夏乃穂足さんのレビュー一覧

飼い犬に手を咬まれるな 小説

夏乃穂足  笠井あゆみ 

むずかしい

夏乃先生お久しぶりなお話。そんなところ大変申し訳ないのですが、ちょっと無理だったので中立です。BL的うんぬんではなく、会社社長のなさりようがどうにもこうにも納得いかず。中1~高校時代の120P弱+二人が大人になってからの続き240P+あとがき。

家の習わしで地元公立中学校に通う一稀(かずき)。四ノ宮グループの御曹司として、清く正しく真面目に学問に勤しむ美少年ですが、弟は自由奔放、甘えたいよう…

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飼い犬に手を咬まれるな 小説

夏乃穂足  笠井あゆみ 

愛のカタチは一つではなく

今回は
受様に執着するコンサルティング会社社長と
日本有数の企業の創業一族の御曹司のお話です。

2人の出会いからに攻様の失踪による別れ、
2人の再会から真の絆を結ぶまで。

受様は日本有数の四ノ宮グループの
創業一族の御曹司であり後継者です。

父は受様に常に高い要求をし続け
母は4歳下の弟の我儘を制しきれず
受様は良き兄として我慢を強いられました。

そんな生活の中…

14

飼い犬に手を咬まれるな 小説

夏乃穂足  笠井あゆみ 

震えが走る凄まじい愛憎劇で、「愛」を書ききった大作です。

今作ですが、「飼い犬に手を噛まれるな」くらいの、可愛いお話では無いですね。
親子二代に渡る「愛」の物語であり、凄まじい愛憎劇であり、魂の救済作でもある。

350ページ越えと分厚いのですが、次の行に目が追い付かないとばかりに、凄い勢いで一気に読んでしまいました。
そして、ラストでは感涙。
二人の愛は、今やっと明るい光の下で、実を結んだのだなぁと。

ちなみに、あとがきにも深く感動して…

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脱いだら凄い嶋崎さん 小説

夏乃穂足  明神翼 

意外と重いシリアス展開あり

夏乃穂足先生は初読みです。
本作の主人公は、畔田有紀(くろだ ゆうき)。
製薬会社のコスメ事業部勤務、美形で女性にモテモテだが実はゲイ(タチ)。家族はゲイを知っているが、会社では隠している。
そんな有紀が姉の子供・汐音の子守中に、汐音が勝手にベランダを伝って出て行ってしまう。慌てた有紀が二つ隣の部屋のピンポンを押しまくって入れてもらい…
その部屋の住人はシャワー中だったらしく裸にタオル一枚…

3

Chocolat bunko After Story collection vol.1 グッズ

番外編13作品

アフターストーリーコレクションというだけあって、文庫の「その後」である番外編13作品でした。いずれも幸せそうで良いな!って思いました。

浅見茉莉『星模様恋模様』より「引っ越し騒動」
彰史の部屋に、引っ越しに来た垰。コンドームを発見して浮気を疑い…。

伊郷ルウ『愛してはいけない』より「今日も愛してる」
休日くらいは料理をしようと思い立ったけれど…甘い休日の一日。

石原ひな子『狼…

2

くろねこのなみだ 小説

夏乃穂足  六芦かえで 

受けの片思い、最高です!!

克己に命を助けられた黒猫のクロは、そのまま克己の飼い猫として幸せに暮らしていたところに、事件に巻き込まれて人間の青年と心が入れ替わってしまう。
慣れない人間の体で「おれはクロだよ!」と伝えても克己にはうまく伝わらず、
入れ替わった先の男の体もワケありで・・・というお話。

最初は猫として飼い主に今まで通り愛されたいと思っていたクロが、
克己と人間の体で接するうちに恋人としての愛情に変わっ…

2

くろねこのなみだ 小説

夏乃穂足  六芦かえで 

猫派はもちろん犬派にもオススメします

ケガをしたところを獣医の克己に助けられた黒猫のクロ。
人間不信だったクロですが、克己の優しさを受けて、孤独な克己の側に寄り添うようになります。
が、ある日クロは近所で起こっていた猫殺しに襲われてしまいます。
路肩で死にかけたクロの傍らに偶然捨てられた死にかけの若い男・・・次に目覚めた時、クロの魂はその若い男の中に入っていて、しかも若い男が唯一身に着けていたペンダントは克己の亡くなった兄が婚約…

1

鬼の涙が花だとしたら 小説

夏乃穂足  嵩梨ナオト 

人外+もふ+ちみっこ+不憫+にゅるにゅる=神

人外BL大好物なのでタイトル買いです。
子供の頃に親しくしていた友だちが実は人ではなく鬼で、自分の父親を殺害した場面を見てしまった人間受と、そんな受にずっと心を寄せていた鬼攻の話です。

何だかもう読んでいてもどかしかったです。
誤解とすれ違いのある意味王道ものなんですが、結構拗らせている受がかなり不憫で切なかった。鬼である攻も色々と拗らせてる不憫攻。不憫と不憫が大変美味しく絡まり合い、ど…

4

ショコラ文庫2016もふもふフェア おて本(表題作 sweet holiday) グッズ

人の生活に慣れても

本品はショコラ文庫2016もふもふフェアの
特典小冊子で三作の番外編を収録しています。

『獣の理Ⅱ』番外編
グレンを訊ねて元部下がやってくるお話です。

聖明の恋人・グレンは
異世界からやってきた狼族の騎士です。

グレンは最初こそ
生活環境の違いに戸惑いますが
今ではすっかり慣れて外出も
一人でできるようになりました。

グレンの元部下で魔法使いである
リュドヴィ…

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銀狐の想い人 小説

夏乃穂足  雨澄ノカ 

銀狐って

夏乃穂足さんのファンタジー作品は数冊目です。思い返すと、これまでに読んだ作品も完全なファンタジーではなく現代日本の中にある不思議な世界が描かれていたのですが、この作品は輪をかけてファンタジーっぽさが薄く、現実的で、どちらかというと因習の残る村を舞台にしたちょっぴりミステリアスなお話でした。

うーむ…。この表紙イラストはどうなんでしょうね。一見クールで俺様っぽいケモ耳くんが攻(銀狐)なわけです…

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