華藤えれなさんのレビュー一覧

幾千もの夜の秘めごと 小説

華藤えれな  梨とりこ 

護衛官シリーズ① アラブ編

ハワイの警備会社からの派遣員の物語、二編をAmazonkindleで読了。
「幾千もの夜の秘めごと」 アラブ
「微睡む夜明けの秘めごと」ロシア

二作とも、挿絵なし。
過去に事件に巻き込まれて離別している訳アリ、だけど腕は一流の警護官。
二作とも、過去に生き別れた雇用主であり恋人と復縁する筋書き。
展開と構成はほぼ同じ、舞台が異なるだけ。

二転三転する裏切りがあって、誰が味方か…

0

共棲愛―シンクロニア― 小説

華藤えれな  海老原由里 

移植後の細胞のシンクロ現象は実際にあるらしい

【移植後キメリズム】という現象が起きるらしいです。
>移植前は患者由来の細胞しか存在しませんが、移植後はドナーと患者、両者に由来する細胞が混合した状態(混合キメラ)となります。ドナーの細胞が正常に生着すると、ドナー由来の細胞のみとなります(完全キメラ)。

臓器や骨髄の元の持ち主の遺伝子情報が、持ち主個人の記憶を保管しているのか、
よく移植後の患者が違和感を覚える現象が報告されていて、

2

花蝕の淫―狂おしく夜は満ちて― 小説

華藤えれな  朝南かつみ 

僧職のまま組長を襲名した麗人

背中にモンモンを背負った美貌のお坊さん・清・が主人公。
実は、昔気質の任侠道をいく大きな組の組長の私生児。
母親は、美貌の芸妓
清祥は、5歳まで祖母と母が居た置屋で育つ。
ある日、和歌山の養父母に引き取られる、
母がどんな人で、父は誰なのか、母がどのように亡くなったのか、誰も教えてくれない。腫物に触るような養父母の様子から、触れてはいけない事だと理解していた。

清祥が京都の大学に進…

2

密命 コミック

華藤えれな  十月絵子 

ストーリーから絵柄まで、全てが息を呑む美しさ♡

初めて読んだ 原作:十月絵子先生/作画:十月絵子先生の作品です。

ロシアンマフィアのNo.2 エドアルド・エフゲニーヴィチ・ゼレーニンとの陸軍諜報課の少尉 イヴァン・アシモフのお話。

ドイツでの任務を終えて陸軍特殊本部に戻ったイヴァン。
長官から呼び出され、新たな任務を指示されました。
その任務とは、サンクトペテルブルクを拠点とする新興マフィアの潜入調査をすること。
潜入先はマフ…

3

オメガの初恋は甘い林檎の香り ~煌めく夜に生まれた子へ~ 小説

華藤えれな  夏河シオリ 

林檎のケーキとミルクシチュー下さい!

華藤先生のオメガバ大好きなんです。だから毎回購入してます。

以前のレビューにも書いてますが、先生が実際に現地を訪れているので空気感や情景描写がとても秀逸なんです。

そしてオメガバと言っても趣向が毎回違っているんです。
ただ、健気なオメガと程よい当て馬と、夜中に読むと空腹を刺激される美味しそうな食べ物が毎回共通してます。
何度ネット検索してポチりそうになった事か…。

今回の作品…

5

オメガの初恋は甘い林檎の香り ~煌めく夜に生まれた子へ~ 小説

華藤えれな  夏河シオリ 

煌めく夜

金髪攻めは好きなので購入してみましたが、攻め受けとも不憫すぎてしんどかったので中立にしました。最近シリアスがダメだなあ。華藤先生がお好きな方でしたら安心してご購入いただけると思います。白夜だのオーロラだのが出てくる北欧舞台のお話、本編260Pほど+あとがき。

医療研究施設の所長のもとで育てられ、そこの社員食堂で働くハル。数字の計算は得意だけど、他のことは今一つで、発情も迎えられない「残念なオ…

7

オメガの初恋は甘い林檎の香り ~煌めく夜に生まれた子へ~ 小説

華藤えれな  夏河シオリ 

シリアスさと相手を想う深い愛情、のバランスが素晴らしい

夏河さんの絵柄が大好きでして。
夏河さんの描かれた表紙を拝見してつい手に取り、あらすじを読んで速攻でお買い上げしました。

華藤先生ってヨーロッパとか北欧が舞台のお話を書かれるイメージが個人的に強いのですが、今作品もそのイメージを損なうことのないお話でした。今巻はタイトルからもわかるようにオメガバースもの。オメガバースものは作家さまによって、あるいは作品によって若干雰囲気が変わりますが、今巻…

7

雪豹王の許嫁 小説

華藤えれな  yoco 

挿絵が綺麗

この本のレビューは、読後2年経過した今、書いています。忘れていたみたい。
初めて本屋で購入したBL本でした。
本屋の書棚ですごく目を引いた本で、表紙絵が赤を背景にした金色の枠どりで、なんとも格調高い。
そして挿絵が本当にきれい。丁寧に作られている、と感じたので選んだ本です。

ロシアのサンクトペテルブルクが舞台。
日本人の母とロシア人の父の間に生まれた橙里が主人公。

今作も、著者…

1

花隠れ 小説

華藤えれな  佐々木久美子 

能楽師と染色家

[花隠れ] →「花の檻」の順。
でも「花の檻」から読んでしまった。逆順から読むと、少し面白みが欠けました。
電子版は、挿絵なし、表紙絵だけ。

日本画作家の父が人妻と恋をして駆け落ち、そして生まれた子、一男二女。
流れ着いた嵯峨野で絵付けの仕事を始めた父に、千尋は見様見真似で作業を習い、専門的な基礎知識がないまま絵付けの仕事をしていた主人公千尋。
千尋は普段着が和服、美人で華奢、女子と…

3

弔いの古城 小説

華藤えれな  キヅナツキ 

命を弄る前に考えないといけないことが一杯詰まってた

「小説b-Boy ホラーBL特集(2013年7月号)」に収録の短い作品だけど、
ホラーじゃ済まない、読後考えてしまう真面目な要素一杯。

「どうしてなのか、それは「きっと淋しかったからだ」」とアキが古城で回想する場面が印象的。
もし、アダムからイブが生まれた経緯が似た理由で、孤独な科学者の為せるものだとしたら?・・等々、読後連想してしまった。

細胞分裂から生命体の形を作り上げることは…

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