kurinn
おや。と、私は思う。ゼス様の帰還を待つ、健気なルーイ。であろう事は予測済みなのだ。前巻の終わり、と次巻へと続く物語である本作は、惜しい事にそれほど重要な役割を務めてはいないと思う。次巻が出るまで待てば良かった、と少々悔やまれる。
国交の親交の為にと結ばれた結婚は、役にも立たない人質というか。もはや捕虜の様な扱いを受けているルーイ。何故、ルーイはそんな理不尽な目に遭っているのかは、前作でもう充分に…
どの作品から読んでも問題無い狼シリーズですが、タイトル通り、この番外編だけは、「狼は花の馨り」と「狼は恋に啼く」に編纂されている「狼と身代わりの恋」の「番外編」なので、両方を読んでいないとつまらないと思います。
冒頭は「狼と身代わりの恋」、めでたく番となったアラクシとサラの甘あま後日談。
アラクシはめちゃくちゃ執着&束縛攻めに。そんなアラクシを心配させたくなくて、イチャイチャしまく…
本作が狼シリーズの最初でもあり、全ての始まり。狼と白鹿の恋と宿命の物語。
私は、現在進行形の「狼の花嫁」から遡って読んでいるが、時系列的にも彼等の歴史的にも、本作が一番旧く、さらにデビューコミックスだという。
「狼は恋に啼く」→「狼は花の馨り」→「狼の花嫁」
という順だが、それぞれ独立した物語なので、何処から入っても問題は無い。
狼と白鹿の宿命を司る恋人たちや、その宿命に抗う恋人たち。周り…