葛西リカコさんのレビュー一覧

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

文句なしの名作

あらすじは他の方が書かれているので省略。
というか、レビューもたくさん素敵なものがあるので評価だけでもいいのですが・・・

一筋縄ではいかない恋愛。
日常の小さな尊さや違和感、それを積み重ねていく二人。
決着点は見えるものの、ページをめくる手が止まらない。

凪良さんは本物のストーリーテーラーなのだと思いました。
ほかの作品も読んでみます。

6

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

女装執着攻&ホラー

執着攻という事で拝読しました!

女性が苦手な受に、美しい女装攻です。女装攻とはいえオネェではありません。

女装していない時にはちゃんと男らしいです。

攻・受2人とも夢に囚われている話と一緒にすすんでいきます。

攻めは、夢の事が原因で執着しているのかな?と思いましたが、ラストまで読むとちゃんと攻の意思でちゃんと受に執着しているので良かったです!

途中ホラー要素もハラハラ…

0

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

受けの存在そのものが攻めにとって救いになってるのが尊い


スクールカーストの最底辺にいる平良と頂点に君臨する清居、パシリだった平良がどんどん清居のことを好きになって、気持ち悪いくらい純粋にまっすぐに清居のために尽くす姿は読んでて可哀想で切ないのにほっこりした。熱烈すぎる平良の気持ちに心を開いていく清居は、素直になれないのか、素直すぎるのか「うざ」とか「きも」って一言でばっさり切り捨てていくんだけど、それさえも清居からもらえたものなら宝物みたいに大事に…

4

悩ましい彼 美しい彼 3 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

清居の闘いだけど平良の存在感を大きく感じる

萌x2と萌とどっちにするか超迷う〜
前作「憎らしい彼」が出た時も「続編出るのか〜⁈」と驚いたものですが、さらにまた続編。平良の変人ぶりは全く変わらずあのテンションを維持しており、しかも!キング・清居はより平良に傾倒してるという状況。
だから勿論面白いし、これからも長いシリーズになるのなら当然読むけども。

今回は、清居が憧れの演出家・上田の舞台に初出演できる事になった…という設定。
しか…

3

ダブル・バインド 小説

英田サキ  葛西リカコ 

買うなら4巻同時購入がおすすめ

全4巻を通して1つの事件物です。
殺人事件だけでなく、重要なキー人物として解離性同一障の少年が出てきます。
またメインキャラクターが4人(2CP)で章ごとに視点が変わったりするので苦手な方は注意。

全4巻ですがまさか1つの事件だとは思いませんでした。犯人はわりと早い段階でこの人かな?と思い、その通りでした。
個人的にはヤクザの愛人である葉鳥のキャラクターがとても好きだった為、夢中になっ…

1

銀の雫の降る都 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

きれいなお話だけどあんまり萌えない

世界観のとてもきちんとしたファンタジーで、種族の違いによるふたりの寿命の問題などもあり、切なくてきれいなお話。
世界観がしっかりしているのはいいんだけど、説明的過ぎて、肝心のふたりの心情にうまく入り込めなかった。もっと言うと、お互いを大切に思う気持ちがいつ恋愛になったのかを読み取ることができなかった。
カレルというキャラクターの生き方、恋愛に対するスタンスのせいなのだろうけど、全体的に非常に淡…

3

心を半分残したままでいる(3) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

恋人を池に突き落とすってありえる?

と、首を傾げたくなるところですが。
作中で久遠は完璧主義っぽい性格に描かれており、彼ならやりかねない気がしてくる。
重要なシーンを「え、なんで急にこんなことするの?」って興醒めさせることなく読ませてくれた人物描写力に神評価をつけたいと思います。

肝心の内容はかなり切なくて、胸がズキズキして辛かった。切なさのかたまり。これまた余韻が残る美しいエンディングが切なくて。切なすぎました。のちのラ…

0

内親王の降嫁 小説

和泉桂  葛西リカコ 

内親王だから…

葛西先生の挿絵目当てで購入。内親王の気位の高さになかなかついていけず苦戦したので中立よりの萌です。とにかく素直じゃなくって、考えが浅はかでは?と思われる高貴な受けが大丈夫な方でしたら。本編240P弱+甘め後日談10P少し。

光則(攻め)は、左大臣である親の力と自らの実力で若くして大納言の地位にありますが、妻と長子を亡くし、新たな若い女御の元へ通う気力もわかずにいます。そんな中、世を騒がす十六…

3

内親王の降嫁 小説

和泉桂  葛西リカコ 

今も昔も「ジェンダーって……!」って思うよ

このお話は『姫君の輿入れ』のスピンオフなのですが、私、そちらを読んでいません。
あとがきで和泉さんが「前作を未読でも問題ないように努力した」と書いておられますが、全くもってその通りで、面白く最後まで読んだだけではなく、光則が実弟の狭霧との関係について後悔をするシーンが何度か挟まれている所為で『姫君の輿入れ』も読もうと思いましたですよ。「あっちの本ではどれだけ悪い奴なのか見たい」という好奇心で。

5

内親王の降嫁 小説

和泉桂  葛西リカコ 

ただ歩きたい、自分の足で…

「姫君の輿入れ」のスピンオフ、と言ってもいいのかな。
平安BLです。
「姫君〜」の主人公・狭霧の兄・藤原光則の物語となります。
本作だけでも読めるとは思うのですが、「姫君〜」での狭霧の秘密と、その苦悩に加担していた光則の後悔、それらが本作での光則の心境の移り変わりに大きく関係していると思うので、本作を読んだ後でも大丈夫なのでぜひ読んでみて欲しいです。

以下、「姫君〜」も絡めてのネタバレ…

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