安西リカさんのレビュー一覧

ロマンチックバージョン 小説

安西リカ  羽純ハナ 

一番近い場所にいるのに、一番遠く感じる心の距離感に浸るすれ違いラブ

最初に好きになった者の不安感
好きになられた者の鈍感力

これが上手いこと絡み合って、すれ違いや思い違いを生んでいく切なさをピンポイントに攻めるストーリーはさすが安西先生です。
ご自身の作品を、いつも"地味"だと評している先生ですが、地味は日常にあるリアリティの象徴みたいなものですし、私たちが生きるこの現実の世界の延長線上に彼らも同じように息をしているのではないかと思わせてくれる気持ちの昂…

6

ロマンチックバージョン 小説

安西リカ  羽純ハナ 

”特大に特別”だと気付いた、「地味」と評される愛しい人

安西リカ先生×羽純ハナ先生という、夢のようなタッグ!
楽しみに楽しみに待っていた新刊です。

小説ディアプラス、休刊前最後の24年ハル号に掲載されていたこちら。

誰とも長続きしない年上モテ男子×一途健気な会社員というカプの
お話です。

”地味”と評されがちな”くー”こと栗原淳史(受け)の、
健気一途で切ない想いに心打たれ、とても印象に残っていました。

本誌でも拝読し、じ…

8

ビューティフル・ガーデン 小説

安西リカ  夏乃あゆみ 

サラっと読めて大満足♡

安西リカ先生の作品はとても読みやすくて
心身の状態がどんな時でも楽しめます。
今作はお仕事ラブ、美人のエッチなお兄さん、
しごでき年下イケメン攻め。
ふたりの出会いから初エッチの流れがめちゃくちゃ早くて、その時の高広の反応もおもしろくて
新鮮な展開に引きこまれました。
ゲイであることへの向き合い方が倫と高広では真逆で、でも好きだから"折り合っていく"流れが
とても…

0

人魚姫のハイヒール 小説

安西リカ  伊東七つ生 

女装子が効果的に

女装男子を女装子(じょそこ)って呼ぶんですね!
ひとつ勉強になりました。
女装ものに特段性癖があるわけではありませんが、
今作では事故的に女装することになっているので
良いアクセントになっていておもしろかったです。
最後のストッキングプレイは必読。
文章で読む卑猥さよ。
瀬戸の"何にでも一生懸命頑張ってしまう性格"が
とても微笑ましかったです。
むき卵、私もぷ…

0

月満ちる第四皇子の婚礼 小説

安西リカ  サマミヤアカザ 

愛情の掛け方間違ってる


大国アスタイダルカの第4皇子ナランツェツェギ(受け)(以下ナラン)は、政略で小国ハドゥマサルの王弟ダムディスレン(攻め)(以下ダムディ)と結婚することになります。
絵姿を見て一目惚れしたナランはダムディと仲良くしたいと思うのですが、自身に自信がないことや生来のいじっぱりが邪魔をしてなかなか打ち解けることができません。
毎朝毎晩食事の度に声をかけようとするのですが、直前で勇気は萎み、優にひと…

2

「ベターハーフムーン」アマゾン限定ペーパー グッズ

知りたかった、離れている間の玲王のお話

『ベターハーフムーン』Amazon限定ショートストーリーのこちら。

本編では怜王が東屋のもとを去った後、東屋視点に切り替わっていましたが、
こちらは知りたかった”怜王”視点のお話でした。

短いながらも、いまだ東屋のことを愛しく思う
怜王の切ない感情が伝わってきてグッときました。

東屋と離れた後、水商売を経てベビーホテルでバイトを始めた怜王。
夜勤の最中のコーヒーブレイク中、…

0

ベターハーフムーン 小説

安西リカ  みずかねりょう 

泣けるほど沁みた…”健気受け”という新たな萌えが広がりました

タイトルだけは知っていた、安西リカ先生のこちらの作品。

実は攻め重視(スパダリ溺愛攻めが大好きで...)の自分にとっては
なんとなく刺さらないような気がして、手に取ってきませんでした。

今読み終わって、大・後・悔。
読んでいて涙が出ました。。

読み進めるごとに胸に込み上げてくる思いがあり、
終盤、そのタイトルの”月”が出てきて見上げる描写にため息が出ました。


以下…

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ふたりでつくるハッピーエンド 小説

安西リカ  金ひかる 

年齢がもっと近ければ

 人気俳優×俳優を目指す東大生で親子ほど年の離れた二人の話でした。
 東大生の受けは高校の頃、芸能事務所に所属する同じ学校の後輩の家庭教師をしたことがあり、そのときに後輩のマネージャーを通じて俳優である攻めから映画のDVDを借り、感想を添えて返す、という交流がありました。
 受けは舞台のオーディションを受けますが、父親から芸能活動を反対され、家出をします。ちょうどその頃、攻めの家政婦が退職し、…

0

ロング・エンゲージ 小説

安西リカ  緒花 

一途さ、最高

性格や考え方、
道徳観がまるで正反対のふたりのお話。

何に対してもチャラくてゆる〜い久瀬は
良くも悪くも『我が道を行く』感じで、
真面目に生きている鳴町を
振り回してはいるところはあるけれど。
どれだけ振り回されても想いは揺るがないほど
鳴町のほうがベタ惚れだし
そんな鳴町に久瀬は甘えきっているしで、
なんだかんだ相性が良いのは伝わります。
思うところはあっても鳴町が割り切…

0

月満ちる第四皇子の婚礼 小説

安西リカ  サマミヤアカザ 

No Title


安西リカ先生のファンタジー!大国アスタイダルガの第四皇子ナランは、隣の小国の王弟・ダムディスレンと夫婦となった。ナランの国の方が大きいからダムディにとっては望まない政略結婚かなという感じなんだけど…

ナランは初めからダムディのことが気になって仕方ないのにうまく振る舞えないのが可愛らしいこと!でも可愛いだけじゃないナラン、才能も発揮します。

後半はダムディの心情も知ることができて

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