梨とりこさんのレビュー一覧

満願成就 ―周と西門― 小説

凪良ゆう  梨とりこ 

続きますよね!

前作に続いて面白かったです。怪異そのものは前作の方が怖かったと思いました。

今作では西門と対であった亡くなった六巳との詳しい関係が書いてありました。六巳の事は忘れる事は出来なくても、既に周の事を大分好きになってて言葉に出せない西門の思いも分かりました。

プロローグから「因果」「応報」そしてエピローグまでの流れが秀逸で、さすが凪良ゆう先生だなと納得しました。

気持ちが通じ合ってもま…

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満願成就 ―周と西門― 小説

凪良ゆう  梨とりこ 

怪異が本格的!

おもしろい!
周と西門の恋愛についてはまだまだこの先が気になるところですが、一冊で事件は完結、しかもその事件がとても読ませる内容・構成で、とても満足です。2時間ホラーサスペンスか映画を観たような満足感です。

今回は西門視点があったので、彼がどう思っているのか、何を考えているのかを知れたのが良かったです。
西門が忘れられずにいる六巳についても今回は語られています。
好きになった人の心に既…

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灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

甘さは一切ない

この数日間で「月に笑う」から「灰に月」まで一気読みしました。
「月に笑う」で読むのが辛いと感じた方は正直、本作は読まない方が良いと思います。
でも、どんな展開でも読める!!という方は読んで全く損はないと思います。

木原先生の作品は何作か読ませて頂いてて
他のBL作品にはないズンとくる読後感に衝撃を受けつつ
あまりに過剰摂取すると精神が持たないとも思っていました。
なので、前々から読…

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渇仰 小説

宮緒葵  梨とりこ 

松尾さんが気になる

◾︎青沼達幸(あおぬまたつゆき)×嶋谷明良(しぎたにあきら)
ここまで評価が高いのが驚きでした。煽っているわけではなく、クセが強いと思うのでニッチな作品なのかな〜と思ったのです。結構広く読まれてるのは宮緒葵先生が人気作家さんだからなのかな?小説界隈はこれぐらいが普通なのかな?それぐらい小説に疎くて、申し訳ない気持ち。

面白くてサラっと読めましたが、良くも悪くもそんな感じです。達幸のことも明…

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灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

痛い!辛い!哀しい!希望の光!

木原先生、惣一さんをこんなに
痛めつけないで…
万全の精神状態で読んでも
痛すぎます。
刺さります。
辛すぎます。
哀しすぎます。
胸がギュッとします。

嘉藤、惣一さんを幸せにしてあげて。
こんな酷く辛い目にあっても
惣一さん薬〇にされても嘉藤のことは忘れない程の執着
その執着があったからあの男に
〇〇をザックリと切られてしまったのだよ…
ここまでするのね木原先生(&…

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彼は死者の声を聞く 小説

佐田三季  梨とりこ 

ガツンとくるパワーを保証します

分厚くて、暗くて、怖くて、でもグングン読み進められる。
重量感が凄かったけどラストはハッピーエンドの抜け感もあります。

主人公は編集プロダクション社員の斎木(ゲイ)。
彼のバックグラウンドがこの物語の大きな骨子。
彼は少し超常能力がある。死んだものの姿が見えるのだ…(ここでホラーか?と思うかもしれませんが、そうではありません)
斎木の父親は画家。絵画教室を開いている。
斎木の双子の…

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後にも先にも 小説

中原一也  梨とりこ 

わんこ攻め好きなら読むべし!v

作者買い。
おじさん受けで、わんこ攻め。

私生活はダメダメなのに仕事は出来る探偵さんと、
リストラサラリーマンの筈なのに、謎に強いわんこ。
ちょっとした謎とハラハラする立ち回りなどもありで、
飽きさせずに最後まで読ませてくれるのは流石です。

しかし、ちょっと後味の悪い……というか、
そこはやめとこうよ!という伏線が。
なんか悪い予感がしたんですよね……
キャラクターがなか…

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灰の月 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

萌えなくて

萌えなかった…。
私は比較的最近の(?)BL小説と相性が悪いかもしれない。
評判の高い作品を2つほど読んでみたのだが
全然萌えなくて愕然とした。
今回灰の月もダメとなると、しばらく小説からは遠のいた方が良いかもしれない。

この作品がBLなのかどうかも私には謎だ。
全くBのLしてないように思える。
攻めの嘉藤は1巻において徹頭徹尾、受けになびいていない。
上司の命令として情熱的に…

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月に笑う 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

人間とは。環境とは。

木原音瀬さんの作品を見るたびに、好きじゃないんだよな、という感覚を持ちながらまたしても読み切ってしまった。
あらすじは他の方が書いているので良いとして、木原音瀬作品には一般的なBL作品のスマートさっていうものが無い気がする。
一見スマートないかにもBLに出てくる経済ヤクザ、惣一さえも臆病(追記:灰の月で受けた暴行を見たら臆病とは言えなくなります)で、人への愛情の示し方を知らない不器用さがある。…

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運命ではありません 小説

一穂ミチ  梨とりこ 

ノンケが落ちる恋

あらすじは、上記を読んでください。

ノンケの受がひょんな事から攻との出会い、一緒に居なければならない状態になる。
そんな話の展開が好きで、その受がまんざらでもなく惹かれていくのを見るのも大好きな私からしたら、神評価作品です。
昼は一緒に手作りお弁当を食べ、休みの日にデート。なんて事ないのに、警戒していたはずの澄の心が期待に変わっていく流れが良いです!そして、意外に早かったキス。
ここか…

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