いるいる
うーん、私自身は恋をするのに年齢差は関係ないという考えなはずなのですが、なぜかこの作品の2人にはその障壁が大きいように感じてしまって、あまり萌えられませんでした。何が引っかかるのか自分でもはっきりと分からないのだけど。はじめが恋するのはまだ理解の余地があるのですが、それに引きずられてヒロセもすんなり、という所が違和感あるのかな。
なんというか、精神的な繋がりを強く感じている関係性だと思う…
家は裕福だけど孤独な高校生が、廃アパートに居座る何かに追われているという男に懐く。導入は斬新で面白いですね。ヒロセが一体何に追われているのか、いつも持っているPCで何を書いているのか、上巻ではまったく分からないので気になります。
一方、そんなヒロセに気を許し、恋にまで発展してしまうはじめは、告白した時ヒロセに言われたように、初めて本音や弱みを晒したことでヒロセを特別に、唯一の理解者に感じ…
血の繋がったガチ兄弟かつ、かなり不穏な雰囲気があるので絶っっ対何か起こる!と思って読み進めると、本当に何事もなく二人が結ばれ、ちょっと肩透かしを食らった私です。
でも!!でも、いいんです…!!
こんな平和的なガチ兄弟も好きだから!!
けれど障害が多ければ多いほど、ハッピーエンドがより一層美味しくなるじゃないですか…。
ゾクッとするような背徳感を楽しむというよりは、兄弟愛の美しさ…
離婚してバラバラになった兄弟が高校生になって再会。
ガチ兄弟なので同性と血縁の葛藤が見どころです。
寮暮らし同室同士なので、お話の規模は狭め。
物事が激しく動くというよりは、じんわり進んでいく感覚でした。
使用しているトーンも暗めのものなので、ちょっとダークな雰囲気。
そしてゲイの兄の片思いかと思いきや―――!?
弟の執着臭がプンプンします。
互いが兄弟なのを周りに隠して…