華藤えれなさんのレビュー一覧

上海夜啼鳥 シャンハイナイチンゲール 小説

華藤えれな  真生るいす 

意外と強い子なんだね。

異国シリーズ第3弾。
舞台はタイトルどおり上海。
日本から来た建築設計士・相馬×妓楼にいた男娼のロシア貴族末裔・小鈴。

小鈴はロシアからの逃亡生活のうちに声を失くしていて言葉を発せない。
上海に着いた当日、フトした気まぐれから娼館の立ち並ぶ一角に足を踏み入れた相馬はその中でも一番人気の店で声を掛けられ、踏み入れる。
どうせならとありもしないような条件を述べたのだが、それを満たしていた…

1

この聖なる束縛に -サン・カルチェラート- 小説

華藤えれな  実相寺紫子 

萌の大入り満員大暴走

ノベルスの、新レーベル発刊記念らしく、萌要素、満載、大暴走の、渾身の大ロマン。
読んでいるうちに、こちらまで、オレンジの果汁と、牡の精汁に、こってりとまみれていく様な、いっそ清々しいくらいの濃密さ。
ここまでされると、なんというか、もうあり得ないって、、、

マフィアと神父の背徳的な禁断愛で、復讐、抗争、肉親の愛憎。
更には、無垢な美貌に無惨なケロイド、とどめが黒眼帯。

これでもか…

1

優しくしないで 小説

華藤えれな  藤井咲耶 

なんちゃって法曹もの

あらすじで期待しすぎて肩透かしを食らった。
痴漢冤罪で社会的な生命を絶たれた攻めがその元凶の受けを
恨まないんだ。 ミラクル過ぎる。
受けもハナから償いのために抱かれるって感じじゃない。
割と最初からめろめろです。 全体的に糖度高めで
いたたまれない気持ちになった。
それと唐突に支社長にヤられる下りはポカーンだった。

0

異端の刻印 小説

華藤えれな  つぐら束 

ヴァンパイヤとツンデレ神父の永遠の愛を貫く感動ストーリーでした

華藤さん、二カ月連続の神父ものですが、今回はヴァンパイヤ(正確にはダンピール)×神父という、世紀末ウィーンとローマを舞台にしたロマン溢れる内容になっています。
退廃的雰囲気にヴァンパイヤ設定はぴったりだと思いますが、何せ特殊な設定なため今一つ時代感や海外ものという部分の雰囲気が自分には伝わってこなかったのですが、お話の上手さはとても評価できると思います。

主人公マクシミリアンは13歳の時に…

4

この聖なる束縛に -サン・カルチェラート- 小説

華藤えれな  実相寺紫子 

マフィア×聖職者、これだけで萌えシチュです。

聖職者・マフィア・貴族と萌えアイテムが詰め込まれた、外国物には定評の華藤えれなさんの作品だから、絶対すべらないはず!
聖堂内の祭壇前エチとか、絶対はずせないわけでして、そんなエロも楽しみながらサスペンス風造りにも萌えさせていただきました。

ロシアパブで働いていたロシア人の母親と日本人の父親の間に生まれた透真は、保護施設に預けられ、そこで養子となり神学の道を歩むことになる。
養母から「淫蕩…

4

恋愛派閥 小説

華藤えれな  佐々木久美子 

ギャップ萌

瑞木は二代目議員で、キレイな顔とは裏腹に冷酷で有能と評されています。
対立政党の若手議員である高遠は、最初から1期だけで辞めると公言しているほどで、国会質疑にもやる気のない態度がありあり。

高透は瑞木がかつて憧れ尊敬していた議員の息子。
高遠の父は政治献金問題で失脚し、その後事故死していました。
憧れていた議員も自分の父と同じ「腐った国会議員だった」という失望と、高遠のやる気のなさが相…

4

恋愛派閥 小説

華藤えれな  佐々木久美子 

オシイ外見、ベタな趣味の保守派若手国会議員

民主党が与党になった現在ですが、これは明らかに自民VS民主をイメージさせる設定。
国会が舞台ですが、そんなに固く構えなくても大丈夫、
主人公のおやじ臭さに笑ってください。

瑞木は二代目議員として、将来の首相を目指す若手議員。
若手のとりまとめとしても活躍して、その職務に真面目に取り組んでいます。
しかし、本当はよく見れば綺麗な顔立ちと華奢な体つきなんですが・・・
ペットは錦鯉だの、…

4

彼からのスペシャルレッスン 小説

華藤えれな  黒泉らら 

お前らちょっと落ち着け(笑)

高校生になった渡のあこがれの人は元家庭教師で、今は飛行機のパーサーをしている滝波先生☆
三年ぶりに再会した先生は相変わらずかっこよくて、そして少し(?)意地悪だった。
高級レストランで一緒に食事をしてワインを飲んで、酔った勢いでHしちゃったと先生は言うけど……

華藤さんのデビュー作。
なんかこのワケのわからないハイテンションと、場所をわきまえないいちゃつきっぷりにはびっくりしました。

0

優しくしないで 小説

華藤えれな  藤井咲耶 

華藤さんの甘いふわふわ

華藤さんにしては、外国も、京都も、伝統芸能や伝統技能もでてこない。


主人公の笹本は、担当した痴漢冤罪事件をきっかけに検事をやめ、2年のアメリカ留学を終えて東京に戻り、弁護士の仕事を始めたばかり。
ある日、自分が冤罪で有罪にした清瀬に、職安で偶然出会い、、、、

題材的には痴漢冤罪とか、汚職隠しとか、タイムリーでキャッチーな感じ。
舞台が東京だけあって、しっとり(じっとり)した水気…

1

欲望と純潔のオマージュ 小説

華藤えれな  三雲アズ 

泣けました…

この作品を買った時は正直、特になにも考えず表紙のイラストと
タイトルの響きだけでの表紙買いでした。
あらすじも読まずに本当勢いだけで購入したのですが…
読んでいくうちにぐいぐいとお話に引き込まれて、
読み終わった後のなんとも言えない充実感が半端なかったです。

主人公の蒼史、そしてチェコからの留学生で天才彫刻家のカレル。
最初は自分を責めてばかりな蒼史に少し苛立ちの気持ちがありました…

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