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宮緒葵 みずかねりょう
碧雲
ネタバレ
前作は、恋人との出会いと祖父との別れ。 今作は、水琴が、社会の関わりの中で、自分が持つ能力の意味と意義に気づく巻だった。 他に粗筋があるので、印象に残った場面をメモ。 ★「夢魔」 聴覚を失ったゴヤのスランプ。「我が子を食らうサトゥルヌス」を食堂に描いて蟄居したゴヤが、正気を取り戻し、活動を再開した逸話をなぞる展開。 「蒼い馬」の作家・桜庭は、妻子を失った「絶望と狂気」を描く作品で財を…
kurinn
宮緒先生の作品は「渇仰」や「華は褥に咲き狂う」シリーズなどが大好きだったのですが、新たにこの「悪食」も大好きなシリーズになりそうです。 今作は「羽化」とタイトルが付けられていますが、水琴にとってまさに転機になった回だったと思います。 怜一に突き付けられた「画家としての自分をどう扱われたいのか」という言葉に、泉里に大事にされて外界と遮断されたまま囲われて終わるのか揺れ動くのです。 …
165
夢魔 死と別れと作り手の業。 一気読みでした。すごい勢いで読みました。 水琴と泉里の元に二人組が現れて。 そのことで水琴は桜庭という画家を知ることになる。 桜庭の経歴と作品を知ると共に対照的なゴヤの話も聞いて。 水琴は死と別れと作家の業について考えているうちにどんどん深みにはまっていき…。 ある事件に関わり桜庭と容疑者の刑部の真相究明に奔走し。 無事に解決し水琴は決意をあら…
ポッチ
作家買い。 宮緒作品の『悪食』の続編です。前作未読でも理解できないことはないと思いますが、できれば読んでいた方がより面白く今作を読めるんじゃないかなと思います。 ネタバレ含んでいます。ご注意ください。 主人公は画家の卵の水琴。 彼は「人ならざる者」を見ることができる。 そして、「彼ら」を絵に描くことで自分の感情を表現しているアーティストでもある。 彼はその能力ゆ…
aaaiiiai
表紙で受けの水琴くんの瞳が白っぽく描かれててキラキラもないのでまるで生気が感じられず、なんか白痴か不思議ちゃんキャラなのかなって思ってました。 全然そんな事はなく、美人で健気で素直で老若男女が彼の魅力に引き寄せられるようなタイプ。 死者が見えその絵を描き続けた事で不気味がられて学校、家族にさえ退けられて、不憫に思った祖父が田舎に引き取って2人で暮らしてる。 平和な毎日に突如都会の洗練…
渋茶
2019年刊。 なかなかオカルト味があり、この話で初めて『黄泉戸喫(よもちへぐい)』という言い伝えを知った。 あとがきで『初めて書くタイプのお話』と語られているが、確かにイロモノ度はなりを潜めている気がする。 その一方で、いつもの微かな仄暗さも漂っている気はしたが。 宮緒さんの作品の攻め受けは、二人だけ(又は三人だけ)の世界で結ばれた幸せを貪っていればいいって閉ざされた感に浸っているイ…
宮緒葵 座裏屋蘭丸
あれ?なんで最初に評価を萌にしたんだろう?今なら萌2か神なのに。 定期的に読み返すのですが掌の花を寝かせてたのをいい加減読まねばと、何回目かの再読です。 レビュー数がすごいですね。確かに衝撃的な作品です。 再読すると、この時雪也は…と思うと余計ゾクゾクします。 何回も読むと、二人が可愛く思えてきちゃって。 数馬はチョロいし雪也は一途だし。 雪也の生い立ちを考えると数馬も…
宮緒葵 石田惠美
執着攻めばかり読む崎
も~~相変わらず冒頭からもう面白い! イタリア人、褐色攻め×不憫美人で、今回も潔いくらいの犬っぷり。 幼い頃イタリアで出会い、日本で再会。 受けの玲央はその容姿の美しさから、いじめを受けていたりしていました。 そこへ、救世主のごとくラウロが登場。 出会った当時のラウロは孤児でボロボロだったのに、ミラクル変化を遂げて受けの前に現れたのです。 受けはパティシエで、ラウロは甘いも…
宮緒葵 亜樹良のりかず
宮緒さんらしいお話でした。 みんながどんどん狂ってく! 半分まではゾクゾクして読みましたが、後半は宝が思考停止というか赤ちゃんになっちゃって…。 聖母と王子。 美鶴がマイルールを宝に従わせるのも宮緒さんらしいですね。 もう宝は美鶴の言いなりで、近寄ってくる人はみんな美鶴狙いで、僕が守るんだ!って。 違うの、本当は君を狙ってるんだよ! 柾鷹まで狂っちゃって。しかも玩具にされ…
恐ろしげなタイトルとあらすじでなかなか手が出ませんでした。 しかし!読み始めたら一気読みでした。さすが宮緒さん。 オカルト的な面もありつつ恋愛と救済と再生と。 まさか冒頭の描写が狭間の世界の出来事だとは。 次の話が始まると思ったら、さらにおどろおどろしいタイトルで。 もう水琴は天使ですね。 男を虜にする容姿に無垢さ。そして自覚のなさ。 祖父の家にいる頃は微笑ましかったもの…