しいことに知らなかった作品もあったんですよね。泣。
でもちゃんとクレジット一覧に表記されていたので、探して読んでみたいと思いました。

笠井先生の…

1

白雪姫の息子 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

試される導入部

初獣人もの。ケモ耳作品の人気上位にあったので軽率に読んだが、なかなかハードな内容だった。言うまでもないが、ケモ耳のモフモフを楽しむ作品ではない。

まず導入が読者をふるいにかけているかのよう。死体愛好癖やエルフとの乱交紛いの描写があり、ここでついていけないと思ったら読まないで、と教えてくれている。散々ヤった後に正論を言いながら消えるエルフに、倫理観や道徳観念も現実世界とは異なる世界だと分からさ…

3

淫夢 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

確かに淫夢ですが

この間の「淫具」が面白かったので購入。なぜかこちらは盛り上がれず、申し訳ありません、中立です。刑事さん同士のお話、本編210Pほど+あとがき。

月島西署に勤める龍(りゅう)。最近、「美少年が抱かれて喘いでいる夢」を何回もみてしまって顔色が悪いために同僚の葵から心配されています。ある殺人事件が起こって捜査していくうちに、夢でみる美少年に実際に出会い、しかもその少年が殺され・・・と続きます。

0

秘恋は咎に濡れ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

心臓病の医療ミスを追求する物語

笠井先生の表紙にクラクラしてしまいますが、
中身は、「医療にかかわる隠蔽と汚職」を追及している記者上がりの政治家の信念についての物語です。

従兄の与党議員・藤末彰良の政策秘書を務める椋一。
彰良の政敵、野党議員・四堂匡鷹の新聞記者時代の弱味を探り、交渉に赴いた椋一。

四堂匡鷹の記者時代に、医療ミスについて取材したことが切っ掛けで恋人として付き合った或る青年の自殺。
その真実を知り…

0

少年竜を飼いならせ 暴君竜を飼いならせ9 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

でも好きな子は自分が守りたいよね…。

ずっと読んできてこのお話が一番、可畏と潤が可愛らしく思えました。
だって可愛いじゃないですか。大好きな人を守るのは俺だけが良くて大好きな人が安心できる場所は俺だけがあげたいだなんて愛おしくてキュンキュンします。
対して、大好きな人が辛い目に遭ったり傷ついたりしてほしくないって気持ちも分かります。
二人とも可愛すぎてもう愛おしい。
お互いを思いやる気持ちゆえにぶつかって、もう大嫌い!ってなっ…

7

アルファの耽溺~パブリックスクールの恋~ 小説

ゆりの菜櫻  笠井あゆみ 

英国の雰囲気も良い

外堀から埋めるタイプの執着攻め×外面が良く攻めにだけ辛辣な強気美人受け!好きー!!

出会った瞬間運命の番と攻めだけ気づき、ひたすらに受けを想い守ってくの良い、紳士だ。親友のふりをする事になり、どんどん惹かれグルグルする受けも可愛い。
ライバルとして競り合い、親友のふりをしていくうちに心が惹かれていく様子が良い。
パブリックスクールの校則、寮生活や制服なども、とっても楽しめました。

1

淫心 -身代わりオメガは愛に濡れる- 小説

高月紅葉  笠井あゆみ 

美貌のΩ王子の波乱万丈物語

帯文は、「囚われΩは淫らに開花する」
貴種流離譚に類するのだと思う。中身は、酒池肉林物語ではありませんでした。
「淫」の字が嫌で、引けて敬遠してしまった。
笠井あゆみさんの表紙絵効果も凄い。
でも試し読み版で、それだけじゃないと確認。
官能シーンばかりだと飽きます。読み物として面白味が無いと嫌。
この作品は、起伏にとんだ筋書きで面白かったです。
ただの純愛物語ではなく、国難を乗り越え…

5

永劫の束縛 小説

井上ハルヲ(オハル)  笠井あゆみ 

絶望度は高め

ですが、辛すぎるぅ…!とまではいかない程良いさじ加減でした。
誰もが救われるようなご都合展開にはならないところも良かったです。

この作品も受けが売られる美味しいシチュがあります。
600万…結構妥当なのでは?と根拠もなくしっくりくる自分。
ノンケの子だったので嫌がるさまが激しく、諸々刺激的でした。
度重なる仕込みと客との行為に体は反応していきますが、快楽堕ちには見えないところも良かっ…

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