yocoさんのレビュー一覧

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

ぼろぼろウサギ

自分がゲイであると自覚し友達とうまくコミュニケーション取れなかった一吹が、初めて人を好きになり強くなっていきます。
とにかく一吹が健気で優しい作品でした。

バスで知り合った賢司のことが好きで好きで仕方ない。
でも嫌われるくらいなら、気持ちを隠して友達でいたい。
そんな一吹の葛藤がひしひしと伝わってきて切なかったです。
ぼろぼろウサギのキャラもすごくあってました。

賢司の優しく包…

7

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

不可解に見えてしまった。

あとがきで「普通に揺れ動く2人の恋」とありましが、
受けにも攻めにも、良い面もあればいたらない面もあるという意味で「人間らしさ」も書かれていたように思います。

ただ私はそこに共感することができす、片恋の切なさを味わうこともできませんでした。
というより根本的に合わなかった気がします。
なので、若さ故のいたらなさや暴走が不可解な行動に見えたし、
相手に遠慮する所と自分の気持ちを押し通す…

10

誰も僕を愛さない 小説

星野伶  yoco 

不幸や狂気を描くには筆力が必要

主人公は化粧品会社の営業部で主任を務める優貴。家族愛に恵まれずに育った彼は仕事面では要領よく出世街道を邁進しながらも、根本的なところで「自分は誰も愛せない、だから誰にも愛されない」と思っている孤独な男です。ある時、優貴は無愛想な部下である刀根から告白され、さらには仕事のミスを切欠に半ば脅迫される形で彼と肉体関係を持ってしまいます。母親の愛に飢えている優貴は、とある秘密を抱えつつ、上司の娘との見合い…

4

パブリックスクール-八年後の王と小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

うーん

前作パブリックスクールがよかったので電子化を待って買いました。
精神的に大人になった二人が見れることを期待したのですが、レイがいい大人になっても子供っぽ過ぎてちょっと…でした。
前作は二人ともティーンエイジャーだったのでなんとかレイのうじうじ具合も可愛いと許容できたのですが弱っちい受けはあまり合わないようです。

12

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

「傷」が繋いだ運命の赤い糸

初めて読んだ作家さんでしたが、読んでいくうちにとてものめり込みました。

三十路超え社会人と高校生の恋愛ということに初めは懐疑的でした。
共通点がなく年齢差もある、極端に言うと大人と子供で自然な恋人関係になるのって難しいのではと思うからです。
自分と照らし合わせて、ありえないという思いがあります。

しかし、今回は一吹(受け)が持っている傷が象徴的な引力になっています。
その上で2人…

8

おとうとではなく 小説

椎崎夕  yoco 

ウジウジしていて疲れました。。

読んでいて読みづらさを感じました。
説明がまどろっこしいのか、話し言葉が分かりづらいのか。。個人的に合わないなと思いました。
まず、はっきり興味がないと弟を振ったにも関わらず、急に好きになったと開き直ったかのような態度の義兄に???
そこが肝のはずなのに、アッサリ認め過ぎでは?!
更にそこで諦めようとするウジウジした弟も好きになれず。。
蚊帳の外感がずっとあって、入り込めずに途中で読むの…

9

パブリックスクール-八年後の王と小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

エドワードの思い

パブリックスクールシリーズの完結編。
大人になったエドワードとレイが、お互いの思いを確かめ合っての遠距離恋愛8ヶ月後、レイはようやくイギリスのエドワードの元へと行くのですが…。

最終巻にきて、ようやく自ら語り出したエドワード。
「個人の話じゃなくて、国の話。次元が違う」
レイへの愛を守り通して、やっとそれをレイに伝えられるだけの地盤を築いたエドワードの、途方もない努力と孤独。
ただの…

15

パブリックスクール-群れを出た小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

エドワードの苦労は続くよ

オーランドに誘われて、舞台美術を手伝うようになったレイ。
レイの世界が広がることで、エドワードとの関係も変化していくのですが…。


相変わらずエドワードが不憫です。
レイを真綿の檻に閉じこめて、隠すことばかり考えていた反動で、一度たがが外れると制御不能になってしまってます。
そして、どんなに身体を繋げても、決定的な言葉もキスも無いので、二人の気持ちはすれ違ったまま。
レイをこんな風…

6

パブリックスクール-檻の中の王- 小説

樋口美沙緒  yoco 

卑屈も過ぎると傲慢に感じる

カバーイラストは素敵だし、英国のパブリックスクールが舞台だし、人気があるのはわかるけど、なんとなく危険な臭いを感じて後回しにしていたシリーズ。
この身分差とすれ違いの物語に登場する貴族の「檻の中の王」エドワードは、私の地雷の「傲慢で話を聞かない攻め」じゃなかったのはよかったんだけどね。
いろいろ状況の説明が、あくまでも主人公のレイが見たことに限られちゃうので、その辺が読んでいて結構ストレスだっ…

12

パブリックスクール-八年後の王と小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

あれから……

パブリックスクールの続編。その後。
エドと礼の8年後の様子を書いたお話になっています。
想いがが通じ合って漸く恋人同士になった二人。
礼が仕事で3ヶ月イギリスに滞在することになり、待ちに待った蜜月に期待に胸を膨らませて9年ぶりにイギリスの地に降り立ったのだけれど、そこでは想像していなかった苦難が待っていて……という、またもやここまでするかという受への試練でした。

パブリックスクール時代…

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