英田サキさんのレビュー一覧

ヘブンノウズ 赦罪 小説

英田サキ  奈良千春 

らしくなくても渋澤

2013年刊。
ヘブンノウズ3巻目は、物語の後半に入って一気に動きが出たかのような展開だ。

今回は『恋人は作らない主義』を主張する渋澤の過去がクローズアップされている。
渋澤は周囲の友人知人とは上手く交流も深めているのに、何故だか義弟・広也との接し方だけは、生前も死後もことごこく失敗しているようだ。
渋澤の両親に関しての回想を通して、彼自身が接し方を誤った原因を淡々と語っている。
執…

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ヘブンノウズ 足跡 小説

英田サキ  奈良千春 

ひとつ屋根の下の距離感

2012年刊、ヘブンノウズ2巻目。
渋澤の厚意を受け入れて彼の屋敷に同居する事にした旭、ミツル兄弟。
常に暖かく見守ってくれる大人達との交流もあり、ミツルも徐々に子供らしい表情を見せるようになった。
同居人達は皆小さい子供に接するのが上手くて感心させられる。
一方の旭もイラストを描くのに集中できて申し分のない環境の中で、渋澤に惹かれ始めて意識してしまうようになる。

そんな中、温泉旅行…

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ヘブンノウズ 小説

英田サキ  奈良千春 

不思議なホームドラマ

2012年刊。
まだ物語の1巻目だが、幽霊が見えるかどうか、登場人物達の明かされていない過去の匂わせ?を感じる中で、自分なりに捉えた感覚ではこれから"不思議なホームドラマ"になっていくのかな?だった。

最初に目を惹くのはベストセラー作家・渋澤の結構な変わり者キャラぶりだ。
理屈を捏ねて人を煙にまくのに長けていて押しが強く、多分他者の意見には安易に流されないタイプっぽい…

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ファラウェイ 小説

英田サキ  円陣闇丸 

まるで宇宙人のような攻め、だった

2013年刊。
目の前で急逝した攻めがいきなり蘇生し、今まで何の接点もなかった受けにつきまとう…
序盤からして突拍子ない展開で戸惑ったものの、蓋を開けてみれば嬉しい事に『トンデモ展開で攻めの正体がなかなか掴めない』といった自分の大好きな類の話だった。
英田さんの小説を読むのはこれでやっと2冊目ってのもあり、作家に対しての先入観がなかったのも逆に良かった気がする。

作中では攻めキャラ達の…

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DEADLOCK 4 コミック

高階佑  英田サキ 

失ったものより得たものの方が大きいと信じたい

 ユウトが刑務所を出られるようになるまでもっとかかるかと思っていたので、FBIがすんなりユウトを出してくれて驚きました。ユウトの持つカードも確かに強かったけれど、FBIはもっと狡猾な組織なんじゃないかなと思っていたので。でも、無事冤罪も晴れて、次の仕事も見つかってほっとしました。一時的にでも、ユウトの冤罪の可能性を知りながら刑務所に放り込んだのだととしたら、そこで彼が失った尊厳もあるし腹立たしいで…

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DEADLOCK 3 コミック

高階佑  英田サキ 

すべてを疑ってかかるとはこういうこと

 ネイサンのことは最初の頃少し疑っていたんですが、その後の彼の態度を見てすっかり疑念もなくなり信じてしまっていたので、驚きました。疑いを持ったまま、彼に逃げられることなく密着して、情報を得るところまで成功していたディックは本当にすごいですね。ユウトも麻薬捜査官としてそれなりに危険なスパイ行為はしてきたんでしょうけれど、やはり1人で考えて動くとなると、まだまだ未熟なのかなと思いました。お人好しな性格…

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DEADLOCK 2 コミック

高階佑  英田サキ 

ネトにもかなり惹かれる

 この2巻から大分盛り上がってきた感じがします。ユウト自身も刑務所内の環境に慣れて、仲間達に馴染んできたからかな。ディックとも時々壁は感じるけれど、基本的には穏やかな会話をしてくれることが増えて、BLとして面白いなと思えるシーンも増えてきました。マシューは痛々しい事件に巻き込まれてしまって非常に残念ですが、ミッキーもネイサンも親身になってくれるし、ユウトの周りは本当に恵まれていますね。

 B…

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DEADLOCK 1 コミック

高階佑  英田サキ 

高階先生の絵は本当に美麗

 アメリカの刑務所ものの王道という感じですね。ただ、ユウトが追わされている人物、事件の真相や、ディックの過去や罪状が気になります。小説の方だと恐らく1巻だけで十分惹き付けられる構成になっているのだと思いますが、やはりコミック版だと1巻だけでは描ける範囲も相当短くなっているだろうこともあり、1巻だけでぐっと読者を引き込むには弱いかなという印象でした。小説版が大変な人気作であることが分かっているから読…

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ワンナイト・ラブアフェア 小説

英田サキ  周防佑未 

私の中の『英田さん』ってこういうテイストです

巻末には電子書籍の発行日しか書いていませんでした。ちるちるのページで関連作品になっている同人誌『LOVE ALIVE』が初出なのかしらと思いますが、そうすると2006年1月の発行なんですね。
今から14年前、こんな大人大人しいBLが書かれていたなんて、ちょっと驚愕です。
だけど剣持の職業が『准教授』ではなく『助教授』だったり、煙草関連の描写が今のものよりも緩いと言うか……確かに10年以上前っぽ…

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番外編集

二重螺旋おっかけで、毎年楽しみにしている番外編集。今年のは、二重螺旋は別として、3、4、6が神だったので萌2にしました。特に3!惚れたなあ。

以下読んだもののみコメント。

1.となりのメタラーさん番外編
 夏フェスに二人でお出かけするお話。ああ夏の青春☆って感じのお話。

2.グッドルッキング番外編
 お互いに元カノの写真を見せあうお話。素で語り合うのがちょっとコワい。
 要…

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