YUKINEs
ついに平田と決着をつけるところまで来ましたね。激昂する平田に対し、一切怯むことなく最後まで飄々とした態度を貫いた矢代。これだけでも器の差が知れるというものです。平田が三角に抱いていた感情は、人間として至極真っ当で、ありふれたもの。自分を惹きつけてやまないあの人の視界に入りたい、認めて欲しい。誰しもが持っている感情です。でも、がむしゃらに行動して認められる程度なら、三角の腹心はもっとごろごろ転がっ…
ページを捲っても捲っても終わらない濡れ場、圧巻でした。1つひとつの表情、仕草、体勢がここまで丁寧に描かれている濡れ場は、なかなかお目にかかれないと思います。特に、矢代が否応なく高められる快感を堪える表情がすごくリアルでした。快感を我慢する時と苦痛を我慢する時の顔って紙一重なんだなというのがよく分かる。百目鬼と矢代の関係を追ってきて、本当に良かったなぁと心から思いました。
そして、最後の矢…
百目鬼と矢代の関係はまだまだ先が見えませんが、抗争の流れを追っているだけでもかなり楽しめました。暴力と暴言と血に溢れた喧騒の世界の中で、矢代の常に平然としている様が冷風を吹かせ、読者をすんなり裏社会に繋いでくれている気がします。そして、やはりヤクザものはBL以外にもいろんな情が見え隠れするのがいいなぁと思いました。三角は矢代にしか興味がないのかと思っていたけれど、平田にも天羽にも情を持っている。…
BLを抜きにしても、非常に骨太なストーリーが繰り広げられていて、どんどん読み進められますね。その上ヤクザ同士のCPとなってくると男臭さが強過ぎてくどくなってしまいがちですが、百目鬼×矢代に関しては、片方は勃たないしもう片方は静かに色気を醸し出すタイプなので、適度に爽やかさも感じるほどでバランスも良い。百目鬼の初めてのフェラ、そして、矢代が百目鬼に抱いた今までにない感情。2人の欲を突き詰めればきっ…
矢代と百目鬼の喰えない関係性の魅力がぐっと深まってきました。矢代がまだ影山に未練があると思い込んでいる百目鬼。自分の指を詰めた直後に百目鬼を守れなかったことを影山に謝りに行く彼は、一途で健気で、この裏表の感情が激しく渦巻く世界の中で、どこまでも純真な男なんだなぁと思いました。矢代から影山への矢印が見えている百目鬼が、なぜ影山がそれに気付かないのかもどかしく思うモノローグは、非常に印象的でした。矢…
大分前に2、3巻まで読んだんですが当時はハマれず、もう少し巻数が増えて新巻が出た頃に読み直そうと寝かせていました。まだ1巻しか読み直していないのですが、感覚って変わるものですね。数年前は淡々とページを捲っていたけれど、今はこの雰囲気に萌える余裕も出てきました。当時の私が子供過ぎたのか、萌えポイントが変わったのかは分かりませんが。
まずは冒頭を飾る、内科医・影山とチンピラ・久我の話。現時点…