葛西リカコさんのレビュー一覧

羨望と恋 小説

火崎勇  葛西リカコ 

抑圧されてきた受け様が見つけ出した光

旧家の跡継ぎとシナリオライターとの大人の恋でした。
好き嫌いで言ったら好みではないストーリーです。
旧家で格式を重んじる家で生まれた受け様はは、祖父や父親に厳しく躾けられ
いつからか自分の気持ちを相手に伝えるスキルすら身に付かないような大人しく
覇気のない青年になっているんです。

それに、母親は父の浮気と外に子供がいる事を知り、受け様が幼い時に離婚していて
そのせいか余計に祖父から…

4

ラ・テンペスタ 小説

水原とほる  葛西リカコ 

狂犬には天からの啓示なのか?(w)

実家のヤクザの影響の少ない離れた地の京都で大学生活を送る主人公のもとへ、抗争の影響があるかもしれないと、護衛にやってきた元刑事のヤクザ。
「お前は俺のものだ」と強引に体を奪われ・・・
なんて、あらすじなんかを見てしまうとあ~あ、、いつのもよくあるパターンね。。。
なんて思ってしまうかもしれない。
確かにそういう部分はあるんですが、今作に実はちょっと魅力を感じたのです。
それは攻めとなる男…

6

羨望と恋 小説

火崎勇  葛西リカコ 

ひょっとして、これってコメディ?

火崎さんがホワイトハート!?
先月はHollyだったし、新たなレーベルへの進出が目に付きます。
しかし、やっぱり火崎作品は火崎作品。
相変わらず淡々と、謎を秘めながら展開してラストにそれが明かされる。
片側視点で進行し、番外にてもう一方視点にて補完がされるという、いつもの作りも全く変わっていませんでした。
しかし・・・

そして今回のお話は、古い家に縛られて自我を出すことを抑えられ、…

6

誓約の代償~贖罪の絆~ 小説

六青みつみ  葛西リカコ 

たとえ恨まれても憎まれても手放すことが出来ない

前作の「忠誠の代償 ~聖なる絆~」の対となるようなシリーズ2作目になります。
前作の受け様と攻め様が陽ならばこちらのカップルは陰にあたるような二人です。
運命の悪戯のように本来結ばれる相手ではない者同士の為に起こった悲劇的なお話。

聖獣と騎士の国の皇太子の嫡男として生まれた攻め様の番の相手はインペリアル聖獣の
リュセランなのですが、リュセランは身体が弱く、聖獣としてはひ弱なんです。

19

誓約の代償~贖罪の絆~ 小説

六青みつみ  葛西リカコ 

ああ、徹夜の代償・・・!!

 今回もまた、ページを繰る手が止められません!夜明けがこわいです!

昔はハーレクインなんかもずいぶん読んだのですが、忘れられないセリフがひとつだけあります。「相手がオリーブの枝を差し出してきたら、けっしてそれを叩きおとしてはいけない。そうしたらもう折れたみじめな小枝しか残らないからね。」こんな言葉だったと記憶しています。残念ながら、現実には叩きおとして踏みつける、あるいはシカトしてますが・・…

17

調教遊戯 緋襦袢は極道に散らされる 小説

真宮藍璃  葛西リカコ 

凌辱系なのにベタ甘なお話

始めから終わりまでベタ甘なストーリー、でも凌辱系な、不思議ワールド。
受け様はヤクザの妾の外腹なのですが、暴力とは無縁のメソメソタイプです。
そして子供の頃は身体の弱い母親と共にひきこもりで、組長の命令でそんな受け様の
家庭教師をしてくれたのが攻め様になります。
それから10年の月日が流れて、受け様は花屋で仕事をしているごく普通の暮らしで
たまに様子を見に来てくれる攻め様に仄かな恋心を抱…

3

調教遊戯 緋襦袢は極道に散らされる 小説

真宮藍璃  葛西リカコ 

一棒一穴主義だそうですw

緋襦袢、調教、遊郭、帯には「いますぐここで咥え込みなさい」特濃Hレベル3
エロエロだろうな~という推測はできるのですが、凌辱強姦・輪姦なしに(お道具で犯されちゃうはあるが)最後結ばれる相手とだけの、作者さん曰くの”一棒一穴主義”が貫き通された本作品は、実はとってもとっても甘い作品でした。

双龍会大槻組の組長の妾腹として生まれた智哉は、その出自を噂する世間から引きこもりがちになって母親と一緒…

5

災厄を運ぶ男 小説

水原とほる  葛西リカコ 

ラストがちょっと…

帯『逆らっても無駄なんだよ
諦めて俺と一緒に闇へ堕ちろ―』

リーマンだった秀一〔受〕は傾きかけた実家の工場を手伝う為に地元へと戻ります。
しかし不況の波はハンパなものではなく、父親は裏で借金をしていてそれを苦に自殺。
秀一の元には工場と1600万円もの借金が残され、とりあえず彼は妻子を彼女の実家へとやって、居酒屋のバイトと工場とで必死に働きますが焼け石に水。
そんな秀一の前に現れたの…

3

運び屋デート日和 運び屋恋愛事情番外編ペーパー グッズ

これはこれで甘々なんでしょうね。

本編後に思いが通じ合った二人の初デートを描いてるショートです。
お試しで付き合ってもらっていると思い込んでいた受け様にとっては
初めてのデートは前日から眠れなくなるほど嬉しい出来事なんですよね。
ホントに恋愛に謙虚なのか自分に自信がないのか相手が好きすぎてなのか
変なところ天然の入ってる相変わらずの受け様なんです。
そして、やっぱりトラブルに巻き込まれる・・・
老婦人に道を尋ねられた受…

0

運び屋恋愛事情 小説

  葛西リカコ 

人間不信の攻め様の心を動かすのは?

入社して3か月で会社が倒産の憂き目にあって、挙句潰れた会社の債権者に
捕まっていた受け様を助け出してくれた攻め様、それが二人の初めての出会い。
受け様は感謝し、お礼を言おうとしたが、優しげに接してきたのが嘘のように
冷たくあしらわれ・・・
それでも助けてもらって嬉しかった受け様はいい人だと思っていたんです。
そして友人の伝手で紹介された職場は運び屋で、何やら怪しい職場なんですが
断れる…

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