フランク
前巻から一転して一気にシリアス感が強まりましたね。三島、桐野、夢野、柳田、1人ひとりがそれぞれに異なる葛藤をしていました。自分の性別・性癖や恋愛対象が自分自身ですらまだ分からずはっきりと定義できない悩み、分かっていてもそれを満たそうとすると異常者のレッテルを貼られてしまうという苦しみ、友人の目や世間体という重圧、一番長い付き合いであるからこそ最も言いにくい親への打ち明け方。柳田が三島を襲おうとし…
これは面白い。この『SIDE:A』を読み終わった直後に抱いた感想はこれでした。今『SIDE:B』を早く読みたくてうずうずしています。私はこの作品に関して高評価が多いということ以外は、あらすじも、キャラ設定も、攻め受けも、何の情報も得ずに読み始めました。タイトルと表紙とキャッチコピーで、なんとなく切ない系のストーリーかな、なんて想像をしながら。
結果、まっさらな状態で読んで本当に良かったと…