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吉田珠姫 yoco
甘食
ネタバレ
アメリカが舞台で攻めも受けも脇役も全部アメリカ人。ファンタジーと違い、実在する地名や組織が出てくるのであまり適当にも書けないので大変だと思いますが、読む方としては色々検索して「クワンティコって所にFBIアカデミーがあるのかあ」とか「ニューオーリンズってこのへんにあるのかあ」とか妄想するにもリアリティが増して楽しさ倍増です。大好きなジョシュラニヨンさん作品とか柏枝真郷さんのホーリーアップルシリーズを…
華藤えれな yoco
碧雲
yocoさんのメルヘンチックな扉絵を開くと、BL版メルヘンの世界が広がる、といった感じです。 華藤さんの著作には、必ず美味しい伝統菓子が登場します。 このお話はロシア風の、ジャムを使った「くるみパイ」。 兄を救う無言の機織り。 この展開、どこかで読んだ事がある?・・・と読みながら思いだしたら、 子供の頃に読んだ童話「野の白鳥(白鳥の王子)」と似てました。懐かしい。 この物語では…
安西リカ yoco
さくらら
いつものほんわかとした安西リカ先生の雰囲気とは異なるお話、アシュの過去の壮絶さと彼の拠り所になっているサージとの関係にほっこりします。 攻めのサージが本当に可愛い……厳しい世界観が牙を剥くこともある本作の中で、サージの存在は和む要素でした。 サージのキャラクター付け、好きです。 アシュがこんなにもしたたかに頼もしく感じるのは、彼の言動に一貫性があるからでしょうか。 生きていく上で必要な…
☆ぺこち
聖職者にいいように扱われてきたアシュが、サージを見つけて唯一と言える者が出来た。暗い空に一本の光が差すような、神秘的なものを感じた。ドライトンが狼や竜のような姿に変形できる進化が面白かった。勝手な想像だけど、番でなければ孵化させる事が出来なかったのかも。そして、ドライトンの最期を誰も知らないのは、番と二人きりでそれを迎えるから、見た人がいないのだと思った。アッシュが自分と同じ境涯の子を助けた時には…
みざき
作中に登場する"レモンの形の月"という言葉が好き。 なんだかとても印象的で、ロマンティックで素敵な表現でした。 なかなかの辛い境遇の中にいた主人公・アシュの視点で語られていくファンタジー作品。 物語の序盤から綴られている、過去にアシュがされていたことや育った環境のことを考えると、もっと重苦しくて悲壮感たっぷりのものになったり、痛ましさを強く感じてしまいそう。 しかし…
kurinn
本編でも大活躍していたカーリン視点です。 過去にはアシュと関係した事もあったのですが、アシュ逃亡後にカーリンの身に起きた出来事によってすっかり別人のように変わっていました。 そしてアシュが逃亡する上で助かったカーリンの膨大な知識が、どうして彼に備わっていたのかの説明がこの特典ペーパーに書いてありました。 こちらのお話は本編終了後のお話です。 ひと財産築いたカーリンがずっと住んでいた…
もう何て言っていいかわかりません。強いて言うなら安西先生にしてやられたでしょうか? いつもと違う安西先生作品最高でした。 こちらの作品は詳しい内容は知らずに読んで欲しいです。 ただ、感想でも内容に触れてしまいますので心して読んで下さい。 まず読み始めてアシュの過去の壮絶さと、彼の強かと言えるほどの柔軟さに驚きました。そして聖獣(ドライトン)の卵を拾ってからの、彼の生き甲斐と…
さぼ
さすがというか、景色が目に浮かぶような美しい文章。 壮大なストーリー。 2転3転して、ハラハラさせられる話の展開。 そして、素敵な挿絵。 文章との相乗効果で美しさが際立ちます。 是非とも神評価!と言いたいところですが、中立です。 なんでしょう? ご都合主義? あともう少しというところで、するすると問題が解決。 あれ??? そうなっちゃうの? と、拍子抜…
あーちゃん2016
先生買い。腐った聖職者へぶつける清冽な怒り、その後の浄化再生のあたりがとても好きだったので神にしました。シリアス寄り、どファンタジーが大丈夫な方でしたら是非。いつもの安西先生テイストとは異なるお話、本編250p弱+あとがき。 奴隷市で聖職者に買われ、彼らの欲望を身に受けていたアシュ。磨き上げられ飾り立てられた美貌の底に、彼らに対する怒りを秘め、諦めず、ある日とうとう無事逃げ出すことに成功しま…
本編後、富を築いたカーリン視点のお話でした。カーリン視点にすることで、二人の聖性が高まったような気がして、短いんですが、ぴりりと素敵さが詰まったお話だなあと思いました。 比較的裕福な商人の家に生まれ、好きな事を好きなように学び、成人後は薬師となったカーリン。長年働き、ひと財産築いたので、ゆっくりする時間を持とうと考えたのでしょうね。美しいもの大好き欲を存分に発揮し、自分の好みを反映した家をた…