チワワ系
民族BL、堂々の完結編。
表紙のルーイが幸せそうで嬉しい。良かったね、ルーイ。
ここに至る物語をまた最初から読み返して、物語世界に没入する。
大きな事件は覚えているものの、この「世界観」に浸るにはやはり。一巻からの一気読みは欠かせない。というか。「狼は恋に啼く」から連なるサーガをまた読み返さずにはいられない。
運命に翻弄されながら、温かく、時には激しく。交わされて来た愛の叙情詩。彼等の民族…
おや。と、私は思う。ゼス様の帰還を待つ、健気なルーイ。であろう事は予測済みなのだ。前巻の終わり、と次巻へと続く物語である本作は、惜しい事にそれほど重要な役割を務めてはいないと思う。次巻が出るまで待てば良かった、と少々悔やまれる。
国交の親交の為にと結ばれた結婚は、役にも立たない人質というか。もはや捕虜の様な扱いを受けているルーイ。何故、ルーイはそんな理不尽な目に遭っているのかは、前作でもう充分に…