宮緒葵さんのレビュー一覧

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

ホラーのようなゾクゾク感

個人的に新しいタイプのヤンデレ攻でした。
受けのちょっとした行動を異常なくらい敏感に察知し嫉妬する、というのはよくあるんですが、受けが攻めの作った弁当を上司に分けただとか、女の誰かとぶつかったとかを察知する能力が女の幽霊だというのは新しい。
女にもらった菓子を投げつけている攻めの嫉妬は、ヤンデレ好きの自分でさえニヤニヤを
通り超えてゾッとしてしまいます。
でもそんな攻めに対して、受けはかな…

2

愛犬志願 小説

宮緒葵  兼守美行 

今度の犬は妖怪、犬神だっ!

宮緒葵ワールド炸裂!今度の犬は人間ではありません、なんと犬神さまなのです。
ファンタジー要素でありながら、スリルとドキドキさせてくれる展開は最高。
それに、犬の持つ主第一主義みたいなワンコ特性がいかんなく発揮させられる内容で
コミカル風な流れのなかにしっかりした意思を感じる作品だと感じます。

ファンタジー大好きで、犬も執着も好き、不可思議な霊力なんて設定は大好物、
好きの設定が何乗に…

15

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

エロとは、喘ぎ声ではない!

 限りなく『神』に近い『萌2』です。
オープニングからぐいぐい引き込まれました。

 しばらく『BL読めない症』でしたが、「こんな時は劇薬クラスの作品がいいかも?」と、手にとった宮緒作品、読書の楽しさを思い出しました。
         *劇薬クラス:宮緒作品は私的に地雷という意味でです。


 子供の頃から髪の長い女に殺される夢を見続けて女性恐怖症になった主人公、祐一。
彼が心奪…

2

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

題名に偽りは無かった

ものすごく面白かったです!
攻めに女性的な要素が入っているのが嫌な方には決してお勧め出来ませんが、
その要素が許せてヤンデレ攻め好きな方にはお勧めです!!
あと宮緒さんの話にしては、女性の存在感が大きいです。
数少ない自分の作家買いの宮緒さんの話の中でも、一番自分に合っていたように思います。

題名と作者さんの傾向からして攻め→→→→→受けに見えますが、この話はそれほど一方的な関係では…

9

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

愛が狂気に変わる

執着ヤンデレと言えばこの作家さんなんて思ってしまう程今回もガッチリ狂気です。
まるで恋人に会いたい一心で町に火を放った八百屋お七や源氏物語の六条御息所を
彷彿とさせるし、「地獄の果てまで追いかける」なんてセリフは道成寺の安珍・清姫伝説出てくる清姫をも凌ぐ勢いが、今回の情念コテコテの作品には感じられる。

内容は物心ついた時から髪の長い女に追いかけられいつも首を絞められ殺されると言う夢を

4

愛犬志願 小説

宮緒葵  兼守美行 

かわいい愛玩を目指したいちょっと変態チックな大型犬

今回の犬はまさに犬、ほんとうの犬!
結構禍々しいシリアスファンタジーを背負っているのに、犬の可愛がられたい愛されたい欲求が暴走して、実にコミカルシュールな展開を見せて笑いまでも誘います♪
また違った犬の一面を見せてくれて非常に満足な一冊でした。

犬神使いの名門の家に強力な霊力を持つ長男として生まれるが、6歳の時急にその力を失い家から粗末な扱いを受けるようになり追いだされた主人公・旭。

14

愛犬志願 小説

宮緒葵  兼守美行 

はまりました。。。

攻のキャラクターにキワモノか?と不安に思うこと数回。
しかし、いいところを突いてくれました。
最近こういったファンタジーな作品をよく見るようになり、
BL界に新しいジャンル?の到来を感じました。
ただ、好みに分かれると思います!

現代を舞台にした
妖怪、妖怪を使役する犬神使いとかいった世界。

旭は、犬神使いの名門の跡取りであり、強力な力を持っていたのですが、
幼いある日、力…

10

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

まさに地獄の果てまで追いかける

今回も超ヤンデレが登場しました!!
女性に追いかけられる悪夢から女性恐怖症になってしまった、容貌の整ったイケメン会社員・裕一と、
女性になって一人の男を追いかける悪夢を見るゲイバーのマスターでこれまたイケメンの男・呉葉(店では牡丹)
この二人の出会いから何気に色々と予想は出来てしまうのですが、それを魅せる執着の心情やシーンが実にハラハラものでとてものめり込むように読めてしまいます。
またま…

7

渇仰 小説

宮緒葵  梨とりこ 

犬だ

確かに、犬すぎるくらい犬。

狂犬攻め?

私的には、これで、宮緒葵=ホラー作家、認定?

いくらなんでも、この、達幸の執着と犬願望は怖すぎるし。
明良に対してのセックスも、がっつきすぎ。
明良ってよほど丈夫なのかしらって、心配になる。

達幸の生い立ちだの、明良の成長につれての達幸や両親に対する葛藤だの、達幸の役者としての輝きだのと、ストーリー自体は盛りだくさんでもちゃんとま…

3

蜜家族 小説

宮緒葵  青山十三 

これって

ホラー?

ホラーとかサイコサスペンス的な意味で楽しめばいいのかな?


エロ調教による人格改造物語。
でも、過去の虐待の痛みを、肉体の快楽で塗り替えられた暁生も、
初恋の相手を手に入れて、将来への覚悟が決まった康将も、
思う様肉欲を満たせる可愛い子供と、自分の後を任せるに足る後継者の両方を手に入れた勝将も、
みんな、とっても幸せそうだから、
ま、いいか。

みたいな。

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