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夏乃穂足 六芦かえで
めーこ
ネタバレ
克己に命を助けられた黒猫のクロは、そのまま克己の飼い猫として幸せに暮らしていたところに、事件に巻き込まれて人間の青年と心が入れ替わってしまう。 慣れない人間の体で「おれはクロだよ!」と伝えても克己にはうまく伝わらず、 入れ替わった先の男の体もワケありで・・・というお話。 最初は猫として飼い主に今まで通り愛されたいと思っていたクロが、 克己と人間の体で接するうちに恋人としての愛情に変わっ…
かん衛門
ケガをしたところを獣医の克己に助けられた黒猫のクロ。 人間不信だったクロですが、克己の優しさを受けて、孤独な克己の側に寄り添うようになります。 が、ある日クロは近所で起こっていた猫殺しに襲われてしまいます。 路肩で死にかけたクロの傍らに偶然捨てられた死にかけの若い男・・・次に目覚めた時、クロの魂はその若い男の中に入っていて、しかも若い男が唯一身に着けていたペンダントは克己の亡くなった兄が婚約…
夏乃穂足 嵩梨ナオト
薄雲
人外BL大好物なのでタイトル買いです。 子供の頃に親しくしていた友だちが実は人ではなく鬼で、自分の父親を殺害した場面を見てしまった人間受と、そんな受にずっと心を寄せていた鬼攻の話です。 何だかもう読んでいてもどかしかったです。 誤解とすれ違いのある意味王道ものなんですが、結構拗らせている受がかなり不憫で切なかった。鬼である攻も色々と拗らせてる不憫攻。不憫と不憫が大変美味しく絡まり合い、ど…
てんてん
本品はショコラ文庫2016もふもふフェアの 特典小冊子で三作の番外編を収録しています。 『獣の理Ⅱ』番外編 グレンを訊ねて元部下がやってくるお話です。 聖明の恋人・グレンは 異世界からやってきた狼族の騎士です。 グレンは最初こそ 生活環境の違いに戸惑いますが 今ではすっかり慣れて外出も 一人でできるようになりました。 グレンの元部下で魔法使いである リュドヴィ…
夏乃穂足 雨澄ノカ
マキヲ
夏乃穂足さんのファンタジー作品は数冊目です。思い返すと、これまでに読んだ作品も完全なファンタジーではなく現代日本の中にある不思議な世界が描かれていたのですが、この作品は輪をかけてファンタジーっぽさが薄く、現実的で、どちらかというと因習の残る村を舞台にしたちょっぴりミステリアスなお話でした。 うーむ…。この表紙イラストはどうなんでしょうね。一見クールで俺様っぽいケモ耳くんが攻(銀狐)なわけです…
夏乃穂足 上田規代
既読の「くろねこのなみだ」と細い糸で繋がっている作品でした。前作は人間になった猫、こちらは人間になった犬(イチ)のお話です。それぞれ人間になるプロセスは違いますがファンタジーで、どちらも飼い主を救う存在として描かれてます。 プロローグとエピローグは犬であるイチの一人称、本編は飼い主である璃人の一人称で進みます。評価は前作と同じ「萌x2」ですが、両方の心情が分かるという点で私は今作の方が好きで…
夏乃穂足 本間アキラ
杏仙
主人公直也は中学二年生の時に転校先で英慈と出会って惹かれます。それは同じ大学に通う頃には恋と自覚をしていますが、男同士と同性だし、親友に好きだとは告白できませんので自分の好きだという気持ちが表にでないように必死で繕っています。前半、中学時代と、今の大学の部活生活が交差する構成が好きです。ボート部の青春って新鮮で楽しい。英慈に彼女が出来て、デートに行く前に、いつも作ってくれたレモンの蜂蜜漬けを受け取…
ファンタジーでありながら、夏乃穂足さんの、時に現実を容赦なく突き付けられているような気分になる淡々とした筆致が印象的な作品でした。私は特に動物好きでもないのですが猫好きだったら辛く感じる描写が結構あったように思います。 物語は主人公である黒猫・クロの一人称で進みます。クロは仔猫なのに思考が老成していて人間に対する警戒心が非常に強いのですが、ある日、獣医の克己に拾われたことが切欠でやがて彼の飼…
acop
犬派だとか猫派だとかいう派閥には属しておらず、しかもファンタジーはあまり好んで読まない人間です。 それでも前回のBLアワードの結果を見て以来、1年以上気になっていた。ようやく読むことができました。 イチが一夏になる経緯とか、一夏の期限付きの命が期限付きでなくなるところとかやっぱりファンタジー耐性のない私には少しだけ、のめり込めない部分もありました。 でもイチと璃人が心を通わせていく流れは…
幼馴染の長い両片思いモノです。BL的セオリーがきっちり踏襲された展開で、衝撃的なことは何も起こらないのに、とても切なくて非常に萌えました。ふう。 なんでしょう、この甘酸っぱい感じ。王道設定をしっかり読ませる作品に仕上げることが作家の力量をはかるバロメーターの一つだとすれば、夏乃穂足さんはやはり実力のある作家さんだと思います。 攻の英慈の言動は身勝手だし、受の直也は発想が如何にも「自分は…