中庭みかなさんのレビュー一覧

沈まぬ夜の小舟(下) 小説

中庭みかな  テクノサマタ 

その人にとって生きるために必要なもの

辛い描写が上巻の後半からあるんですがそれが痛くて、、それなのに読むことが居心地良く、BL小説というジャンルではあるけどそれを忘れるくらい一緒に生き過ごしている感覚で読んでいる不思議な作品でした。だから終わった後寂しくて勿論後日談を即購入。
瀬越は許せないけど、全ての非を負い、好意ある相手を傷つけるように働くというのが、高野との比であり創を描く上で必要悪だったのかなぁ。でも個人的には創が高野を思っ…

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沈まぬ夜の小舟(上) 小説

中庭みかな  テクノサマタ 

辛いのに読んでいて心地よい

初めて読んだ中庭先生の作品のように、好きな人をただ思うだけで辛い時も過ごしていける、ほんの少しのやり取りだけで何度も反芻して幸せを噛み締めるささやかさがとても好きでした。しかも、好きな高野がいつも仕事で使う言葉を後輩の人から間接的に教えてもらい、今までのおまじない(のような言葉)よりももっと安心できるというのが素敵だった。感情が穏やかな大人はいいよね…
両方の父親に気を使う気持ちも理解出来て、主…

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金平糖の海 沈まぬ夜の小舟 after story 小説

中庭みかな  テクノサマタ 

金平糖

『沈まぬ夜の小舟』の番外編にあたる作品です。『沈まぬ夜の小舟』の後日談にあたるので、それを読んでから、こちらを読むといいとおもいます。

「年の差もの」が好きなこともあって、たのしくよむことができました。「受」が成長している様子もかんじることができるのが、よかったです。

「受」が、意外な行動をとるシーンがあり、すこし驚きましたが、そういう場面もふくめて、おもしろいとおもいました。

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ディアレスト 小説

中庭みかな  野ノ宮いと 

ずっと同じところをぐるぐる

繊細な描写がとても良い作品だった。文章は好き。ストーリーはメイン二人でずっと同じところをぐるぐるしてるだけだった気がして、恋愛成就の満足度が低い。終始不機嫌なロシェルの描写を読み続けるのもキツかった。

引きこもりの主ロシェルと足の悪い下働きキオのお話で、ほとんどがお屋敷の中だけで進む。そこに少々ファンタジー要素が入ってくる、不思議な世界観。

二人の関係性は、一言気持ちを伝えればすぐに物…

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「ディアレスト」電子限定おまけ「よろこびの花」 グッズ

攻め視点、二人の軌跡のお話

中庭みかな先生『ディアレスト』の電子限定おまけSSのこちら。

ロシェル(攻)視点、二人が初めて出会った時、そして別れて再会した時の思い出(夢の内容)のお話です。

本編、特に前半では、キオに優しさは見せつつも、癇癪を起こしたり怒りでしか言いたいことを表現できないロシェルに「うーん…」と思っていたのですが。。

こうしてロシェル視点で当時の思いなどを読むと、どうすればいいか分からず戸惑…

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ディアレスト 小説

中庭みかな  野ノ宮いと 

切なさ漂う、主従ファンタジー

全編通して切なさ漂う、”失った記憶”が鍵となる主従ファンタジー。

中庭みかな先生、初めて読む作家様でした。

正直なところ、前半〜中盤までは盛り上がりに欠けるなあ…と思いなかなか読み進められなかったのですが;

終盤、キオ(受)の左足の怪我の真相、そして失った記憶や消されたはずのロシェルへの恋心が消えない理由が一気に明らかにされるシーンがすごかった…!!

思わず「うわ」と声が出…

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リトル・ホーリー・プレイス 小説

中庭みかな  八つ森佳 

家、それは聖なる空間

家族というものを知らないがゆえ、作成した建築デザイン案をがらんどうと評されてしまった綾斗。
そんなとき、偶然出会った親子のおかげで......

美しく聖なるものに優しく触れるような気持ちで読んでいたのが、読み終わる頃にはすっかり包み込まれている、そんなお話でした。

綾斗は立派な人材になりそうだし、都倉さんも益々素敵なドクターになりそうです。
ひたすら可愛かった凜くんがどう成長するの…

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片恋のスピカ 小説

中庭みかな  さがのひを 

【俺の、年下の可愛い人。きみが好きなんだ、乙矢くん(柊吾)】

エロス度★★

柊吾×乙矢♡
図書館職員とバイト、超ド級にピュア!
恋に、対人関係に疲れてしまった2人が星と星のように惹かれあいお互いの心を癒す温かな恋が素晴らしかった。

柊吾への片想いが切なかった乙矢の勇気を出した頑張りや、柊吾視点でのタイプとは違う乙矢の可愛さに初めての恋で本気の恋だと伝わってくる彼の必死さや言い切れぬほどの想いが込められた心情描写がキュンキュンする。
穏やかそ…

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黄金のひとふれ 小説

中庭みかな  テクノサマタ 

不憫受け好きさん向け

不憫受け大好き腐女子です。不憫受け好きには中庭みかな先生作品、刺さりますよね。てことでこの本もとても好みでした。体だけの関係でズルズルと付き合ってた高校の同級生のと生活から攻めが救い出してくれるのですが、それまで恋愛感情を知らなかった受けが人を好きになって日々の生活が彩られていく描写がとても好きでした。
そして攻め様もスパダリのはずなのに千晶へのアプローチの方法を秘書にアドバイス貰うなど、完璧じ…

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沈まぬ夜の小舟(上) 小説

中庭みかな  テクノサマタ 

長いけど

ストーリーは長い分値段は高いけど、神以外に評価できない。
小舟にのって、遠くまで行くことを夢想する創。
絵はイメージに全然合ってないけど、悲しくて切なくて健気で、素晴らしいお話。
そして文章の表現がとてもきれい。

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