ヨネダコウさんのレビュー一覧

或る夜-NightS- コミック

ヨネダコウ 

余裕たっぷりな年上がふと見せる甘えは狡い

 唐島と間崎の甘い情事が描かれていました。甘いといっても間崎は唐島に主導権を完全に明け渡してはくれないし、唐島がどんなに意気込んでも彼の余裕を奪えることはないのだけど、きっと少しずつ間崎は唐島に甘えてもいいと思える時が増えていくんだろうなぁと感じました。「最近たまにお前のこと考えて1人でシてる」と打ち明ける間崎がエロいですよね。

 唐島にはこのまま年下らしいワンコ感を忘れないで欲しいと思うの…

2

NightS コミック

ヨネダコウ 

ヨネダ先生の学生ものやオムニバスをもっと読みたい

◆NightS(表題作)
 偽名を使っている喰えない者同士のストーリーでした。ヤクザだという穂積からどうも公職の匂いがするなぁと感じたんですが、警察かと思ったら麻取でしたね。最初はどちらもいざとなったら相手を出し抜けそうな雰囲気があるけれど、徐々に運び屋の唐島の方が穂積に入れ込み、彼の大人になりきれていない未熟さが垣間見えてきます。穂積と対等に渡り合う会話のセンスも度胸もある一方で、唐島の根っこ…

1

それでも、やさしい恋をする コミック

ヨネダコウ 

じんわりあったかい

連載作品だと思っていたのですが、今まで描いていたものを時系列順に並べていた作品だったのですね。まさか初めの話が書き下ろしだったとは‥‥。
綺麗にまとまっていて、構成にも驚かせられた1冊でした。

ヨネダ先生が「‥‥事件も起こりません。」とコメントされていましたが、だからこそ登場人物の感情に共感しやすい作品だと感じました。

出口は、嶋に想いを寄せる小野田を見て自分も受け入れてもらえるので…

3

どうしても触れたくない コミック

ヨネダコウ 

10年振りに読み返して

発売して少し経ってから、作品の存在を知って購入。初めて購入した商業誌でした。

戸川さんの「俺に過去を恨めっていうのか」という言葉の演出が、二重に苦しくて。ただ、結果的に嶋くんは自分の気持ちに素直になれたんだよね。
最初から手の届かない存在だと思ってた戸川さんに惹かれて、冷静に取り繕おうとする嶋くんが切なかったので、ふたりが幸せに過ごしてる姿が嬉しかった。

途中の「生きてさえいりゃなん…

4

それでも、やさしい恋をする コミック

ヨネダコウ 

リアルな大人の恋

「どうしても触れたくない」ももちろん良かったですが個人的にはこちらのcpが好きでした
攻めの小野田に一生懸命になる受けの出口がすごく愛しく、喧嘩の場面もそれはダメだろう...と思いながらも出口に共感してしまうセリフや感情が多かったからかな?

初夜のやり取りには笑いましたがノンケだった小野田が反芻してしまうベッドでの出口、どんなやらしいことしても...のやらしい部分もっと細かくみせていただき…

3

囀る鳥は羽ばたかない 5 コミック

ヨネダコウ 

好転するはずなのに

何回読み返したかわからないくらい読んでいる一作です。

惚れた相手とセックスをしたことがない、セックスは挿れて出すだけの気持ちいい行為としか認識していない矢代が百目鬼と経験したことのない感情が入るセックスをする、という本来なら幸せな展開なはずなのに何とも切なく悲しいものに。
百目鬼の矢代への気持ちは雛の刷り込みと同じだ、と言っていた矢代はやはり愛情だとは信じれないのでしょうか...信じたくな…

1

それでも、やさしい恋をする コミック

ヨネダコウ 

いい大人がもつ、可愛さという武器

ドラマCD版を先に知り、元を辿るように原作を読みました。

知らないからこそ突っ走ってしまう高校生の若い恋愛とは違って、知っているからこそ様々な事柄がしがらみのようになって簡単にはいかない恋愛がここにあります。

理性や過去の経験が押さえつけるような形で、好意が芽生えたことを自覚してからの出口さんは、ひとりぐるぐるして、時々ツメの甘い嘘をついて、小野田に痛いところをつかれて、ヤケになったよ…

4

囀る鳥は羽ばたかない 4 小冊子付限定版 コミック

ヨネダコウ 

変化していく関係性。

4巻はどの巻よりも矢代の「頭」としての魅力が満載。
普段は七原なんてヒドイ扱いしかしない矢代なのに、こうしていざ七原に危険が迫ると先頭に立って助け出す情の篤さ。
人の上に立つからには頭脳明晰さはもちろんのこと、気概とか情が必須条件なのだろうな。
そうした条件が揃わないと人はついていかないし、部下から本当の意味で信頼されて「ついていく」という決死の覚悟はうまれないですよね。
ちょっとバカだっ…

2

囀る鳥は羽ばたかない 1 コミック

ヨネダコウ 

エロい描写の奧にある、愛に対する自己矛盾が本質なのではないか

タイトル通りの感想です。既刊全て読みました。組関係のゴタゴタがどこに収束していくのか、矢代の中の自己矛盾は、百目鬼との関わりの中でどう変化していくか、今後も目が離せません。

2

それでも、やさしい恋をする コミック

ヨネダコウ 

分析し過ぎるが故になかなか前進しない恋

 『どうしても触れたくない』の外川も好きですが、CPとしてはこちらの方がより魅力的に感じました。攻めの小野田も受けの出口も、お互い自分の感情を冷静に分析する能力が非常に長けていますね。自分が打算的だとか、人からの好意や発言や環境に惑わされているだけだとかって、あまり気付きたくないし認めたくもないじゃないですか。でもこの2人はそういう自分の狡さや気持ちのブレにすごく敏感で、一時的に突っ走って考えても…

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