yocoさんのレビュー一覧

火恋 小説

千島かさね  yoco 

切なくも感動的な転生モノ

中国のえくぼ伝説をベースとした転生物。
身分違いの恋が来世で成就する、切なくも感動的な物語です。

舞台は、昔の中国の小さな村。
医者の息子である鳳成(攻め)と、貧しい家の子である幸真(受け)は秘密の恋人同士。
しかし、二人の仲を知った鳳成の父は、疫病を鎮める生贄として幸真を焼殺。
失意の鳳成は村を焼き払おうとするも処刑されてしまいます。

死後の世界で、生前の記憶を消す「忘情水」…

8

火恋 小説

千島かさね  yoco 

タイトルが秀逸

初読み作家さんで作風が分からないながらも、あらすじに惹かれて購入。中華風ファンタジーで、とても良かった。
身分違いと同性という障害により、受を生け贄にするという形で恋仲を引き裂かれた100年後の2人の物語。攻は前世を忘れず転生する代わりに人狼の王として生きなければならない。しかも2人を引き裂いた村を守るという使命まである。受に再度出会うためにその使命を果たす誠実さと健気さにじーんときた。受は前世…

9

Heaven's Rain 天国の雨 Limited Edition 小説

朝丘戻  yoco 

運命とは

こんな考え方があったんだ、と思いました。
この考えが正しいか正しくないかと言われると正直わかりませんが、こういう考え方してもいいんだと少し救われるものがありました。
これほど重たい”運命”のお話を読んだのは初めてでした。
輪廻転生しても毎回同じ運命を背負って生まれてくる命。
メインの時間軸と、メインに繋がる過去の時間軸のお話。
重くてつらくて切ない、決してハッピーとは言えないですが、ずっ…

2

銀の不死鳥 小説

綺月陣  yoco 

衝撃的、でも引き込まれる

初めて綺月陣先生の作品を読みました。

最初は、「不死」というテーマを軸にした、 廻音と真士甘くせつないお話だと思って読み進めました。
愛する真士に被験者としての運命を告げることなく未来への眠りにつく廻音がせつなくて胸が締め付けられました。

しかし、廻音が眠りについてから35年後の未来は、想像を超える世界でBLではなくSF小説を読んでいるかのような展開でした。
先の展開気になって、気…

4

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

賞味期限ぎりぎりの恋

中学時代にゲイであることがバレ、いじめにあったニコ。
閉鎖的な田舎で自分の居場所を見失い自殺をしようとしたニコでしたが、通りかかった榮に助けられ恋をします。

そんなニコの前に転校生として再び現れた榮は、なんと別の男の子に恋をしていました。「好き」と伝えてもオネエキャラが邪魔して冗談としか受け取ってくれない榮、彼にとってニコは良き友達であり恋の相談相手でした。
本当は恋の相談になんて乗りた…

4

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

愛しすぎます

オネエキャラというのがあまり…と思いつつ読みはじめたら、さすが凪良さん!何度も涙ぐみながらしっかり作品にはまってました。

4

昨夜のことはもう言わないで 小説

火崎勇  yoco 

攻めがいろいろ予想外

1冊ぜんぶ表題作です。小栗(受け)の視点でストーリーは進みます。

表紙イラストでは、シリアスかつミステリアスな印象なのですが、帯に「まさか男と一夜の過ち!?」と可愛らしい字体で書かれていますし、裏表紙のあらすじもコミカルっぽいもので、内容はそちらの方が近いです。怖い話ではありません。

小栗は子供みたいな素直な可愛らしさで好感がもてます。それに、丹波(攻め)の「俺が人を殺すところを見た」…

1

昨夜のことはもう言わないで アニメイト限定ペーパー グッズ

本編の後日談SS

A4サイズの片面印刷、そのうち4分の1は表紙イラストですし、割りと字も大きいので短めです。本編その後の内容です。

本編と同様に小栗(受け)の視点でストーリーが進んで行きます。

本編では、丹波に「俺のタマを握った」と言われて悲鳴をあげて否定します。初めて会った夜はセックスをせずに一緒に眠っただけだと思い出したので、小栗は恋人同士になってからもそのことは信じていなかったけれど、実は…という…

2

パブリックスクール-群れを出た小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

是非、3巻目も購入したいと思っています

読了♪
面白かったです。
普段忙しくって、読書の時間をなかなか確保できない私ですが、もう続きが気になって気になって…。
続きが早く読みたいと思える本は、私にとっては面白本です。
以前購入した本で、なかなか読み進められない、読み続けることが困難な本に出合ったことがあり、結局読まずに積読になってる本がありますが、未だに読む気になれません。
読み進めるのが苦痛でしたので。
でも、いつかは読ん…

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パブリックスクール-群れを出た小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

頭が爆発した。ドッカンドッカン

イライラで。
上巻から引き続きイラっとさせてくれましたよ、この主人公は。
それだけなら萌か中立評価だったかもしれないけれど、話の展開も結末までとはいわなくてもある程度先読みできてしまうものだったし、エドが礼を好きなのがもろわかりだったから「結局結ばれるんでしょ」と冷めた目で読んでしまい、結ばれるまでの切ない過程を味わう作品なんだろうなと理解はできても無理でした。
だから趣味じゃない評価にしま…

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