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尾上与一 牧
まりあげは
ネタバレ
幼い頃、自分を助けてくれた坊ちゃんのためならば、特攻隊の身代わりとして命を差し出せると考えていた希。 しかし、再会した坊ちゃん(資紀)からは冷たい態度を取り続けられて、、、 という始まり。 出逢いから丁寧に描かれており、すぐさまググッとお話に惹き込まれました。 が、度重なる坊ちゃんの希への荒ぶりように、なにかその感情に思惑がある! と分かっていても辛く苦しくて、、、 しかもその荒…
なゆnayu
冒頭は戦後18年。 戦時中は航空機の整備員として従事していた三上の元に、当時世話になった男の息子から連絡がくる。 亡くなった父からの預かりものとして、 詫びの言付けと共に渡された封書には一枚の紙が入っていて…… 戦時中の話であること、どうやら辛い展開がありそうだということ以外、あまり前情報なく読んだ。 冒頭の紙、書かれた文字を見た三上の反応に、物語の世界へグッと引き込まれた。…
aaaiiiai
旧版未読。今回文庫版で再発売されたキッカケで読み始めてます。前回と発売順を変えているのは何故なんだろう?と思いつつ、旧作では第1作目だったらしい今作を読み始めました。(追記:尾上先生のつぶやきによると中古価格が尋常ではない金額に高騰している作品から発売する事にした為とのことでした) これ一作目に読むのはヘヴィかもしれない。初恋の思い出を胸に身代わり特攻隊を受ける事を決めた主人公 希に対して、…
ぱるりろん
復刊されたこのシリーズ、元は本書が1冊目だったのですね? 復刊が刊行順でないのにはどのような意図があるのか気になるところです。 前作(本当は前作ではない……)「蒼穹のローレライ」とは時代は同じですが、直接のつながりはほぼありません。衛藤新多大尉は両方に出ていますが、片やラバウル、こちらは日本が舞台です。 由緒ある大家の跡取り息子の身代わりとして、他家の末子を養子にし、特攻に出す。 大家の家…
噂に違わぬ素晴らしい作品でした。 お書きになった尾上先生、最初に刊行された蒼竜社HollyNovels様、復刊してくださった徳間書店Chara文庫様には心からお礼を申し上げたいです。読ませてくださってありがとうございました。 と、ここまで書いて、胸が一杯で手がとまってしまいました。言葉で表すのは難しいです。 生まれた時から瞳の色が青灰色で、家から出せないと隔離されて育った塁が、横領の濡れ衣を…
てんちょす
尾上先生の作品は、情景描写がとても美しいと思います。花降るシリーズは、匂いや温度湿度も感じられる気がします。 このシリーズも同じく、油の匂いや南国の湿度とジリジリする日光、日本の冬から春の空気の移り変わりを感じます。遮光された戦中の家の昏さとか。 執着溺愛攻と健気受の20年愛ですが、2人の生きた年代が大戦中という… 死こそが美とされていた時代と思想の中で、ひたすら愛する人を生かしたい、生きる…
タテ
復刊2作目、1作目既読です。 子供の頃の一度の邂逅、初恋がすっと入ってくるかどうかにも寄るかなと思いました。 5歳の頃に命を救われた名家の坊ちゃんが好きで、お役に立てるならと特攻の身代わりを引き受ける。 希の父が天文学者だということ、右手にホクロがあることの設定が効いていてなんともロマンチックです。 希視点で描かれるので、資紀がなぜ冷たい態度をとるのか、ひどいことをするのか、が…
あーちゃん2016
シリーズ買い。いつまでも覚えていそうだなと思うし神と思う部分もあるのですが、ちょっと痛すぎてしんどかったので間を取って萌2にしました。本編230Pほど+後日談2編25Pほど+書き下ろし18Pほど。痛いのは苦手なんです、ごめんなさい。 地元の大地主であり、政治家、当主は海軍中佐という家である成重家からの極秘中の極秘の依頼を受けた希(ゆき)。その依頼とは成重家の養子となり、長男資紀(もとのり)の…
みつき999
旧版既読。 結末も知ってるし坊ちゃんの人となりも知ってるけど、それでも毎回心痛くなる。 そして坊ちゃんの愛の深さに泣く。 1945シリーズの中でも個人的には一番のインパクトのある作品。 そして数々のSSや同人誌を読みにんまりするのもこの作品の楽しみの一つ。 作品中出てくる希の兄の恒がここでも愛ゆえにかなり鬼畜w 牧先生の新しい希のイラストも堪能して終盤のイラストにもほっこり。 お…
みざき
たった数年。されど数年。 激動の難しい時代に翻弄された人々の生きざまと、重みのある愛が描かれたシリーズだと思います。 今作も非常に読み応えありでした。 尾上先生の、情景が頭に浮かぶ細やかな描写が好き。 内容的にも、時代背景的にも、読んでいて楽しい気持ちになるお話ではないんですよね。 新装版2作目となる今作は、個人的には1作目と比べると少々展開にとっつきにくさを感じながら読んでいたので…