青井秋さんのレビュー一覧

ステラリウム コミック

青井秋 

No Title

青井さんの単行本の中で一番起承転結があり、多くの人の琴線に触れる作品だと思います。

鉱石や植物等をモチーフにして、読み易い作品に仕上がっています。
表題作も好きですが『真空庭園』も雰囲気があって面白いです。

一般的なBL要素は期待しないほうが良いです、独特の世界観は健在ですが『百年結晶目録 』の様な突き抜けた要素があるかと言われると微妙かもしれません。

それでも一般の漫画読みさ…

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爪先に光路図 コミック

青井秋 

まさに神

良い。
特に『残灯』がすごいと思いました。
美しく、素晴らしく、また鈍い痛み。
「ーーねぇ、岩井くんて 女泣かせね」
の言葉が響きました。

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百年結晶目録 コミック

青井秋 

どこまでも澄んだ美しい瞳をもっと見ていたい

 鉱石を食べる種族といっても、いろんな色に変化する美しい瞳を持つ以外は、外見上普通の人間と大差ないのでそこまでファンタジー色濃厚というわけではありません。でも、青井先生の粛々としていて洗練されたタッチによって、童話を読んでいるような気分を味わえました。ベントとイーリスの間に生まれたものは間違いなく愛だと思うけれど、この2人の場合は家族愛や友愛、恋愛、そのすべてが混ざった感情のように感じました。それ…

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百年結晶目録 コミック

青井秋 

絵本のような雰囲気

イーリスは鉱物を食べるというだけでなく長命な種ですが、パートナーとずっと同じ時間を生きる事は出来ません。二人が理解しあって少し経った所で話は終っていますが出来ればもっと先まで読みたかったです。
起伏の少ない話と繊細の絵柄が相まって淡々と進んでいきます、誘拐事件のような事も起きますが割とあっさり解決します。
でもそれが妙に心地良くコマ割りにしても台詞回しにしても考え抜かれて配置されてるのだろうと…

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ステラリウム コミック

青井秋 

絵はどこまでも幻想的、ストーリーはあっさり

 ファンタジーものではありますが、がっつりというよりは、本当にありそうだけどない設定というような、現実の延長線上にあるような雰囲気の作品でした。前半は星を製造している研究所でのカップルが2組、後半は体から植物が生えている男性とのカップルが1組収録されています。

 前半は星の描写がたくさん出てくることもあってとても綺麗なシーンが多いのですが、ストーリー的には後半の方が好みだったかもしれません。…

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爪先に光路図 コミック

青井秋 

優しく温かい気持ちになれる短編集

◆爪先に光路図(表題作)
 とても落ち着いた雰囲気で進んでいく物語でした。モノローグの言葉遣いが非常に繊細で、日本語の奥深さを改めて感じました。学者の室田と、バイトで彼の助手をすることになった大学生の岩井。岩井が室田の穏やかさやふとした時に見せる優しさ、豊富な知識で自分の世界を広げてくれるところなどに惹かれていく流れもとても自然で、素敵な恋をしているなぁと思ったり。告白して一旦は距離を置いてしま…

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百草の裏庭 コミック

青井秋 

恋よりも愛

人外と人間の恋未満なお話。どちらかというと愛に近いものなのでは...?と思っています。
ほのぼとのした話の展開ですが、どこか神秘的で御伽噺のような雰囲気を味わえました。

短い短篇2話で構成されていますが、これくらいの長さと話の展開がこのお話には合っていると思います。

ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー
【1話】
出会いから2人が友人になるまでの過程が描かれています。この部…

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爪先に光路図 コミック

青井秋 

惹き込まれます

全部で3つの作品が収録されています。
この作品がデビュー作だそうですが…素晴らしいです。
緻密な静物や背景にも感嘆ですが、ストーリーがどれも切ないけれど暖かくてとても好きでした。
『ステラリウム』を読んだ時にも思いましたが、青井さんの作品を読んでいると植物や動物、そして人に対する愛情が溢れているようで、その優しさに心震えます。
この本に収録されている作品もそうで、登場するキャラがとても控え…

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ステラリウム コミック

青井秋 

素敵

全部で3組のカップルのお話が収録されていて、最初に収録されている2つのお話は表題作シリーズです。
青井さんの作品を読むのはこれが2冊目ですが、やはり作風がとても好きだと思いました。
とても静かに言葉少なに語られる物語はまるで夜の海やプラネタリウムを眺めているようでした。
余分なことを語らなくても表情や目線、仕草で感情が感じ取られる作品で、発せられる言葉がないからこそより一層グッと胸に迫ってく…

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ステラリウム コミック

青井秋 

優しくて切なくて不思議なお話

不思議な設定のお話ですね。難しかったです。

ステラリウム「夜明け前」
恋人の死に切なさやりきれなさ喪失感で仕事とお酒に没頭していたカナタ。偶然生まれたアルが寄り添いカナタの恋人の想いを伝えてカナタが再生していくお話でしょうか。
星を作る工場なんてとても不思議な設定ですね。
ページに貝の絵が書いてあって楽しかったです。

ステラリウム「埋み火」
工場見学でレオシュに憧れてとうとう同…

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