志村貴子さんのレビュー一覧

ブルーム・ブラザーズ 2 コミック

志村貴子 

正臣にも外的要因があったのね

◆case6
 1巻ですぐ終わってしまったカプでしたが、続きがとても気になっていたので読めて嬉しかったです。兄を最低だと評している晴臣も、その正臣に捨てられた健人も、正臣を口汚く罵るようなことはしないんですよね。2人とも正臣のことを心から好きだった期間があって、なんだか憎みきれないところのある存在なんでしょうね。その時その時に自分に正直に生きている人間って、ずるいなと思っても嫌いになれないことあ…

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ブルーム・ブラザーズ 1 コミック

志村貴子 

兄弟だからこそ、嫌悪も特別な情も湧く

◆case1
 どの物語にも引き込まれましたが、振り返ってみるとこちらが一番続きが気になったかもしれません。弟目線で見た兄が結構リアルにいそうなクズ加減で。男と体の関係があったのに、それを引きずったまま女性と付き合い、結婚。もしかしたら兄にも兄なりに悩んだ形跡があるのかもしれないけれど、さほど厳しい親というわけでもなさそうなのに、1人の男と1人の女を自分の都合で簡単に不幸にする経緯には、弟と同じ…

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ブルーム・ブラザーズ 2 コミック

志村貴子 

読めば読むほど良い…

1巻を読んでから時間が経っていたのですが一通り覚えていたので2巻を読みました。
そのあとまた少し時間を置いて1巻、2巻と続けて一気に読んだら更に良さに気付けました。

ほんとにどこかにいそうな兄弟たちのお話し。
不自然なところが無くスっと入り込めます。
少しクロスオーバーしている世界観も良い。

健人くんが好きなので久世兄くそお…弟くんに幸せにしてもらいな~と思っていたのに兄の過去を…

1

起きて最初にすることは コミック

志村貴子 

共感できないが圧倒された

志村貴子先生のBLデビューコミックス。
久々の再読なんだけど、以前「中立」の評価だけ入れてて変更できない…今の評価は萌x2寄りの「萌」でございます。

とはいえ、なぜはじめに「中立」としたのかも納得なのね。だって結構な問題作だと思うの。
義理の弟が好きでたまらない兄。
弟をオカズに、は当然の事、途中から開き直ったように好き好き言って、泣いて懇願して、じわじわと既成事実的に行為を重ねる…

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鮮烈BL短編集「おとこのこ純情」 コミック

志村貴子 

おとこのこ

同人誌の電子配信もの。
こういうのは練って練ってという商業の長編とは違って、短編ゆえの言葉足らずあり、設定の穴あり、だと思うんです。
だけど、だからこその作者様自身の本質/エッセンス、そういうものが出ると思ってる。
さて、本作。

「兄の友人」
連作的に2作。
兄はすでに亡くなっています。
お骨のある兄の部屋で、兄の「友人」が弔問にやってくる。
彼の事を兄の日記で知った弟は、彼を…

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ブルーム・ブラザーズ 2 コミック

志村貴子 

優しくて、でもそれだけではない様々な兄弟たちの「カタチ」

2020年6月に刊行された『ブルーム・ブラザーズ』の2巻目にして完結編。
続きものなので前作未読の方はそちらから読まれることをお勧めします。

志村作品はなんて言うんですかね。
キラキラな恋のお話ではなくって、ほっこりだけするお話でもなくって。
読み手によっては時々しんどくなる。それは人の上っ面だけを描いていないからかな。ドロドロで、汚い部分も奥底に秘めた欲望も、きちんと描いているから。…

4

ブルーム・ブラザーズ 2 コミック

志村貴子 

良くも悪くもonBLUEらしい作品

オムニバス形式ですが、ちょっと繋がっていたりします。これは是非、1・2巻を一気に読んだ方がわかりやすいです。そのほうが読む側の感情の持って行き場もしっくりきます。
絵柄からしていやらしさがないので、致してるシーンはありますが、下品ではありません。淡い恋からちょっと修羅場ってるものまでコミカルに描かれています。

私はこの中に出てくる便利屋をやってる兄弟が好き。
兄はだめんずに毎度引っかかる…

2

2gether 1 小説

ジッティレイン  志村貴子 

大好きなドラマだからこそ

大好きなドラマ作品だから
そりゃ原作も読みたくなるよね

ましてや ドラマではHシーンがなかったので 原作を確かめなくてはいられない気持ちで読み始め、、
惜しいことに 日本語の訳がいまひとつって感じで(´・-・`)
昔 超訳ってあったなぁって思い出し
訳してから小説を建て直す2段階的なね
そうしてたら もう少しはいりやすいかも。

それでも やっぱり読まずにはいられない面白さが…

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起きて最初にすることは コミック

志村貴子 

ネタばれなし

女子BLを読んで今更ながらに志村貴子さんを知りました。段急あるようでいて不思議な静けさもあって、オフビートで鮮烈な設定ながら親しみも感じられて。とても味わいのある作品を描かれる作者さんです。あり得ない設定のようで妙にリアルだったり、絵柄もちょっと懐かしい80年代のようなタッチにも見えて新鮮でしたし、何より読んでいて胸がキュンと切なくなる!続きって無いのかな…

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起きて最初にすることは コミック

志村貴子 

大好きな作品

兄・公崇視点で話が進むので読者は公崇の心情を追う形になります。
正直最初は弟の夏央の態度や言動に辟易するのですが、その度に公崇がそれでも好きだと全面に出してくるので読み手の私も夏央を嫌いになりきれず…という感じでした。
とにかく夏央の口が悪いので言われっぱなしだとちょっと堪えるのですがその分公崇は夏央に「気持ち悪い」と思わせる行動など、性的対象として見ていることを正面からぶつけたりとわりと我を…

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