やびはる
あんまりハイテンションだとついていけない時があるのですが、この作品ではそんなことはなく、めちゃくちゃなようでそうでもない印象でした。ラブコメとしては個人的にとても読みやすかったです。フジミの体の丈夫さはファンタジーですが、本人は目立つ性格でもなく強靭な生命力を除けばいたって平凡な人間。ずっと笑っていてサイコパスなのか?と一瞬疑いましたが、一応人並みに恋もできるようで安心しました。対する冬真は見た…
虫歯先生の作品は本作以外はすべて読んでいて、良い人ばっかり出てきて先生の作品超ハッピー!って思ってたのですが、こんな引き出しもあったのかと舌を巻く作品です。もともと本作について、攻受を選べるという驚きの試みをしている作品だという知識はあったのですが、ちるちるさんの以下の記事で紹介されており、面白そうだなと思い、読むことにした次第です。
【エッッ同じ先生が描いてたの!?】同作家のギャグ作品とシ…
うーん、印刷技術や模写の精度について極めていく男達という要素はなかなか斬新で面白かったのですが…。仕事面の要素が強くて、なんとなくBL要素は取って付けたような印象に感じました。この2人は間違いなく最高の相棒ではあると思うのだけど、別にそこに恋愛的な好意まではなくても十分な気がして。真倉も夜野も、互いへの感情にはまったく葛藤がなくてすんなり受け入れてしまうので、あまり共感できなかったというか、心情…
◆フェイクファー(表題作)
青春の爽やかさ、日常的なやりとりのほのぼのした空気感、自身の性的対象に関する葛藤が、短い中にぐっと凝縮されてポップに描かれた作品でした。BL初心者にも薦めやすい秀逸な作品かも。烏星にセフレが多いので、初めは雨井の熱量の方が多くて、一歩通行な感じなのかなと思うのですが。読み進めていくと、烏星が軟派に見えるのは、ゲイとして生きる自信が極端にないからなのだと気付くんです。…