栗城偲さんのレビュー一覧

ラバーズリバース 小説

栗城偲  日羽フミコ 

『特攻服』って久々に聞いたなぁ

『お仕事もの』なんだと思うのですけれど。
奥歯にものが挟まった様な書き方をしちゃうのは『再会もの』でもあるからなんです。
それもね、初回に会っているのは『族の抗争で』なんですよ(笑)。

『族』って言っても『走り屋さん』ではありません。
短ラン・長ラン、リーゼント、あるいは特攻服を身に纏い、徒党を組んで喧嘩をするという、アレです。
お若い姐さま方はご存じかしら?
あ、ドラマとかで知っ…

2

運命の、糸はひそかに 小説

栗城偲  yoco 

オメガバース版シンデレラ

作者買いです。
高評価の中、申し訳ないですが私はあまり楽しめませんでした。
本当に本当に最後のほうまで受けが不憫なんです。
私は受けにはできるだけ幸せであってほしいのです。凄く感情移入して読んでしまうので、健気だったり不憫だったりする受けが幸せになるのは好きなのですが、あまり長期間の不遇を詳細に書かれてしまうと心が痛くて疲れてしまうのです。


幼い時に母を亡くしたオメガである泪(受け…

9

アルファの恋人 小説

栗城偲  コウキ。 

薄幸の青年が幸せを掴む話

栗城先生のオメガバース第2弾。今作だけでも楽しめますが、前作「きみはぼくのつがい」を読むと、より楽しいです。

紳士なアルファ×薄幸のオメガのオメガバースです。
攻は、前作の受である遥の弟です。少年だったあの都が大人になってます…!対して、受の幸人は天涯孤独で過去に訳ありな薄幸の青年です。過去の話ですが、幸人が酷い目に遭っているので要注意です。

保育園で働く幸人と、その保育園に通う子ど…

4

鬼の棲処 書き下ろしショートストーリー小冊子 グッズ

因果応報

夜が島を去り、薬師も薬もすべて失い徐々に衰退していく村で、島に残った村長の息子が「黒鬼」のことを回想する話。
夜は、島では名前がなかった。
子どもの頃の彼の事を思い出すにも、連れ去られた今どうしているのか案じるにも、相手が名前を持たない故のもどかしさ、そして、その事が村長の息子をさらに切ない気持ちにしている。
本編の方で、夜はしっかり幸せになっているので、たまにはこんな風に、取り残された側の…

1

アルファの恋人 小説

栗城偲  コウキ。 

微笑む貴方に恋をした

今回は学童保育施設に隣接する区役所職員と
学童保育施設のアルバイトのお話です。

受様が過去と決別し攻様との未来を選ぶまでと
受様がプロテクターを外す後日談を収録。

有性生殖の生物には男女、雄雌がありますが
そのうちのヒトにのみ第二の性と
呼ばれる分類があります。

それはアルファ、ベータ、オメガの分類で
アルファ性は女性も雄性生殖行為が可能、
オメガ性は男性でも雌性生殖…

9

アルファの恋人 小説

栗城偲  コウキ。 

忍耐アルファ&オメガ

どちらかというと苦手なオメガバースですが栗城先生だしと購入。栗城先生らしい、超絶思いやりあふれるアルファの一作と感じます。関連作未読でしたが、これ単独でも読めました(もちろん関連作読んでた方が幸せ感倍増だと思う)本編180P弱+その続き36Pほど+あとがき。じわーっと幸せ噛みしめるお話でしたので神より萌2にしました。

幸人(Ω)は、3年前にΩ特別保護区に引っ越してきてアルファ恐怖症とでもいう…

3

玉の輿ご用意しました 小説

栗城偲  高緒拾 

チンピラだけど、健気な受け

読む前は、受けの設定に不安がありました。
中卒なのは構わないんですが、チンピラだということだったので「可愛げないチンピラだったらやだな」とか、「口が悪すぎて萎えたらどうしよう」とか。
しかも当たり屋……「倫理観破綻してるキャラだったら、果たして私は最後まで読めるだろうか」。そんな心配をしていました。

しかし、そこはさすが栗城先生。
読んでみてわかったのですが、受けは確かにチンピラ。口も…

4

可愛くて、どうしよう? 小説

栗城偲  小嶋ララ子 

甘い洋菓子のような可愛さ

噂通り、かわいさ爆発のお話でした。

普段からいちゃいちゃしてくる攻めを受入れている癖に、幼馴染という今の関係を壊すのが怖い受け。
一方の、思い余って受けを押し倒してしまって(未遂)、泣かれてひたすら許しを乞う攻め。
テンプレといえばこの上なくテンプレで、予想外の展開は何一つないですが(笑)、でも可愛かったのでいいかなと思います。

個人的には、もっと攻めは腹黒でもいいのかなーと思った…

4

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

癒し系BL

評判がよさそうなのでずっと気になっていたのですが、なんとなく大事に読むのをとっておいていました。
が、ふいに「読むなら今日だ!」と思ったので、えいやっと読みました。
可愛かった……そして最強の癒し系のお話でした。

「めんない千鳥の啼く夜」
「てのなるほうへ」
「春宵一刻」
「特別版」
の四篇が入っている本作。
第一篇の「めんない千鳥〜」だけが攻め視点の過去話で、後はすべて受け視…

2

アルファの恋人 小説

栗城偲  コウキ。 

スパダリ×薄幸受けさんがお好きな方に。

作家買い。

栗城作品の「きみはぼくのつがい」のスピンオフ。「きみは~」の受けの遥の弟くん・都が、今作品の攻めさんになります。「きみは~」を読んでいなくてもこの作品単体で読めますが、作品で描かれているバックボーンは「きみと~」と同じなので、前作を読んでいた方がより話が分かりやすいかもです。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公は19歳の幸人。
両親は…

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