梨とりこさんのレビュー一覧

ファンタスマゴリアの夜 小説

砂原糖子  梨とりこ 

訳ありな二人の遠回り

 束井艶は幼いころ、キッズモデルとして活躍していた。
 けれど、とある事故からキッズモデルの仕事を辞めざるを得なくなる。
 そんな時に出会ったのが、雑貨屋にいた永見嘉博だった。
 決して女らしいとは言えない見た目の永見は、店番をしながらワンピースを着ていた。それを不思議に思う束井だったが、実はそれには理由があって……と。

 そんな訳アリの二人が出会って惹かれあって、離れて、再開してくっ…

2

運命ではありません 小説

一穂ミチ  梨とりこ 

運命という名の

AIが選ぶマッチングサービス。
まさに運命レベルの結果あらわれたのは男!?
いや、無理ですから!!!
ちょっとずつ絆されていつの間にか。

結果、意図的に生み出された運命だったとしても、
ある意味結果ちゃんと成立したのであればそれは運命と呼んでもいいのではないかとおもうのよね。
そもそも女の子とすら・・というのは置いといても
ノンケで男となんてカケラも想定していなかったのにもかかわ…

1

運命ではありません 小説

一穂ミチ  梨とりこ 

体温低そうな変わり者×夢見る乙女

マッチングアプリから恋愛に発展のラブストーリーはありえそうな話です。
♂×♂ではどうかと思いますが、多様性の時代の可能性としてありだとする社長の方針からマッチングの末男同士が運命の相手と紹介されるという、突拍子もないお話に初めからくすくす笑ってしまう展開でした。
ギャグでもないのにこんなに気持ちよく笑わせていただけるのはイエスかノーか以来です。

付き合うことになるのは、マッチングアプリの…

3

なぜ彼らは恋をしたか 小説

秀香穂里  梨とりこ 

これぞツンデレメガネ

やーっぱり秀香穂里さんの作品て好みだわ…
本作も、色々とツッコミどころはありますよ、もちろん。でも一気に読んでしまう。
本作は、秀先生お得意の「お仕事BL」系の作品です。
主人公は、建設業界準大手の東峰建設で異例の昇進を続ける一級建築士で建設部チーフ・緒方。
冷酷と言えるほどクールで、甘さも遊びもなく、理詰めで何もかもをはかる男。
彼の毎日は仕事仕事。合理的で無駄は全く無い。誰とも馴れ合…

1

裏を返せば…! 小説

栗城偲  梨とりこ 

好きなんだけど

栗城さんの作品は名前買いしてしまいます。
どの作品も私的にほぼハズレが無いので安心して買えます。
このドM本郷…本物のSMは知らないのですが何となくMの生々しさを感じます。知らないけど。

作品としては好きなのですが、この2人はカップルとしてはどうなのだろう?
このS役を望まれる南雲さんはドM熟練者の本郷さんに応えられるんだろうか?
応えるにしても相当知らない世界の扉を開かないと無理っ…

0

運命ではありません 小説

一穂ミチ  梨とりこ 

あんまりすっきりしない・・・

いつもの一穂先生らしくない、あっさりさっぱりした作品です。
正直、読んでもあまり心に残りませんでした。
サクサク読めたのですが、その分、色々なものが通り抜けてしまったように感じます。

そしてあまり攻めが魅力的じゃなかった。
これが痛い。
一穂先生の書くキャラはクズでもどこか憎めないのですが、今回の攻めは何がしたいのかよく分からない感じのキャラでした。

やはり先生の作品はもっとテ…

5

濡れ男 小説

中原一也  梨とりこ 

強いて言うなら、方言受の魅力v

雨に濡れるいい男……こんなシチュエーション、いいなv
……と思って読み始めた本作ですが、
ちょっと私の期待したのとは違ったかなと。

表題作の『濡れ男』は、攻の岸尾視点で話が進むのですが、
いやいやいや!そうじゃないだろう!と突っ込みまくり!
恋する男は、賢い准教授先生でもこんなものかと!w
とにかく嫉妬に目の眩む先生の意地悪に、健気に耐える楢崎!
両片思いは分かっていたのですが、…

2

運命ではありません 小説

一穂ミチ  梨とりこ 

ご縁ですね

確かに運命ではありませんでした。ご縁ですかね。

マッチングアプリが澄の100万人に一人の運命の相手と指名したのが同じ会社の男性の楡。

最初から楡は好意的でしたね。澄もどんどん楡を意識しちゃって。

そしてある日突然の別れ。
まさかの種明かし。ひねってますね!

それでも、運命ではありません
元カノ登場に澄が心を乱されるお話でしたね。
どんどん澄が卑屈というか負のループには…

5

運命ではありません 小説

一穂ミチ  梨とりこ 

オモチャみたいなマーブルチョコクッキーが食べたくなった

一穂さんの文章は季節や風景描写が良くて、主人公や登場人物達が見たり感じている空気感というものが読み手に伝わってきます。今回も雨や樹々の緑などが主人公の感情に沿って効果的に使われてたのがさすがだと思いました。主人公の澄は名前通りの人物、でも聖人君子みたいなのではなく、正直で少女漫画が好きで、ちょいロマンチストだけど普通の感覚を持った人でした。その澄が人生初めてお付き合いをして、だんだんと絆されていっ…

6

月に笑う 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

満月の下、やっとたどり着いた幸せ

最後の一線を越えないながらも、ほぼ恋人という微妙な距離を保っていた山田と路彦。ヤクザが自分の生きる道と思い定めていた山田ですが、路彦が組の仕事に巻き込まれたことで、気持ちが大きく揺らぎ始めます。
東京の組に移った山田が仕えたのは、組長の息子で、仕手師を囲ってスマートに莫大な金を稼ぐ惣一。頭が良くヤクザ然としない惣一に山田は心酔していましたが、かたぎの路彦を巻き込まないでほしいと頼んでも聞き入れて…

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