Sakura0904
上巻よりはギャグシーンも抑えられていて、この世界観に深く浸れた気がします。ネオの記憶を辿る道のりは、結末が何か悲しいものだと知っているからこそ切なさを感じる瞬間もあったのですが、それでも僅かの間、3人が本当の家族のように温かい関係を築いていたんだなと微笑ましい気持ちにもなりました。
オチは意外な事実でした。ミクがそこまで身を挺することができたのも、やはり幼いミクを心底愛おしいと感じていた…
題材はとても面白いと思うのですが、如何せんデフォルメされたコマが多過ぎるのと、メタ要素も含むギャグシーンが8割くらいを占めているので、せっかくのシリアスな題材の存在感が薄れているように感じました。
記憶を失ったミクが、過去の辛かった出来事を忘れているからこそ、ネオ達と明るい何でもない日常を送れる。彼が記憶を完全に取り戻すまでのそういう束の間の楽園を強調したかったのかもしれませんが、だとし…