牧さんのレビュー一覧

蒼穹のローレライ 小説

尾上与一   

「聞け。ローレライの声を。」





新版が出るということで、とても楽しみです。

どうか塁に芽生えた気持ちを大切に、三上と育むために帰ってきてと祈らずにはいられませんでした。

塁にとって三上との日々はかけがえのない日々となっていくのを読んで行きながらめくるページが少なくなっていくのがもう苦しくて。 最後は名誉のためにでは無く、三上を守るためにあの選択をしたことに三上が気づけた、これだけで救われます。

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蒼穹のローレライ 小説

尾上与一   

毎年夏に読みたくなる…

購入してから数年、夏になると何度も繰り返し読んでいます。
この物語に触れてから、人を心から愛する思いに真剣に向き合う事ができたような、そんな思いです。読んで数日は余韻が凄すぎて立ち直れませんが、価値観を変えてくれる愛しい物語です。

個人的に、ですが、Aimerの「RE:I AM」を聴きながら読むと感動が2倍になります。

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非BL作品

おふねごはん 非BL コミック

 

軍艦に詳しくなれる(かもしれない)グルメ漫画

軍艦を擬人化して描き、グルメ物語として構成された一冊。元々は別作品のキャラみたいだが、そちらを知らなくても問題なく楽しめた。

登場キャラは多く、かなりの数の軍艦が出てくる。メインは給糧艦の間宮で、常にほのぼの笑顔のお母さんキャラ。その役割のおかげで海軍一のモテ艦らしい(笑)

といっても一話ごとに主役が交代し、シリアス・ギャグ・バトル・ほのぼのなど、いろんなテイストで料理をする小話が詰め…

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「碧のかたみ」出版社初回特典ペーパー グッズ

小説と漫画の楽しいおまけ

『天の川の話』
のんびりした雰囲気の可愛いSSです。

常夏ラバウルで雨が降ったのは、7月7日の七夕の日。
織姫と彦星が会えないことを口にする六郎と、それを小馬鹿にする恒のやり取りがコミカルに書かれています。
ロマンチックなのか現実的なのかわからない恒の話がおかしくて、こういうところも魅力の一つなんだろうなと思いました。
なんだかんだで、六郎が恒にメロメロなのが分かります^^

裏…

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碧のかたみ 小説

尾上与一   

「俺と一緒に、空で死ぬか?」の帯で泣ける

『天球儀の海』も持っているのに、なぜかスピンオフの方から読んでしまいました;

昭和18年。
太平洋戦争真っ只中のラバウル航空隊が舞台の切なく儚い青春BL。

優秀だけど問題児の恒とペアを組むことになった六郎。
優勢から劣勢へ、目眩く変わる戦況。
散っていく同胞たち。
明日生きているかも分からない過酷な状況下で、本土の家族を守るために命がけで戦う空の男たちに、胸が締め付けられる思い…

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非BL作品

ザハロフの晩餐 下 非BL コミック

 

そういうことね!

なるほど、そうきたか!という感じ。
ザハロフの日記を手にすることができるのは誰か?というのを軸に展開するストーリーですが、本当はそこが狙いじゃないわけだ。

戦艦に意思があればこんな風に思ってたのかな〜?なんて、呑気に考えていてはいけないですね。
人間に造られ利用されら無念の内に、歓喜の末に沈んでいった戦艦たち。
造られた戦艦の殆どが爆撃され沈没し、多くの犠牲を伴った悲惨な戦争……

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非BL作品

ザハロフの晩餐 上 非BL コミック

 

これすごいね!

いやー、かっこ良い!かっこ良すぎる‼︎
非BLの前作は読んでいないのですが、世界の造船会社と戦艦が集う本作の方が豪華になってるのかな?
造船会社と軍艦の擬人化ものです。

いや〜斬新!
それでいて、キャラが皆とってもかっこいい♡
まず、絵が上手いですよね。
これは、このままアニメに出来ますよ。
つまり、BL要素は薄いということ。
いや、萌えますよ。軍艦萌え。キャラ萌え。
だけど…

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天球儀の海 小説

尾上与一   

まさか

まさかこんなことをされるなんて!
一生忘れられないような出来事がありました。
小説としても大変おもしろかったです。
攻めの執着が意外とすごい。
幼少期に助けてもらったから憧れたみたいなきっかけだと言っていますが、別に彼にだけ助けられたわけじゃないので、単純に一目惚れとかそういうものだったんだと思いました。
手の甲のホクロ、そんなに気に入られてたんだな…
攻めのお父さんが普通にいい人で良…

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天球儀の海 小説

尾上与一   

星をテーマにした美しく悲しいお話

瑠璃色のとんぼ玉。鏡写しのオリオン。
 傷ついたルリビタキ。透明なインク。

 これらを鍵にしながら、物語は進んでいきます。

 尾上先生の1945シリーズの1作目で、太平洋戦争時代を生きた人達の物語。シリーズの中でもこの作品は少し異色で、日本を舞台に物語が進んでいきます。痛くて、苦しくて、切ないけれど、とても美しいお話。私はシリーズの中でこれが一番好きです。

 舞台は昭和19年で…

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碧のかたみ 小説

尾上与一   

夢をあきらめる悲しみが胸に迫ります

第二次世界大戦中のラバウル。二人乗りの航空機でペアを組んだ、六郎と恒の青春の日々を描いています。
飛行機をこよなく愛するやんちゃな天才操縦士・恒と、温かくおおらかに恒を支える六郎は、飛行を重ねるたびに信頼を深め、やがて身も心も結ばれていきます。死と隣り合わせの中、命を分け合うように一つになりたいと願う二人に、頷きながら読みました。紺碧の空で命を懸けることに心満たされる若者らしさも、眩しく感じまし…

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