yocoさんのレビュー一覧

真夜中クロニクル 小説

凪良ゆう  yoco 

泣ける感動作

病を抱えて生きている少年が、夜の公園で出会った小学生の少年と共に成長していく姿を描く感動作品でした。

お気に入りの作品をたくさん描いてくださっている作家さんですが、旧版で7歳差の年下攻め、それも出会いは11歳と18歳っていうのが微妙で、読んでいませんでした。

新名(ニーナ)は病気のため他の子供ができることができなくて、いじめや仲間はずれに苦しんできました。
ニーナがどんなに突き放し不…

2

甘くて切ない 小説

月村奎  yoco 

天使の生まれ変わりのような主人公

甘くて切ないお話は大好きです。
そのうえ薄幸な主人公が優しい人に出会って幸せになっていく姿を見ていくのはもっと好きです。
そんなキーワードに萌える人にお勧めしたい作品です。

主人公の律は、母親に産んで育ててくれた恩を返すためにどんな理不尽なことを言われ傷ついても嫌えない健気な子です。

毒親に虐待され賢く聡明なのに切り捨てられず、「大事にされている人は、大事にされるだけの徳を積んだ人…

5

錬金術師と不肖の弟子 小説

杉原理生  yoco 

夢見るファンタジー

すごく久しぶりに著者の作品を読んだせいかもしれないし、
このところずっと電書での積読を勢いよく消化中だったせいかもしれない
それでも自分をアホかとショック受けつつ
読了まで成瀬かのさんのつもりだったことを懺悔します…

ええと、成瀬さんでは、とくに『獣の理』『異界の王』などが好きで、数十冊読んでいて、
杉原さんは、ことによると十年くらい前がとくに集中して読んでいた作家だというあたりを言…

0

REDRUM 小説

みかみ黎  yoco 

賛否両論有りますが、圧巻のデビュー作!

エブリスタの天下分け目のBL作戦の大賞作です。
エブリスタ受賞作で読むのはこちらで二作目ですが、受賞作のレベルの高さに唖然としました。
本当にデビュー作ですか?? 既に作品として完全に完成されていますし、独自の路線を貫いておられる…。
新人作家さんにありがちな荒削りの部分が無いんですよね…。末恐ろしい。

この作品は、表紙で既に読者をふるい分ける匂いがプンプンします…

8

REDRUM 小説

みかみ黎  yoco 

うーん

好きな人は好きだと思います。私はあんまりでした。SMと共依存のお話ですね。なにがあんまりだったかというと、BLとは言えないかなと。愛は感じなかったかなぁ。主人公は結局、誰のことも愛してないと思いました。
その関係に溺れて気持ちよくなりたいだけかなと。巻き込まれた人たちが可哀想になってしまいました。最後、捕まった彼はどうなっちゃうんでしょう。
もうひとつ気になったのは主人公の息子の描写ですね。六…

8

Heaven's Rain 天国の雨 Limited Edition 小説

朝丘戻  yoco 

じっくり読んでください

病弱で一途な子。凛の最初の印象。
可哀想だから、瑛仁との関係が凛にとって良い方向へ向かいますように。と、思いながら読んでいました。だって、表紙の2人でしょ。
でも、違った!
あれ!?天使?何このせつない2人。。。
一気に瑛仁との関係を打ち切って貰いたくなり、瑛仁がひどく嫌な人間に思えてきました。

でも、読んでいて自分の気持ちがコロコロと変わり、嫌な登場人物だなぁと感じても、朝丘先生の…

4

愛傷コレクション 小説

葵居ゆゆ  yoco 

受くんが表紙と違って、でもすごく良い

溺愛好きにはたまらん一冊でした。

好きと表現したいのにそれまでの生い立ちから中々表現できない受くんと、不惑の変態ではなく変人な攻さん。
好きと言えないし、好きだから離れたほうがいいとひとりで悩みまくる受くんが、とても愛しかったです。

変態と変人は私の中では割と類義語でしたが、受くんのセリフになるほど、と納得してしまいました。
いやでも冷静に、確かに攻さんは変人だけど、変態の性も持ち…

9

Heaven's Rain 天国の雨 Limited Edition 小説

朝丘戻  yoco 

輪廻を信じ、静かな『終わり』を迎える


残酷な運命を抱えた2人の輪廻転生、そのいくつもの物語のひとつを覗いている。

妻を持つ瑛人を好きな凛、そしてそこに突然現れた瑛人の弟、暁天。
初めは暁天の意味不明な発言と行動にもやもやとした疑問を抱えながら読み進めることになると思いますが、その言動の意味が物語の途中で明かされた時、きっともう一度彼の発言を読み返したくなります。
ページ数が多く手に取るのを躊躇する気持ち、私自身そうだった…

6

甘くて切ない 小説

月村奎  yoco 

肉親ゆえに

ささやかな幸せ探しで健気に生きてきた子が、優しい年上の人と出会って、親との共依存から抜け出す一歩を踏み出すお話。
肉親だからこその、色々な葛藤やすれ違い。
律と両親とくに母親の関係は読んでいても辛いし、倫太朗と健児の関係は切ない。
そして律と倫太朗の関係は、もう最初から見え見えの甘々。
律は倫太朗に出会って、愛されることで、これからはもっと自分に自信を持てるようになるだろう。
甘いかもし…

4

甘くて切ない 小説

月村奎  yoco 

切ないというより、痛々しい

作家買いをしてますが、好きな作品もあれば、読後に嫌悪してしまうような作品もあります。
これは中立。
主人公が痛々しくてかわいそう。切ないというより、痛々しい。
攻めや、攻めの弟とかかわるうちに、それまでの自分から踏み出すことができるという成長がありますが、その攻めや攻めの弟がご都合主義で醒める部分があって、わたしは乗り切れず。ただ、主人公が母親への葛藤に一区切りをつける流れは、強さを感じられ…

4
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