宮緒葵さんのレビュー一覧

おかえりなさい、愛しい子 小説

宮緒葵  橋本あおい 

母性!

宮緒葵さんらしさが香るうえに母性あふれるお話でした。

二重の意味があるってことかな?

自分の苦手要素というか、それはどっちかっていうとやめてほしかったなあな所を書くと真相のネタバレになってしまうので…。

皇帝の後宮で母を亡くし後ろ盾もない四歳のロセルが側室のシアリーグと出会って本当に良かった(泣)二人の孤独やロセルの運命も良い方へ運ぶね!と思っていたら…。

実は二人とも強い…

4

桜吹雪は月に舞う (2) ~奉行と閻魔~ 小説

宮緒葵  笠井あゆみ 

いろいろ惜しかったです

「桜吹雪は月に舞う」は「華は褥に咲き狂う」のスピンオフとのことです。
「華は~」8巻まで出ていますが、そのうち1~4巻は電書のみ。「桜吹雪は月に舞う」の1冊目も電書のみです。
小説は紙で読みたい派で、悩んだのですが、「華は~」も「桜吹雪は」1巻も読まずに、いきなり本書を読みました。
巻数ものは順番に読むべきであり、私のレビューはあまり参考にならないと思います。

なのにどうして2巻だと分…

0

狂犬ドルチェ 小説

宮緒葵  石田惠美 

ちょうど良い執着

宮緒先生お得意の執着攻め。
他の作品だと、攻めの執着が行きすぎて、おいおいそれはちょっとやり過ぎなのでは…と受けが心配になるほどなんですが(それが宮緒作品の魅力でもあり好きな部分でもある)
今作はちょうど良い執着なので、安心して読めました。(監禁とかもしてないし、ちゃんと合意の上で行為に及んでいるし…)
受けがしっかり自立しようとしてるのが個人的に好みでした。
あと攻めが超ハイスペックで最…

0

騎士と聖者の邪恋 小説

宮緒葵  yoco 

無自覚人たらしな強い受け

宮緒先生のファンタジー作品。
そしてこの厚みとくれば、わくわくしてしまうってもんですよね。

祖父と共にずっと山で暮らしていたからなのか、人どころか世に慣れていないニカのキャラクターがツボでした。
剣はもちろん、弓も当たり前に使いこなし、時には丸腰でも戦える腕っぷしの強い人。
ものの考え方が非常にシンプルで、1か10かなもの言いが歯切れが良く気持ち良かったです。
野生味があふれる…とま…

1

沼底から 小説

宮緒葵  北沢きょう 

倒錯的世界観だわ…

先生のフェチズムと自分のが重なるかどうか、よね…
 
あらすじは飛ばして、感想だけ。

攻めはガタイ良し、女物の絽喪服を着てる。明らかに男だけど、美人で声がしっとり、色気ムンムンらしい。
(受け以外の人には女性に見えている)
で、受けは「おかあさん」と言いながら抱かれる。
「おかあさん」に挿入されるって、なかなかだわね。
この「おかあさん」、元妖(黒蛇)の現竜神で、ねっとりしてるの…

0

キャラ文庫アンソロジーIII 瑠璃 [悪食]番外編「嫉妬」 小説

宮緒葵  みずかねりょう 

嫉妬の種類

これ1冊で出版すればいいのに!
とっても読み応えがありました。悪食らしいお話でした。

怜一の紹介でやってきたカップル。彼らが持ち込んだ絵に巻き起こる事件と、今後の泉里と水琴の将来についてなど。

絵に秘められた想いはとても重いものでした。その想いは水琴にも嫉妬を呼び起こして…。
胸がモヤモヤする…なんて可愛い表現ですね!

無事に解決するものの死者の願いはきっと果たされたのではな…

0

沼底から 小説

宮緒葵  北沢きょう 

もっとどろどろしていても良かったのかも

旧版未読です。
因習村・謎めいた美しき義母攻め・これまた美しい謎の義兄と、わくわくしてしまうキーワードが揃っていて一体どう料理されるのか?と読み進めたのですが…
うーん、ちょっと入り込めないところがあったかなあとこちらの評価になりました。

私は宮緒先生作品の攻めに、受けに対する病的なほどに激しい執着を期待して読んでしまっているものですから、執着の理由と執着の仕方も弱いなと感じてしまったん…

1

鬼哭繚乱 小説

宮緒葵  Ciel 

国主だから仕方ないけど暴力がきつい

戦国時代で、辰見国、桜見国、春日部国という架空の国が登場する和風ファンタジーBL。
攻めは辰見国の国主である鬼束暁景、受けは樹齢300年の桜の木の精霊、清音。
清音がその名のとおり清らかで優しくて、彼をとりまく村の人々もいい人達ばかりで、まるで日本昔話のよう。
毒矢で射られ川に落ち流された暁景を清音が助けたところから話が動いていきます。

この暁景の暴挙を許容できるかどうかがこの本を楽し…

2

沼底から 小説

宮緒葵  北沢きょう 

粘度高めの執着愛

なんかスッキリするようなしないような……不思議な感覚に溺れてしまう作品でした。
某テレビ局の「世にも◯妙な物語」を観たときのような読後感を感じつつ、金田一耕助作品の舞台のような妖しい雰囲気に怯みました。(あくまでも私のイメージです)
ズラリと並べられたミステリアスなカードの数々が、これから起こる物語が普通のストーリーを辿るものではないことを予感させます。結末も経過も予想から外れた展開に仕上げて…

3

沼底から 小説

宮緒葵  北沢きょう 

宮緒節、炸裂!

2015年にプラチナ文庫さんから刊行された同名小説の新装版。
宮緒さん作品はほぼほぼ読んでいますが、旧版は未読。

ということでレビューを。旧版の方のレビューにもあらすじは書いてくださっていますが、一応こちらでも書こうと思います。





大学生の琳太郎が主人公。
21歳ではあるが、大学にストレートで入学した青年。ストレートで進学する人は18歳で入学になるが、彼が21歳で大学…

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