中庭みかなさんのレビュー一覧

沈まぬ夜の小舟(上) 小説

中庭みかな  テクノサマタ 

「待て」

テクノサマタ先生なので購入。確か上下巻と聞いていて「おいおいおいおいおい」というところでこの巻は終わってしまって、1か月間悶絶。「待て」はツライ。上巻はツライので激萌♡なんて評価は出来ないのですが、絶対忘れないお話だと思うので萌にしました。早く下巻ぷりーず。

母を亡くし、離婚し新しい家庭を築いた父や亡き母の恋人を頼る訳にもいかず、一人バイトし野宿生活をする創。生きていくために、知り合いを仲介…

10

沈まぬ夜の小舟(上) 小説

中庭みかな  テクノサマタ 

1:1:1 トライアングルに潜む感情

Web版で読んで瞼腫れるぐらい泣きました。

上巻は「ヤーメーテー!」って展開で終わってますので、
一思いにヤラれたい方は上下巻セットがオススメです。
(個人的に上巻だけだとゲッソリ凹みました(;ω;))

内容は端的に言うと不憫受けが大人に救われるお話です。
展開は恋愛においての三角関係っぽくも見えるんですが、
その先に描かれているのは 1:1:1 の人間関係のような気もします。…

8

沈まぬ夜の小舟(上) 小説

中庭みかな  テクノサマタ 

薄幸健気受けさんがお好きな方に。

初読みの作家さまですが、あらすじと、テクノサマタさんの描かれた表紙につられて購入。

ヤバい。
薄幸・健気受け大好物のワタクシにドンピシャな、萌えツボ刺激されまくりの作品でした。萌え作品なのに何がヤバいかっていうと、これが上下巻ものだということ。えー、ここで「次巻へ続く!」なの?

下巻の発売が待ちきれない…!

ということでレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。

13

ディアレスト 小説

中庭みかな  野ノ宮いと 

「忘れな草」の魔法に号泣

「忘れな草」という魔法使いは、人の悲しい記憶を消してくれるーーそんな世界でのお話です。

執事のキオと、癇癪持ちの若主人ロシェル。ロシェルに婚約者ができたことで、キオは「忘れな草」にロシェルへの恋心を消してほしいとお願いしにいきます。

もう本当に、本当に切ない。キオのロシェルへの恋心を「忘れな草」は、恋ではなく「最愛だ」と表現します。

小さなキオの体いっぱいにつまった、ロシェルへの…

8

ディアレスト 小説

中庭みかな  野ノ宮いと 

最愛の

ディアレスト、とは「最愛」もしくは「親愛なる」の最上級だそうです。
シンプルでいて、この2人とこの物語にぴったりのタイトルは他には無いのではないでしょうか?

読中・読後共に不思議な感覚になるお話でした。
途中途中で、このお話はなんなのだろう?と、よく分からなくなることもあったのです。
領主の元に身を寄せる、左脚が不自由な天涯孤独の少年、心にぽっかりと穴をあけたままの気難しい領主の息子、…

7

ディアレスト コミコミ特典ペーパー グッズ

変らずに続く時間の中で

本品は『ディアレスト』のコミコミスタジオ特典ペーパーです。

本編後、昼下がりの一時のお話になります。

その日もキオはお茶のご相伴に預かりながら、ロシェルが絵を描く
様子を見守っていました。ロシェルはここのところ調子がすこぶる
良いらしく、今も熱心に画帳に鉛筆を走らせています。

ロシェルの画く絵は明確に何を現しているのか不明なものが多いで
すが、近頃は少しずつ、植物や生きも…

1

ディアレスト 小説

中庭みかな  野ノ宮いと 

辛くても忘れてはいけない想いがある

今回は心が欠けた領主の息子と足の悪い使用人のお話です。

受様のみを求める攻様と身分違いをやむ受様がその関係を変えるまで。

今からほんの少し前、この国には魔法の力が残っていました。しかし人が
石炭を燃やし、大きな船を動かす事ができるようになると、かつて神秘の
力をつかさどった魔法の使い手は今では皆どこかに立ち去ります。

しかしただ1人、国王の元に残った名も知れない魔法使いがい…

8

ディアレスト 小説

中庭みかな  野ノ宮いと 

悲しくも優しい物語

高校生ものなのに、重く深く複雑な関係性を描ききったデビュー作以降、読者を選ぶのかなぁと他作品に手を出すのをためらっていました。今回はシンプルなタイトルにビビっと惹かれて、読んでみたくなりました。

外国が舞台の主従ものです。時代ははっきりと記されてはいません。物語に触れて抱いた最初の印象は、某こども劇場を思い出させるようなノスタルジックで悲しげな雰囲気。イラストもかわいらしくて、お話に合ってい…

13

ディアレスト 小説

中庭みかな  野ノ宮いと 

私の読みたい物語がここにありました。

人には誰しも忘れたいと思うことが生きていれば一つや二つあるかと思います。それは辛いことだったり、あまりに幸福すぎて失ったことに耐えられない思い出だったり、もしくは忘れてしまった方が楽な恋だったり……。
そんな忘れたいという悲しい願いが人生で一度だけ叶えられる魔法が存在する世界のお話です。

キオはロシェルへの恋心を忘れたいと願いました。キオは純粋すぎたんですね。まっすぐに愛するが故に嫉妬とい…

18

キャンディカラーの世界できみと 小説

中庭みかな  すずくらはる 

極彩色の情景描写、心理描写。圧巻の名作。

素晴らしかったです。
何度も読みながらしみじみと感動が胸にしみて、泣きました。

中庭先生の作品を読むと、主人公の「この世界にひとりぼっち」という感じの孤独が胸にしみこんできて、その切なさに泣くことがよくあります。
今回も、智弘(受け)のそんな孤独が胸にしみたのですが、それ以外の部分でも感動で泣きました。

アルマの庭の美しさは本当に素晴らしかった。
智弘がぎこぎこと古いママチャリを…

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