アンジー
このシリーズを読み始める前は、上流階級でのオメガバースということでもっと殺伐とした雰囲気、ドロドロとした雰囲気が強めなのかなというイメージを持っていましたが、シリーズ全体を通して結構読みやすかったという印象が強いですね。Answer編では確かに南雲は歪な感情を抱えていたけれども、彼以外に特に理解するのが難しいキャラや、邪魔してくるキャラが登場することもなく。宮内が自分の気持ちに素直になることこそ…
かしデス下巻からそう変わったことはなかったように感じます。強いて挙げるとするならば、久藤の愛がより深まり、宮内に何と言われようと己の純情を貫く覚悟ができたというところでしょうか。ずっと拒絶され続けていたならまだしも、一度受け入れられて睦み合ったにも関わらず再度拒絶されるというのは、ダメージもかなり大きかっただろうと思います。それでも、宮内に怒りをぶつけたりすることなく、静かに受け止めて彼の気持ち…
水と油だった久藤と宮内がメインの物語、ワクワクしながら読み進めました。メインキャラになって宮内の少し冷めた部分というか、物事や世の中を斜に構えて見がちな性格がよくフォーカスされていたので、実は彼の葵に対する感情も、上巻で読み取れたもの以外に何かあったのだろうかと構えました。が、そこには疑いの余地はなかったようでほっとひと安心。彼の人生を知れば、Ωと蔑まれながらも自分よりは確実に恵まれた環境にいる…
さちも先生の最も代表的な作品をなぜか読まずに来てしまいましたが、ようやくこのシリーズを読む時が来ました。イメージ的にはもっとシリアスな雰囲気が強いのかと思っていたけれど、少なくともこの巻では笑えるシーンも多々あるし、上流階級の家庭のしきたりにあまりにも雁字搦めになっているわけでもなく、王道を踏まえつつ現代的な新しい風も吹いているような、読みやすい作品に感じました。やはり次郎の父親が革新的な考えを…
最初読んだ頃、何となく事件の概要が掴めなくて、一読して放置してたんだけど、最新刊の「黒か白か」を読んだら懐かしくなって再読しました。
これは「黒白」のシゲが演じる事になる、「腹黒いクズ」警官みたいな話じゃなかったかと。見た目も、久世は何だかシゲに似ていて。恵まれた高校時代の様子はシゲに激似だ。
ただ、久世はその後転落したかの様な人生に見せかけているので、様子はグッと違って来る。
下條も久世も…