まはたさ
最後まで濡れ場はないのですがとにかく心情描写が上手く、魅せるなぁという印象が強く残りました。特に医師である睦の繊細な気質は言葉で表現するのが難しい類のものだと思うのですが、すとんと腑に落ちるくらい納得しやすかったです。不器用な睦には、多少図々しいくらいに踏み込んでくる春次の存在が意外にもしっくりくるんだなぁと。春次といると、自分の欲しかったものを思い出すという睦の台詞が大好きです。春次も何も考え…
ストーリーの構成や台詞にはぐっと心を掴まれた部分もあるのですが、萌えられる部分が少ないというか、くっつくまでの流れに徹して描いているので糖度はあまり高くないまま読み終えてしまいました。逆に、ここまで友情と恋愛をしっかりリアルに追求して描かれたBL作品も珍しいかと。3人の友情が一度崩れてしまい、でもそれぞれ誰かの言葉に背中を押されてまさに雨降って地固まるように更に強い絆になったように感じました。恋…