湖水きよさんのレビュー一覧

発情Ωは運命の悪戯に気づけるか 小説

真宮藍璃  湖水きよ 

ストーリーもバックボーンも面白いが

あらすじとタイトルに惹かれて購入。
間宮作品てスパダリ×薄幸受けって多い気がしますが、今作品もそのイメージを損なうことのないCPのお話でした。

主人公は大学生の律。
幼少期に事故で父を失い、その事故のために母親は心を病み入退院を繰り返している。そのため金銭的に余裕がないが、さらに律はオメガ。しかも発情期を抑える薬が効かない律は日常生活さえままならず、経済的にも精神的にも困窮する日々を送っ…

7

発情Ωは運命の悪戯に気づけるか 小説

真宮藍璃  湖水きよ 

古き良きハード系BLです

こちら、古き良きハードBLって感じのお話になるんですけど。
プラス、オメガバース。

これは完全に個人の見解ですが、最近、こういう男気があって大人の余裕が感じられる堅気では無い攻めとか、心を(ついでに身体も)許したあとになって相手の正体を知ってしまい、愛と憎しみの間で揺れ動く主人公みたいなシリアス展開って、あまり見ない気がするんですよね。
個人的には大好きなんですけど。
まぁそんなワケで…

10

学生パパとおいしい男 コミック

雪洞トモル  湖水きよ 

他人を思いやる って簡単じゃない

チラッと試し読みした時は シンパパの話だとばっかり思って読んでいましたが 違ってました

いました 鬼のようなクズ嫁が


太郎右衛門の誠実さ 優しさに子どもたちがなつくのも この母親をキライな訳じゃないんだろうけど 寂しい思いをさせてるからなんだろうな……と


たまたま壊れたお風呂のせいで行った銭湯で絡んできた男
とにかく 顔や体格のせいで損をしてるような存在の太郎右衛門が男…

0

かなしいどうぶつ コミック

松田美優  湖水きよ 

どこか悲しい雰囲気をまとった作品


押しに弱い受けを心配する攻めと、告白できない受けが一線を越える話です。

ガタイもよく、ライオンのような攻めのことが好きな受け。
ですが、小さい頃のトラウマで告白もできず、友人関係を強く望んでいます。

攻めに向けるはずだった性欲は、受けが働いているスーパーの主任?(店長っぽい)へ。
純粋で儚げそうですけど、受けの方は意外とヤることヤッてます。

また、セフレ関係となったこの店…

0

夜を走り抜ける 2 コミック

湖水きよ  菅野彰 

変わるモノと 変わらないモノ

作品も才能も 何より自分に興味を持たない虎一が欲しい たとえいくらかかろうとも そんな押せ押せの晴生のパトロン話を邪険にするわりに 彼の言動に不安ばかりを煽られる虎一



金に糸目はつけない 欲しいものなら尚更 ってところを存分にみせられ 手にしたいはずの愛ですら金で得ようとした1巻で『いつか痛い目をみる』と言われた通り痛い目みるんだが

いや これ難しいわ

扱ってるのは作品…

3

夜を走り抜ける 1 コミック

湖水きよ  菅野彰 

始まりもしなければ 終わってもない

結婚を考えた彼女に振られた日に居合わせた男と再会したのは自分のギャラリー

小さな美術商 実子がありながらも受け継いだのは常識薄で高慢な男


原作ありの重そうなお話探してた時に表紙が気になって手を出してしまった 原作・作画ともにはじめましての作家さん


人を信じることが出来ないせいなのか 自分の価値観でしかモノをはかれないからなのか 他者との感覚のズレが甚だしい男が出会ったばか…

0

愛しのいばら姫 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

グイグイ読めた!

『365+1』のスピンオフですが、未読でも大丈夫でした。
いやー、ほんとに読み放題ありがたや〜です。
   
人気モデルの美山とデザイナーの久保田が主人公。
何か大きな出来事が?……と思ったけど、特に何もない。
相手を知るほどに好きになって好きになられて──という、普通のラブストーリー。
それがこんなにロマンチックでドラマチックに仕上がるんだから、凪良先生は本当にすごい!

美山の…

1

最後の一滴 「一滴、もしくはたくさん」番外編 コミック

湖水きよ  沙野風結子 

余裕をなくす堤

キャラ文庫コミカライズコレクションに収録されていた作品が単話配信されました。特定の作品だけ読みたい者にとってはありがたいです。最近小説の方を読了して記憶がまだ新しく、湖水先生ファンなのですぐに購入しました。

湖水先生はブルーの色使いが特徴的な作家様で、水をテーマにしたこの作品にぴったりだったなぁとあらためて思います。

小説の挿絵そのまんま、動く保嵩と堤に今更ながら感動です。個人的には弟…

2

愛しのいばら姫 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

人魚姫タイプの健気系自己犠牲愛

スピンオフ元の作品でお気に入りキャラだった美山が主人公のお話、当然期待しながら読んだ。
散々めんどくさいと言われる性格の美山は、遠くから見ている分には分かりやすくて好きなタイプ。対する久保田は清潔な魅力があると思った。

悲観的な美山が欝々と悩みながら進むため、物語の雰囲気はあまり明るくない。おかげで仕事が上手くいけばいくほど落とされる恐怖に怯えながら読むことに。
そして迎える昔の男との取…

2

365+1 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

ストレートに抉られる……

凪良さんは相変わらずど直球に心を抉って来ると思った。上京した人間と田舎に残る人間の変化という、ものすごくよくある話を無駄な装飾なしに描くからこそ、ぐさっと刺さる。

三編に別れた話の一編目は、幸せな二人の馴れ初めからすれ違い後の別れまでが描かれる。綾野視点で紺の状況もなんとなく察することができ、紺の言動は虚飾であり若気の至りだと理解できる。それでも、読んでいて綾野より先に気持ちが離れていってし…

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