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小中大豆 みずかねりょう
ねこのしん
アーティストに恋をすると大変そうだな、というのは世間でも言われていると思うのですが、今回の小中先生のこちらの作品はまさにそれを体感させてくれるお話でした。 才能に惚れ込んでしまったが故に素直に恋心を出すことができない永利、永利を愛しているものの、愛よりも芸術が最優先な紹惟。二人の蜜月は十年という長い間にわたり続くものの、時代とともにどちらも変化せざるを得ない、芸事で生きる彼らの悲哀が迫ります。 …
小中大豆 麻々原絵里依
碧雲
ネタバレ
売れっ子画家の克己=塔に籠っているラプンツェル 通い妻の昭良=通いの家政婦王子 グリム童話の「ラプンツェル」に譬えた物語。 何不自由ない資産を相続している画家、克己。克己はいつも恋人に飽きられて長続きしない。 今までと違って、去っていく、恋人・昭良を初めて追いかけた克己。でも昭良の心は、戻って来ない。 自宅を出て昭良の傍に住み、昭良をコッソリ見ては壁一面に昭良の絵を描く克己。 克己…
白雪姫を連想するtitleから受ける印象と違う内容だ、と、暫く読んで気づいて驚いた。 厳しい業界の中で生き残る競争のような話が前半。老いて衰えたら、若い後進に追われてしまう。 巻末は、老いたなりの恋人の美しさを際立たせる為に仕掛けた、毒リンゴを食べてしまった人の述懐。 「目力が凄いんだ」「妖精のような美」など云々・・なーんだ・・・甘々だ。 売れない元子役のアイドル・永利(えいり)が、ト…
小中大豆 鈴倉温
フランク
「社長」と呼ばれている神様ってところが、まずなんかユニーク。 確かに「社」の「長」なんですけどね。 おまけに大真名神ときたら神様のくせに片付けが下手で汚部屋住まいという……。 そんな妙に人間味あふれる神様の元へとお仕えすることになった受けの朝比。 朝比の精が大真名神にとっての糧となるというわけで、せっせとフェラで吸い取られることになるんですね。 そこが安易なエロ展開に思えて、微妙…
小中大豆 yoshi
ぷれぱーる
前作より断然面白かった! 何より、オカルト感が10割り増しでしたね。 最高〜‼︎ 前作で謎だった百鬼の過去に触れた本作。 その事実のやるせ無さに、切なさが込み上げてきました。 百鬼は鳴海と出会えて、本当に良かったと思う。 ただ一つ疑問が残ったのは、なぜ鳴海が呪術元の中学生とシンクロしてしまったのか……? この事件に限って、感化されやすい体質だったのでしょうか? 内容としては…
こういうテイストが好きなので、面白かったです! ただ、「術禁師」の百鬼が特別な力で霊を払う感じではなかったので、思っていたのとは違ったかな。 そもそも「術禁師」というネーミング自体に、あまり意味はないし…… 今流行り?の〝呪言師〟とは全然違うんですね; 現代版陰陽師のような百鬼と、助手?の鳴海が怪しい事件を解決しながら仲を深めていくストーリー。 ラブストーリーとしてはハッキリしない…
小中大豆 石田惠美
表紙のイメージ通り、円満完結の長髪の美人王族同士の婚姻物語。・・欲を言えば、続篇でスピンオフを読みたい。 夫は、運命の番の妻と、難産で生まれた王子に溺愛甘々。 妻は、最初はツンデレ、信頼を深めるにつれて夫と子供にデレデレ。 幸せな完結は、読後感が爽やか充実。選んで良かったと思う一冊。 千年の歴史を持つ皇国の王族に生まれたΩの朱璃 表紙の通り黒髪の超美人。 幼いころから深窓で自国の皇太…
すひすん
最初読み進めてる途中、ほんとに攻めが最低最悪でこれ絶対しゅみじゃない〜とイライラしながら読んでたんです。 付き合ってるのに他の男をおっかけてるし、受けの事家政婦扱いして気持ちも読めない、体目当てとしか思えないようなセックス頻度、もうこいつを見切ってくれよと思ってた所で受けが別れようと宣告したんで、バッドエンドになろうがスッキリしたんです。 でも、振られたことで受けにしがみつく攻めの行動に何故か…
雀影
いや、マジで、白雪姫モチーフのおとぎ話ファンタジーだと思い込んで電子で買ったから、冒頭、普通に、売れなくなった元アイドルが、芸能事務所でクビの宣告の覚悟をしていたら、、とか、最初???の嵐だったのですが、 「奇跡のミューズ」くんが、鏡の、ある意味呪いを乗り越える、とっても真面目なお話でした。 この作品、小説なだけに、挿絵のない脇キャラの声が某リアル大御所俳優さんで脳内に響いたりしてしまい、その…
有浬
天才フォトグラファーx美貌のモデル兼俳優 すれ違い思い込み、両片思い系の性癖ストライクな作品。 初めの方は受の永利が攻に相当依存しているのが描かれています。依存心の強い受はどうも苦手なので不安になりましたが、全くそんなことはありませんでした。小中さんの書かれるキャラクターは悩んでても結局最後には自分で前向きに頑張る子ばかりなので安心です。最後俳優として成長した時には、良かったねえええええ!…