fandesu
弟→兄→父という、家族間での不毛な恋愛が描かれた作品で、雪路先生の耽美なタッチが非常にマッチしていて楽しめました。まさにこういう物語を描いて欲しかった。冒頭で抱いたイメージとは違い、特にダークさもないし、鬱屈しているキャラも登場せず、意外にも読みやすい作品ではあります。でも、父に叶わぬ想いを抱く一と、そんな兄に尽くし続ける弟のわんのモノローグは切なくて、物語に十分引き込んでくれました。
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吸血鬼がメインキャラということ以外は何情報も入れずに読んだのですが、タイトル通り正にカタログのような作品でした。吸血鬼である主人公・アシュリーの、長い長い生涯の孤独を埋めるための人外伴侶探し。人狼から始まって、人魚、妖怪、精霊などなど、各国の様々な人ならざる者に会いに行っては、彼らを伴侶にするのは無理だと悟って帰って来るアシュリー。それに根気よく付き合い続ける、魔力が宿った人形であるノエルに辛辣…