umeair
メイン2人が編み物を通して繋がることもあって、終始柔らかな雰囲気の漂う温かい作品でした。編み物の本を出版したり、教室で教えたりしている糸瀬がとても優しくていい歳の取り方をしていて、柊真でなくてもこれは惚れてしまうよなぁと共感。妻を病気で亡くしており、その傷はまだまだ癒えてなくて時折心底辛そうな表情も見せる彼に、ああこの人は本当に奥さんを愛していたんだなぁ、彼女と過ごした時間が幸せだったんだなぁと…
◆ショクドー・ディナーショー(表題作)
うーん、何だろう。食堂の空気感や2人で一緒にご飯を食べる描写なんかは好きだったのですが。やはりノンケ同士がこれだけ短い期間、何の変哲もない交流をしただけで、お互い好きになるという展開の説得力がないんですよね。どちらにとっても、たまたまアパートが同じで、喋る相手、気が向いたら一緒に食事できる相手ができてラッキーくらいの感覚で止まるのが自然なように思えて。せ…
◆ストロボハート(表題作)
この作品に萌え過ぎて、思わず床をごろごろ転がりたくなる衝動に駆られるほどでした。他人の喜怒哀楽が具体的な形になって見えてしまう啓。ネガティヴな感情だと雨や雲がその人の頭上に見え、怒りならその人からナイフが飛んでくるなんてことも。そして、後輩の光太郎は、自分と話す時必ずハートで溢れている。この光太郎のハートが出ている様が、とんでもなく可愛いんですよ。ふよふよと啓の所ま…
◆ごまかしきかないまがいもの(表題作)
教授と生徒という組み合わせで、尚且つ生徒の秀明がまさかの売り専として働いている時に出会ってしまうという導入が美味し過ぎました。しかも、普通だったら同性の風俗を利用している教授である勇作の方が立場が悪くなりそうなのに、秀明の根が真面目で悪意がないからか、むしろ勇作の方が堂々と振舞って、秀明が気まずそうにする流れがたまりませんでした。勇作の大人の余裕、愛し方…