佐田三季さんのレビュー一覧

あの日、校舎の階段で 小説

佐田三季  麻生ミツ晃 

ノンケを愛するのは修羅の道…

ちるちるの記事や、レビューでの評判が高かったので、気になって手に取りました。
評判通り面白かったです。日常の描写とか何気ないやり取りから話を繋ぐのが、上手な作家さんだと思いました。文章も読み易かったです。最近作家活動をされていないようなので、残念です。

攻めの執着がスゴイという評判を知った上で読みましたので、驚きはありませんでしたが、遠藤の行為は不可解で、次に何をしでかすか分からないス…

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あの日、校舎の階段で 小説

佐田三季  麻生ミツ晃 

理想の作品に出会った

攻め→→→→→受けのあまりにも一途な片思いにキュンキュンしまくり、切なさに泣きまくりでした。

一途で健気で、ノンケ受けに執着しているゲイ攻め。設定からしてどストライクだったんですが、期待以上でした。ノンケ受けがすぐにほだされないのもとても良い。こんなBLが読みたかった!

遠藤(攻め)の一途すぎる気持ちにとても感動しました。愛が重たすぎるけど、それが最高ですね。
ヤンデレというとなんだ…

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番外編13作品

アフターストーリーコレクションというだけあって、文庫の「その後」である番外編13作品でした。いずれも幸せそうで良いな!って思いました。

浅見茉莉『星模様恋模様』より「引っ越し騒動」
彰史の部屋に、引っ越しに来た垰。コンドームを発見して浮気を疑い…。

伊郷ルウ『愛してはいけない』より「今日も愛してる」
休日くらいは料理をしようと思い立ったけれど…甘い休日の一日。

石原ひな子『狼…

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番外編ショート16作品

ショートなんですが、後日談ということで甘い話ばかりでした。

尾上セイラ「ジンの鍵と三つの願い」 (「千の夜とジンの鍵」より)
「三つの願い事」を考える仁の話。そして、ただ一つの願い事を叶えるユクセルの話。

さとむら緑「恋のない国」(「魔法のない国の王子」より)
イリアがヨアヒムに心を許していく様と、静とヨアヒムの山桃かけヨーグルトの話。

「vital signs」凪良ゆう(「…

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番外編ショート12作品

後日談やら番外編ショート12作品です。
vol.1、vol.2もそうでしたが、元の作品を読んでいると楽しさ倍増という感じでした。

「夏の残響」凪良ゆう(「まばたきを三回」より)
村でスケッチ中の令の前に、史郎という青年が現れます。戦時中の生霊ですが、当人はその自覚がありません。なぜか史郎が気にかかる令は、関わるなという一佳の言葉に逆らい、お弁当をつくって会いに行きますが…という話です。切…

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クライ、くらい夜の終わりに 小説

佐田三季  麻生海 

むなくそ悪い。

けっこう高評価を得ている作品なので、一票くらい「しゅみじゃない」があっても良いよね、という気持ちで、素直な感想を書かせていただきます。

今までに読んだBLのなかで、いちばん胸くそが悪い作品でした。
受けの幼少期に起こった事件とトラウマ。この時点ですんごい気分が悪い。
その事件には攻めも責任があるんです。

とにかく、なんで受けがこの攻めといっしょにいる事を選んだんだ?
いっしょにい…

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つみびとの花 小説

佐田三季  上田規代 

暗いけど、じんわりあたたかい

基本的に自分は、一度読んだ小説は、気に入ったシーンのみを繰り返し読むことはあっても、最初から通しで読み直すことはしないのですが、この小説は最初から最後まで通して読むということを何度もしています。
内容もさることながら、何より文章が好きです。
ぱっとした派手さはないですし、全体通して仄暗い雰囲気が常に漂う話なのですが、じんわりと胸にくるものがあります。
前半は攻め視点、後半は受け視点、2編ある…

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あの日、校舎の階段で 小説

佐田三季  麻生ミツ晃 

執着攻めの頂点

この小説で執着攻め萌えに目覚めました。
この作品を読んで佐田さんの既刊全巻集めたくらいです。
私の中で、執着攻めの受けに対する執着度合いが高ければ高いほど美味しく、受けはただ言いなりになるんじゃなくて攻めと対等、もしくは攻めを尻に敷くくらいが好ましいのですが、その点この作品は私の好みど真ん中でした。
それに加え佐田さんの文章が私にすごく合ってるんですよねー。
淡々とした文章に感じなくもない…

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彼は死者の声を聞く 小説

佐田三季  梨とりこ 

三人の物語

むっ…難しかったです…。

これは主人公の斉木と、斉木に執着する幼馴染の神成と、そして今は亡き斉木の姉・朋の三人の物語だと思います。まさに運命が絡み合っているかのように二転三転する斉木と神成の関係性に惹き込まれつつ読みましたが、もっとシンプルに生きればいいのに…と思ったりもしました。素直になれない二人は、わざと過去を持ち出して、相手というよりは自分自身を傷つけているようで辛かったです。壊れそう…

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あの日、校舎の階段で 小説

佐田三季  麻生ミツ晃 

着地点が良い

新書版を持っていたのですが、文庫版の書き下ろしが読みたくて購入しました。新書版にはない二人の甘い甘い関係が垣間見れるので買って良かったと思いました。ストーカーからの恋愛関係はなかなか難しいと思いますが、一途な執着愛と考えればそれも有りかなぁと思ってしまうBL脳ってすごい変換力を秘めていると我ながら天晴と感じました。攻め様をそこまで引きつける魅力を受け様には読んでいて感じることはできませんでしたが、…

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