榎田尤利さんのレビュー一覧

交渉人は嵌められる 小説

榎田尤利  奈良千春 

人の最も弱くやわらかいところ

シリーズ4作目。
今までは1冊で軸になるひとつの案件が完結していましたが、
今回は次作「~諦めない」と前後編(?)扱いです。

ドカーンときましたね。芽吹の過去。
自己暗示とキヨに揶揄されながらも、
芽吹が頑ななまでに人を信じようとする理由が明らかになってきます。

環の本性を知っている志津との出会いや、
環が兵頭と知り合いだったなど、
いくらなんでも、世の中狭すぎだろっっと

2

交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

このひと、ドMなの?!

シリーズ3作目。
少しずつ、核心へ‥。
芽吹のトラウマは、両親の自殺だけじゃないようです。
この作品では、もやもやーと伏線が張られてるだけですが。

「変わりたいと思う人を信じる」という自己暗示のもとに、
自ら災いに飛び込んで行く芽吹を見ていると、
この人ドMなんじゃないかって思えてきます。
兵頭は大変だな。心労で。

朝比奈の後日談を読んで、泣きました><
ここだけで「萌」…

0

交渉人は疑わない 小説

榎田尤利  奈良千春 

コミカル・シュールにサスペンスが加わりました

交渉人シリーズ第2弾。
兵頭の過去がちょっとわかってきました。
前作では、もやもやっとした芽吹のトラウマの部分と
ストーリー全体のコミカルな感じにちぐはぐな印象を受けましたが、
慣れてきたのかな!?
前作ほどの違和感は感じませんでした。

ストーリー全体は面白かったのですが、
萌×2をつけるほどには萌えなかったんだよな。
何が足りないんだろ。

芽吹のトラウマは今回は全く語ら…

0

ひとりごとの恋 小説

榎田尤利  鳥人ヒロミ 

主人公は自己完結型

1冊丸ごと表題作です。表紙イラストから受ける印象そのままの作品でした。

友也(ともなり・受け)の目線でストーリーが進んでいきます。

友也は片思いの相手・牧野のために自分を犠牲にすることを厭いません。身を粉にして倒れるまで働きます。そしてそのことを牧野には隠し通そうとします。そしてそれは自分がしたいからしていると満足をします。どことなくユーモラスな思考のためか、健気というより、自己完結型…

0

蛇とワルツ 小説

榎田尤利  志水ゆき 

寂しさを知っているからこそ。

のっけからユキの名前が出てきて思わず笑みが。
ユキの幸せエピソードにほっこりとなりました。

前作『シュレディンガー』にて登場した、オーナーである仁摩。
一筋縄ではいかなさそうな、食えない男ですが…彼もまたトラウマを抱え、過去の恋愛で傷つき、臆病になってしまったひとりでした。

最後らへんまで杏二の本性がつかめず、ハラハラしましたが…感じていた仁摩への想いは本物だったようで一安心。

3

秘書とシュレディンガーの猫 小説

榎田尤利  志水ゆき 

『シュレディンガーを探しています』

今回は飼い主とペット、という関係性ではなく、『飼い猫』だったシュレディンガーを探せ、という内容に沿って物語が進んでいきます。
いわずもがな、私たち読者は『シュレディンガー』がなんなのか解っているだけに、ジレジレーモヤモヤーなんですが。
今回もピッタリ、『猫』がハマっているなぁ…と感心しました。

孤独で不器用で臆病な『シュレディンガー』。
早く、早く見つけてあげて。
舘さんにそう思わず…

3

threesome スリーサム 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

榎田さんの3P

短編集『erotica』の中で一番萌えた大人のエロス、期待通り一冊に書き下ろされて嬉しかった本です♪
気風の良い強くて快楽主義で女王様気質な男前組長が、クールな策略家のエロい弁護士と、一途でおバカワンコのでかチン部下に愛されてるお話。(笑)

タイトル通りの3Pですから、Hも一捻りあって中々ですが、
ただのやおいに留まらず、人情も絡めた事件の展開に人物描写と台詞回しの良さが面白く読み応えあ…

2

nez[ネ] 小説

榎田尤利  湖水きよ 

ものすごく面白かった

有名作ながら長らく積ん読でしたが、何気なく手にしたらのっけからいきなりはまった。一気読みでした。

思えば、私はこの対等、対決する二人、でもどうしようもなく惹かれるという設定がとてつもなく好みなんですね。
こちらの二人も、登場時から強烈に印象づけられるような180度逆のキャラクター。理知的で有能だが人付きあいの苦手な鷹目、一方、だらしないの極みだが嗅覚に特殊な能力を持つ千里。
そんな二人は…

9

交渉人は黙らない 小説

榎田尤利  奈良千春 

メインよりキヨが気になる

「答えて姐さん」でおススメされたので読んでみました。

「交渉人」というイメージやイラスト、
それに、ちるちるさんのあらすじやヤクザものとあったので
シリアスな感じだと勝手に誤解してました。
「トーン」のところにちゃんと書いてあります。
「コミカル・シュール」って。

シリーズものの1作目で、まだ導入部。
芽吹が弁護士を辞めたいきさつとかまだ謎のままです。

芽吹自身の過去な…

3

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

じんわりBL

ホロリ系(?) 榎田尤利さんの良さが現れたストーリーで、本の雰囲気は表紙の印象そのままです。
峰島なわこさんは初体験の私でしたが、お話にあった絵で随所に素敵な表現がありました。

ただ、あともう少し、主要男性キャラの描き方がキレイであってほしい(苦笑)  全般に表紙より絵が落ちる気がしたので…
一番気になったのは表題作の主役の現在の顔…、
やさぐれ気味でやつれてても、そこはBL!

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