葛西リカコさんのレビュー一覧

憎らしい彼 美しい彼 2 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

信者と神様

久しぶりに再読したら、面白い面白い…。
以前読んだときも面白いと思ったけど、続編ということもあり、キャラを深追いせずストーリーを楽しんだだけだった。
今回は清居くんに感情移入し、その不憫さに同情しまくり。
通じない、「普通」は平良には通じないよ…(笑)

平良の、どうしようもないほどの清居教信者っぷりはスッキリするくらいまっすぐでかたくなで、安心感すら覚える。
展開が不安になると安心し…

9

心を半分残したままでいる(2) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

2人のありのままの時間

 続きが非常に気になる1巻の終わりからの過去編の2巻で、先生も後書きでおっしゃってましたけど、こんなに続きを待ってたのに~ってなります。でもでも、確かにここで必要なお話なんだなって納得。

 真文が探していた恋人「M」が誰であったのか。
2巻でようやくそれがわかります。
大好きな攻め様視点で進むお話にです。
川面が反射する光のように、きらきらと眩しい思い出。
ぎこちなく距離を測りながら…

6

淫竜婚姻譚 ~蜜蘭は乱れ咲く~ 小説

鳥谷しず  葛西リカコ 

ページを覆う難しい漢字に臆する必要はありません

年寄りの私ですらよく知らない『映画が一番の娯楽』であった時代。
任侠映画で高倉健が背後から切りつけられようとしたその瞬間「健さん、後ろが危ないぜっ!」という声が映画館に響いたという話があるそうなのですが。
この本を読んでいる最中、私は何度か「雪蘭、騙されちゃいけないぜっ」とか「雪蘭、それは罠だっ」と叫びそうになりました。
任侠ドはまりおじさんを笑えないね。

手に汗握る陰謀のお話です。最…

5

心を半分残したままでいる(3) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

この物語に出会えてよかった

3巻通してイラストがぴったりで素敵でした。

1巻の終わりに久遠に公園の池に落とされた静良井は、左足を痛めて車椅子生活に。
久遠は右手首の骨にヒビが入りギプスをしています。
久遠は仕事をしていますが静良井は療養のため休職中で、2人で助け合いながら生活しています。
スーパーの傍の公園にいる静良井に中上が来て声をかけますが、静良井は話をしません。
久遠は静良井が記憶障害になっていないのでは…

10

心を半分残したままでいる(3) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

読み応えあり

3か月連続刊行で毎月楽しみにしていた本作品もついに完結。
できれば一気に読みたかったけど待ちきれずに1巻目を読んでしまい毎月じれじれする結果に。
3巻読んだ後に再度1.2巻を読み返すと、新たな気づきなどもありました。
以下完全ネタバレです。




読後、彼らのこれからを思って落着いている半分、この先の不安もどうしても感じてしまいます。
ただ、中上とその結びつきの強さが本編後の書…

7

心を半分残したままでいる(3) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

静謐、余韻

読み終えた後もしばらくレビューできずにいた当作。今も自分の評価を決めかねています。
中上と静良井を見守りたい応援したいという気持ちで神としたいけれど、このようなシチュエーションになったら自分だったら耐えられるのかという氷のように冷たい恐怖心があって、すんなり神!とし難く。
これ以上のラストはないと感じますし、音叉のようにいつまでも響く何かがあるのですが・・

つらつら思うままに書くと。

8

心を半分残したままでいる(3) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

明るく前を向ける

謎が深まる1巻、過去を知る2巻、そして完結編の3巻です。


ようやく、気になる最後だった1巻ラストの続きが読めます!
過去の記憶がなくてぐるぐると不安がいっぱいだった前巻までから、今巻では少し明るい未来を見る事ができたのかと思います。そして、ラストでこの本のタイトルの意味がわかります。嫌な人にいない、胸がいっぱいになるお話です。


個人的には、倒れないか転ばないか記憶をまた失わな…

8

心を半分残したままでいる(1) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

切ないなぁ

 雑誌掲載時よりとても続きが気になっていて、最終話を読んだら読んだで、早く文庫化してくれないかなー、と心待ちにしていました。

最後まで読んだ身としては、1巻のみのレビューはなかなか難しいし、ついうっかりなネタバレをしちゃならいし…。
 やっと最終巻の3巻まで出版されたので、ちょっと安心してレビューさせてもらえます。
ストーリーはすでにレビューしていただいているので、好きだー、と言いたいだ…

9

心を半分残したままでいる(3) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

とうとう完結

3ヶ月連続発売の長編、とうとう完結です。いやー待たされました(笑)記憶喪失というか記憶障害のお話。この幸せがいつまで続くの?また記憶失っちゃうの?とドキドキしながら読みました。

こちらも1ヶ月おきだったのでキャラクター同様、部分的に記憶を手繰り寄せながら読みました。あーそういえば前にこんなことあったあった、みたいな。

久遠さんも悪い人じゃなかったし中上くんよりも長い時間を一緒に過ごした…

4

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

タールのような粘ついた情愛で受けを絡め取る攻め

斜め上の作品を描く宮緒氏の作品の中でもなかなかのホラー要素を含んだお話となっております。
暑い夏にぴったりの作品です。あっでも逆に部屋の湿度は上がるかもしれませんね。
攻め様は大輪の華の如く君臨する女装高級クラブのホステス兼オーナーを務める呉葉。受け様は容姿端麗で女性にモテるがあるトラウマにより女性恐怖症を抱え生活する会社員の祐一。
作品の序盤は呉葉に依存していく祐一が多く描かれていますが、…

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