笠井あゆみさんのレビュー一覧

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

いったい誰の物語だったのだろう

素敵なタイトルなんですが、内容は、なんでもあり。
タブーの限りを尽くして、あれもこれも、めいっぱい詰め込まれています。
獣が出てくるお話ははじめて読んだのですが、だからなに?という感じ。
ファウジが奴隷に身を落とし父親の代わりにどんどん酷い目にあっていくわけですが、復讐のためにファウジを買ったラージンがいまいち中途半端。
使用人のハッサン、アントンの兄弟や客、はては獣にファウジを振る舞う?…

11

秘恋は咎に濡れ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

美麗な文章と挿絵で読ませる王道エロス

主人公の椋一(りょういち)は、三世議員・藤末彰良(あきら)の政策秘書。
幼いころ両親を亡くし藤末家の居候として育った椋一にとって、彰良は恩義ある藤末家の人間、かつひそかに想い続けている存在でもあります。そのせいで、彰良に政治の具として蹂躙されながらも、彼に逆らうことができず、むしろ献身的に尽くそうとします。
一方、藤末と同じく代議士で、藤末と政策問題で対立する四堂匡鷹は、椋一に興味を持ち始め……

5

鬼子の夢 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

純愛

題名といい、表紙イラストを含めた装丁といい、何て魅惑的なんでしょう!
口絵イラストも中のイラストも大胆な構図で目を惹きますが、いつもドロドロしたダークさを期待してしまう丸木作品に、今回は純愛を見ました。
執着愛も根っこを探れば純愛をこじらせたものと考えることは出来ますので、路線としてはきっとはずしてないとは思うのですが、それでも健気さが前面に出た展開が今回は新鮮でした。


貧しい村の百…

18

「熱砂と月のマジュヌーン」初回限定封入特典 グッズ

なんだかかわいい?

初回限定特典の小冊子ですね。
本編からは2年後のロンドンにいる2人。

もっと甘くなっているかと思いきや、ファウジの態度は相変わらず。
偉そうだしワガママだし自分本位。
けれど、そんなファウジの願いを叶えるためにハッサンは東奔西走。

その日もファウジの注文に答えるためにスーパーへと向かうハッサン。
スーパーへは行かないというファウジを公園に残して行くのだが、戻ってみるとファウジの…

1

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

すごかったー。

書店で偶然見つけた本。
木原さんのアラブということで絵もキレイだったし買ってみることに。

読んでみるとなかなか壮絶でした。
ネタバレになりますが陵辱、複数プレイ、獣○がダメな方には到底無理だと思います。
ま、私も獣○は読んだことなかったし自ら手を出そうとも思ってなかったのですが。
読んでたら出てきたので、あらあらあら…みたいな(苦笑)

アラブものだからと多少のことは受け入れるつ…

5

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

愛が感じにくい

購入する前にこちらのレビューに目を通していたのである程度、展開に予想がつきましたが、同作家さんの「FRAGILE」が好きな方は過度な期待はしないほうがいいかもしれません。

レビューで何人か今作が「FRAGILE」と似ていると書いていますが正直そうは思えず、何より受けのファウジがかわいそうでなりません…。
父親がかつてどのような卑劣な行いをしてきたのか今までろくに知らず、聞かされたときには様…

7

「熱砂と月のマジュヌーン」初回限定封入特典 グッズ

好きにしてください(笑)

熱砂の国での凄惨すぎた過去と決別し、今はロンドンに暮らすハッサンとファウジのその後を描いたショートストーリーです。
本編が架空の国での苛烈な凌辱ファンタジーだっただけに、霧にけむるロンドンという妙に現実味のある場所で穏やかに暮らす二人の日常は、ちょっと本編とギャップがありすぎな気もするのですが(笑)、まあそれはおいといて。

ファウジの傍若無人ぶりは、相変わらずなんですね~。ナントカには付け…

1

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

劣情的純愛の物語

すごい評価の分かれ方にかなりドキドキ。
私の場合はアラブものも木原作品も初読み(原作コミック以外)なので、期待値がまっさらだった分、評価も高めなのかなと思います。

アラブものの王道が、富豪や王子と結ばれるハーレクイン展開なのだとすれば、これはどちらかというと真逆を指向した作品かもしれません。
攻めのハッサンはファウジを性奴隷として買い取った大富豪・ラージンの使用人で、かつてはファウジの父…

15

隠し神の輿入れ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

シリアスファンタジー

ネコ耳系でありながら萌えよりもシリアスな雰囲気が強い作品でした。
ネコ耳が攻めで山の守り神でありながら、タイトル通り人間にある意味婿入り。
そして、気がつけば人間の方が山の守り神の唯一の神設定になります。
更に言えば、二人の関係はハッピーエンド展開でありながら、続編が期待される
そんなお話に仕上がっていたような気もします。

笠井あゆみさんのイラストが作品の雰囲気を盛り上げていて、イメ…

5

隠し神の輿入れ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

モフモフよりトゲトゲが印象に残る

神隠し経験のある大学生・依治が、山の守り神・藍染に再会。
同居し、藍染に霊力を与えるため抱き合い幸せに暮らす二人だが、人界と異界を結ぶ結界が閉じつつあることや、人を襲う禍津日神との熾烈な闘いで、藍染は日に日にボロボロになっていき…。


守り神・藍染(攻)はとにかく献身的で男前。
依治に厳しいことを言って外出を禁じますが、それも禍津日神たちとの戦いから依治を守るため。
人間嫌いなのに、…

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