永井三郎さんのレビュー一覧

深潭回廊 2 コミック

永井三郎 

渚と山田の地獄

最初に言うと、まだ終わりません。続きます。
まあ、こういう主題だから2巻でストンと完結するわけもないですね…

冒頭、渚とまったりな山田の図。
何よ。山田はすっかり憑き物が落ちたようなイケメンで、渚も山田の傍で小悪魔なんかじゃなくて邪気のない可愛らしさを漂わせてるじゃないの。
だけどこの巻は渚のいる地獄がこれでもか、と描かれる。
それは家。
それは学校の校内。
それは学校を抜け出し…

9

深潭回廊 2 コミック

永井三郎 

身勝手な男たちに怒りが止まらない

『深譚回廊』の2巻ですが、人間の本質を遠慮なしに描き出し、残酷で救われない世界をありありと映し出しています。
1巻の〝モっさん〟のような怪物は出て来ませんが、私には大人たちが本物の怪物に見えました。

渚によって救われた柳。
そして、渚も柳に必要とされることで救われているのだと思う。

村の男たちに性の対象として見られ、身体を貪られ続ける渚。
どこの世界に汚いおっさんにヤられてなんと…

11

深潭回廊 2 コミック

永井三郎 

読み手を選ぶ作品かと思われるが。

『深潭回廊』の2巻目。
永井先生の代表作の一つと言って良いでしょう、『スメルズ ライク グリーン スピリット』のスピンオフ作品。『スメルズ~』の主人公の三島を襲った、高校教師の柳田先生のお話です。続きものなので前作が未読だと理解できません。未読の方はそちらを読まれてから今作品を読まれることをお勧めします。

三島から、そして自身の性癖から逃げ続けた柳田が行き着いた、小さな島。
名を隠し、山…

17

緊縛パッション コミック

永井三郎 

噛めば噛むほど面白い脳内スパーク漫画

【あらすじ】
緊縛された男をエロく描く絵師になりたい!!と夢を持つ攻は、己のリビドーとパッションを絵と男達にぶつけて来た。
しかし、描く!抱く!を繰り返して、もう描きたいモデルが居なくなってしまった。
今後について友人にアドバイスを受けつつ、偶々前を通りかかった真面目を絵に描いたような受を見つけ、緊縛絵を描かせて欲しいとモデルに頼むのであった。
【不向きかも】終始ギャグが苦手・ギャグ絵が苦…

2

深潭回廊 1 コミック

永井三郎 

罪と比例する幸福

本流未読でこちらのみの感想です。内容が分かっていて読む人しかいないにしても、「しゅみじゃない」評価が0はすごいですね。

柳田先生が他の人と同じように憎悪している、自身の“獣”のおぞましい可視化が強烈でした。
ペドフィリアだからといってそれ自体が罪ではない。自分でどうすることもできず、本人すら自身を恐れていることは木原音瀬さんの「ラブセメタリー」にもありました。
彼が自分を理解し抑え付け、…

4

スメルズライクグリーンスピリット SIDE:A コミック

永井三郎 

いい意味で「道徳の教科書」のような…。


一時話題にあったので、趣向とは違いましたが興味本位で購入しました。

A、Bともに購入し、本来なら後編Bにレビューをするのですが、初めて読まれる方向けにこちらにレビューを残します。

多くの神評価がつき、皆さんが絶賛される中、このような評価をつけてもいいものか恐縮で躊躇いました…。

一言でまとめてしまうと
「セクシャリティのお話」だったのではないのかな、と思います。

BL…

5

深潭回廊 1 コミック

永井三郎 

好き

元よりスメルズライクグリーンスピリットが好きでこの度購入しました。
1ミリも明るい要素がない。が、闇深い物好きなのでとても満足しました。
早く次巻が待ち遠しいです。

1

スメルズライクグリーンスピリット SIDE:B コミック

永井三郎 

バッドエンドでもハピエンでもないけど、、、

ラストに涙が止まりませんでした。

三人それぞれが選んだ道が正しかったのか間違っていたのかはわかりません。だけど心のそこからみんな幸せになって欲しい。。。

ありのままの自分を生きて自分が幸せになるのが一番大切なのか、それとも周りの人を安心させ幸せにするのが一番大切なのか、何が正しいんだろう、

面白い中に切なさがギュギュっと詰まっていて読んでいてずっと泣いていました。作者さんが巧みに…

2

深潭回廊 1 コミック

永井三郎 

表紙から震撼

大好きな「スメルズライクグリーンスピリット」のスピンオフ。
物語からこぼれ落ちてしまった男、柳田の物語です。

前作でも柳田ターンはひたすら怖かったですが、こちらの1話ずーっと怖かったです。絵が。でも読まずにはいられない。
明るい場所で読む事をオススメします笑

前作で教え子の三島をレイプしようとするも、夢野たちの阻止によって未遂に終わり、姿を消した柳田。
死ぬ場所を求めて彷徨ってい…

2

スメルズライクグリーンスピリット SIDE:B コミック

永井三郎 

何が正しかったか、なんて誰にも分からない

はい、いきなりめっっっちゃ怖いです。
夜中に1人で読めないくらい怖い。
でもお願い、数ページ我慢して下さい。

好きな子には意地悪しちゃう典型的アホの子男子の夢野のターンです。
洞窟での初チュウがなんか…エロかった。
まだ中学生なんですよね、この子達。男同士がなんたるかなんて全然分かってなくて…やっぱりアホだった夢野。顔洗って出直して来るまで待ってやってください。
三島には酷だったな…

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