安西リカさんのレビュー一覧

聖邪の蜜月 小説

安西リカ  yoco 

好き

聖職者にいいように扱われてきたアシュが、サージを見つけて唯一と言える者が出来た。暗い空に一本の光が差すような、神秘的なものを感じた。ドライトンが狼や竜のような姿に変形できる進化が面白かった。勝手な想像だけど、番でなければ孵化させる事が出来なかったのかも。そして、ドライトンの最期を誰も知らないのは、番と二人きりでそれを迎えるから、見た人がいないのだと思った。アッシュが自分と同じ境涯の子を助けた時には…

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聖邪の蜜月 小説

安西リカ  yoco 

美しく強い人

作中に登場する"レモンの形の月"という言葉が好き。
なんだかとても印象的で、ロマンティックで素敵な表現でした。

なかなかの辛い境遇の中にいた主人公・アシュの視点で語られていくファンタジー作品。
物語の序盤から綴られている、過去にアシュがされていたことや育った環境のことを考えると、もっと重苦しくて悲壮感たっぷりのものになったり、痛ましさを強く感じてしまいそう。
しかし…

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聖邪の蜜月 コミコミスタジオ特典ペーパー 神の芸術 グッズ

神リエラが作りたもうた2人

本編でも大活躍していたカーリン視点です。
過去にはアシュと関係した事もあったのですが、アシュ逃亡後にカーリンの身に起きた出来事によってすっかり別人のように変わっていました。

そしてアシュが逃亡する上で助かったカーリンの膨大な知識が、どうして彼に備わっていたのかの説明がこの特典ペーパーに書いてありました。

こちらのお話は本編終了後のお話です。
ひと財産築いたカーリンがずっと住んでいた…

0

聖邪の蜜月 小説

安西リカ  yoco 

絶対に読んで欲しい一冊!

もう何て言っていいかわかりません。強いて言うなら安西先生にしてやられたでしょうか?

いつもと違う安西先生作品最高でした。
こちらの作品は詳しい内容は知らずに読んで欲しいです。
ただ、感想でも内容に触れてしまいますので心して読んで下さい。



まず読み始めてアシュの過去の壮絶さと、彼の強かと言えるほどの柔軟さに驚きました。そして聖獣(ドライトン)の卵を拾ってからの、彼の生き甲斐と…

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恋になるには遅すぎる 小説

安西リカ  佐倉ハイジ 

どうしたんですか

私の中で安西さんは「文章が上手くてとても読みやすい」作家さんだった。
でもこの本は何か所か引っかかる所があって驚いた。
なんで?どうしたんですか、何かあったんですか、体調でも悪いんですか、環境が変わったとかですか、大丈夫ですか!!と言いたい。

その中で一番引っかかったのは「カーテンを引く」の使い方。
私自身は<閉める>の意味で受け取るし、もっと言うなら、新居に入って新しくカーテンを引く…

2

聖邪の蜜月 小説

安西リカ  yoco 

怒り

先生買い。腐った聖職者へぶつける清冽な怒り、その後の浄化再生のあたりがとても好きだったので神にしました。シリアス寄り、どファンタジーが大丈夫な方でしたら是非。いつもの安西先生テイストとは異なるお話、本編250p弱+あとがき。

奴隷市で聖職者に買われ、彼らの欲望を身に受けていたアシュ。磨き上げられ飾り立てられた美貌の底に、彼らに対する怒りを秘め、諦めず、ある日とうとう無事逃げ出すことに成功しま…

9

聖邪の蜜月 コミコミスタジオ特典ペーパー 神の芸術 グッズ

聖者だったんだよ

本編後、富を築いたカーリン視点のお話でした。カーリン視点にすることで、二人の聖性が高まったような気がして、短いんですが、ぴりりと素敵さが詰まったお話だなあと思いました。

比較的裕福な商人の家に生まれ、好きな事を好きなように学び、成人後は薬師となったカーリン。長年働き、ひと財産築いたので、ゆっくりする時間を持とうと考えたのでしょうね。美しいもの大好き欲を存分に発揮し、自分の好みを反映した家をた…

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聖邪の蜜月 小説

安西リカ  yoco 

こういうBL小説もっと増えて欲しい

いつもの安西先生と違う!とyoco先生の描いた美しい表紙からでも伝わってきて、読む前からワクワクドキドキしました。

アシュは過酷な幼少期を過ごしているのに、そこで拗らせず、自由を手に入れるために前へ前へと進んでいく受けです。
めちゃくちゃ好みの受けで、強さと儚さをもってる美人は最高、となりました。

サージは年下の純粋ワンコなのですが、アシュへの愛が太平洋なみで、こちらもとても最高の攻…

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聖邪の蜜月 小説

安西リカ  yoco 

悔し泣きは少数派?

安西先生とyoco先生って、素敵な組み合わせ!と飛びつきました。

安西先生の読みやすい文章で淡々と仄暗いストーリーが語られ、すぐに引き込まれたのですが…!!
途中、度々やってくる物語の無情に、何度嘆いたか〜(¬_¬)神も仏もない。
終盤にいたってはあまりの無情に悔しくて泣きました。
自分ではない誰かのために頑張ったのにこれかー。と。

いきなり終盤まで語ってしまいましたが、ラストの…

9

聖邪の蜜月 小説

安西リカ  yoco 

深い深い愛情に、萌えと涙が止まらない

安西先生って、ほのぼのっていうか甘々っていうか。そういうお話を書かれる作家さまのイメージが強い作家さまでしたが、数年前からですかね。どっしりとしたハードなお話も描かれるようになった気がしています。

で、今作品はがっつりドシリアス。ダークなバックボーンを孕んだ作品でした。安西先生らしい甘々なお話を求めて手に取られると、若干方向性が違うかと思われます。

でもねえ…、めっちゃ良かった…。

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