葛西リカコさんのレビュー一覧

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

とんでもない攻めの登場だ!!!


小説は二度読む事はほぼないのですが、この作品は、何度も読みたくなる味わい深い作品です!

ストーリーはもう置いといて、キャラクターの感情の描写が多彩で、面白くて、新鮮で、完全にこの本の中でひとりひとりの人間が完成しています。起きた出来事を並べてちょっとキャラクターとしての感想を書く、みたいな小説に面白みを感じないのですが、この作品は一人の人間の脳内を丸ごと味わっている気分になるようで、もう…

8

恋してみませんか? 小説

西江彩夏  葛西リカコ 

熱量が低い様なのに最後まで引っ張られました

初読み作家さんです。葛西リカコ画伯のイラストに惹かれて購入。

攻めの鈴木剛は、失恋、それも二股をかけられていることに気づいた後、勝負をかけて誘ったサーカー観戦で完全に振られてしまうという最悪な状況の中で『恋愛屋』を名乗るリョウという美しい男性に声をかけらます。
なかなか不思議な味わいで始まるお話です。

設定はとてもトリッキーなのですけれど、お話は淡々と進む感じ。
でも、興味はそそる…

2

つがいは愛の巣へ帰る 小説

鳥舟あや  葛西リカコ 

互いへの愛が深すぎるバカップルです

こちら、殺し屋夫婦です。
互いへの愛が深すぎる、バカップルでございます。

この作家さんですが、設定といい作風といい、かなりアクが強いので好き嫌いが分かれると思うんですよね。描写にもエグい部分がありますし。
私も合う時は萌え転がるし、合わない時は主題すら理解出来ないと言う、振り幅が大きすぎる作風なのです。

が、今回は個人的な好みにどストライク!
受けの事をただただ全力で愛し、彼の幸…

12

銀の雫の降る都 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

かわい先生異色のSFもの

文章はさすがかわい先生という素晴らしさで、イラストもすごく世界観にあっていました。あとがきで、かわい先生が葛西リカコ先生のえの雰囲気はSFものの方が合うのではと担当の方にいわれたと書かれていましたが、まさにSFにぴったりの、どこか現実味がないくらい繊細で美麗なイラストでした。

ラストは少し物足りないと思いました。でもその物足りなさというのは、ストーリーの詰めが甘くてこれで終わりかい!なんだか…

7

憎らしい彼 美しい彼 2 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

自分の殻を破る二人がとてもよかった

電子書籍で読みました。イラストはありませんでした。

清居が思わず言った「おまえ、俺と住みたくないの?」の一言で、同棲生活を続けることになった平良と清居。プライドが高くて弱音を吐けない清居と自分のネガティブな思考に閉じこもる平良は、気持ちがすれ違ってばかりですが、それでも一緒にいたくて、少しずつ歩み寄っていく様子が読んでいて楽しいです。

本作では、二人が恋人同士になったことで互いに影響を…

5

心を半分残したままでいる(2) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

記憶に纏わるなんて深イイ話・・。まさかの涙無しでは読めない展開

二巻は記憶障害に纏わる深イイ話でした。ますます筆が乗った二巻。
衝撃の結末から一転。衛と真文の青春の甘酸っぱいエピソードを基に明かされる事実の数々。言葉の一つ一つに力があります。感性で紡がれる世界は美しい・・!
衛と真文のBL展開もとても瑞々しくてキュンとしました。描写が丁寧なので、衛像や真文像が頭に鮮やかに刻まれました。真文君に負けないくらい衛君萌えに激しく陥りましたww

4

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

二人の今後の関係に期待

凪良さんのツイートで、来年に第3弾が出ると知り、それならば…と読んでみました。
電子書籍で購入。イラストはありませんでした。残念。

驚いたのが、スクールカースト。新聞でもその存在を知ってはいましたが、リアルもこんなに過酷で理不尽なのかも…と思うと、なかなか物語に入っていけませんでした。平良が吃音でからかわれるのも、胸が痛くて。デリケートな題材は、結構な踏み絵だと思います。それがいい方に働く…

4

心を半分残したままでいる(3) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

常連になって通いたくなるカフェの話

時系列的には1巻の続きです。

酷いじゃないか久遠!!。
本当の恋人の『M』のことも過去の自分もわかりかけたのに、また全てを忘れさせれば自分だけのもにできる、だからって池に落とすという暴挙に出た久遠でした。
久遠の幼い頃のエピソードや現状の満たされない思いを知れば同情もしますが、けどやっぱり都合のいいことを植え付けて自分に縛り付けた姑息な久遠は許しがたい。
とはいえ、次は自分のことを本当…

6

心を半分残したままでいる(2) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

過去編

1巻が「っでどうなっちゃうの?」というところで終わっておきながら、いきなりの過去編です。
という構成が海外ドラマを見ていての発想で、思わず続きを見せてよと言いたくなるという作者の経験からだそうですが、確かに…。

1巻でなんとなくそかもと思っていた通り、中上が中3でと静良井が高2の時に出会っていました。
それから大学までの二人の日々や友情以上の感情に揺れたりいつかまた忘れてしまうことへの恐…

4

心を半分残したままでいる(1) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

続きが気なる謎だらけ

記憶喪失もの

静良井 記憶喪失 ライター
中上 喫茶店マスター
久遠 カフェチェーン経営者

記憶喪失で1年半以上前のことは記憶にない静良井が、親しくなった喫茶店マスターと一緒に、日記に記された恋人『M』探しをして行く過程で時別な感情が芽生えて行く。
そして、また記憶喪失を発症し気付いた時には同棲中の恋人 久遠がいた。

何があって記憶喪失?それも初めてじゃないって?
いやそ…

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