キタハラリイさんのレビュー一覧

フルーツ、ガトーショコラ コミック

キタハラリイ 

おいしい食べ物を一緒に食べたいのは?

おいしいものはおいしいというだけで既に特別。
だけど特別なひとと食べたらもっと特別になる、という話です。

31年間、リア充を横目にひたすら地味に生きてきた米倉の唯一の楽しみはおいしいものを食べること。
取引先との合同打ち上げで出会ったリア充代表のようなイケメンリーマンと食べ物の好みで意気投合して以来、金曜日に2人で行くおいしい店巡りが続いて…。

という始まりです。
米倉は自分に自…

9

ジェラテリアスーパーノヴァ コミック

キタハラリイ 

センスの塊

とにかくタイトルが素晴らしい。
たぶんこれが全てを表している。

絵の流麗さ、流れる空気の美しさ、切り取られた日常の数々。

ストリーライン的には特出するものがなく、今まで何度も語られてきたBL的お話。
それでも他の作品に比べてこの作品が埋没しないのは、作家さんのセンスが抜きん出ていているから。
キャラクターやストーリーに色がないのに、背景だけがビビッドに迫ってくる、そんなお話でした…

4

はきだめと鶴 コミック

キタハラリイ 

いい意味でイメージと違った

 受けの澄川が35歳というのが強調されていたのと表紙の感じからおじさん感が目立つのかなと想像していましたが、結構若々しく描かれていました。おじさん受けが苦手なわけではないのですが、捻くれたおじさんとなるとちょっとくどいと思ってしまうタイプなので、そこがあまり鼻につかなくて良かったです。ゲイビに出演していた経験よりも、それより前にヤクザに拾われ優しくされてその人を好きになったのに恋が叶わなかったとい…

2

ジェラテリアスーパーノヴァ royal vanilla コミック

キタハラリイ 

相変わらず波乱は起きない、けどそれでいい

 皆さんの評価を読んで凄く糖度が高いストーリー展開なのかなと想像しましたが、個人的にはそこまで甘々に徹しているとは感じませんでした。時折小さなスパイスも散りばめられながら、そこまで大きな波風は立たず、前作でくっついてからの後日談として程よい甘さで進んでいった印象です。前作では里谷の心情が濃く描かれていたのに対し、こちらでは政田の心情も描かれるようになります。ただ、今まで本気で人を好きになったことが…

1

ジェラテリアスーパーノヴァ コミック

キタハラリイ 

普通だからこそリアル

 ゲイの恋愛を限りなくリアルに近づけて切り取った作品だなと感じました。始まりは出会い系から、互いに後腐れないように振る舞う、下手に当て馬が登場しないなどの要素が、淡々とした惰性的関係を表現するのを助長していました。唯一の創作的要素がジェラートなんですね。このジェラートが互いの素性を知らない間、攻め受けを繋ぐ唯一のアイテムであり、相手のことを思い出させる役割を担っています。ジェラートに絡めて描かれる…

2

フルーツ、ガトーショコラ コミック

キタハラリイ 

敬語ってクるかも

リーマン、黒髪、眼鏡は大人しい設定にするとほんと冴えない感じになるのですがキタハラリイさんの絵だと控えめな色っぽさが加算されてなかなか良いですね。年下のイケメンリーマンはイケメンなのに癒し系な感じだし、静かな二人の男が美味しそうにご飯を食べてる図を想像するだけで萌えーっとなります。

一番テンションが上がったのは椎名さんが「反則ですけど前借りさせてください」みたいなことを言ってキスをするところ…

7

ジェラテリアスーパーノヴァ royal vanilla コミック

キタハラリイ 

ごちそうさまでした!vvv

前作と比較するならならば、
やはり出来上がっちゃった後の二人ということで、
ストーリー展開的に物足りないところはありますが、
あの、二人のその後の展開に、
ただひたすら甘くて、いちゃいちゃなところがいいなと。
多少政田がひねくれたりしていますが、
大事件にもならずやっぱりらぶらぶで。

気持ちいいほどに互いに好き合っていて、
幸せそうにしている姿を見られるのはいいものです。
幸…

4

はきだめと鶴 コミック

キタハラリイ 

じわじわ来る

キタハラリイ先生の他の作品はそこまで好みではなかったのですが、この作品はすごく好きです。

蛍には893と愛人関係だった過去があるのですが、それでも蛍にとっては好きな相手でした。そのせいか、この時の蛍がとてもかわいくて好きです。でも、結局、側近の策略もあって壮絶な過去を持つ事になってしまいます。

その蛍を救ってくれることになるのは準太なのですが、準太のキャラクターがちょっと弱いかなって思…

3

ジェラテリアスーパーノヴァ コミック

キタハラリイ 

すっぱいカシスからの甘いバニラ

続編が出るとのことで、再読。
最初に読んだ時も、とにかく切なくて、
ほろ苦いとはちょっと違う、まさしくカシスのすっぱい感じ。

自分の性癖を持て余し、上手く恋愛もできなくて、
手頃に求めた先で出逢った相手に深入りもできなくて、
自分の気持ちに気づけない。
そんな切なさと寂しさについ肩入れしてしまって、
きゅんきゅんさせられました。

話の持っていき方がとても上手いというか、ツボ…

3

家で恋しちゃ駄目ですか 小説

桜木知沙子  キタハラリイ 

嫌味の無い、ほのぼのホームドラマ系BLです

血の繋がらない叔父と甥による、ホームドラマ系BLです。
他、リンクする形での長年の親友同士による両片思いものと言う、2組のカップルの物語です。

それぞれ嫌味の無い、BLの王道とも言える作品だと思います。健気な受けが、影ながら思い続ける→誤解によりすれ違う→誤解が解け、ハッピーエンド。

特に捻りも無いし、目新しさなんかも無いのですが、個人的にこうゆうお話が大好きなんですね。すれ違いにひ…

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