一ノ瀬ゆまさんのレビュー一覧

gift (中) 赤い桎梏の、約束の場所の、望んだ十字架の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

壊れる寸前の心をどうか救って

 せっかく宥は勁が負けても求めてくれるということが分かったのに、そこで引き裂かれてしまうなんてあまりにも勁の運命が残酷で痛ましくてどうしようもなかったです。友也が単なる嫉妬などで2人を別れさせたかったわけではなく、あくまで宥のことを想って、御子柴ジムのためにああいう行動に出たというところが、誰も憎むことができずやりきれなさをさらに増長させますね。しかも、アパートを出て行かざるを得なくなった勁は、兄…

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gift (上) 白い獣の、聞こえぬ声の、見えない温度の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

攻めの心を覗くのが辛過ぎる

 ボクシングにあまり詳しくなく、すごく興味があるわけでもないので話に浸れるかなとちょっと心配だったんですが、それがメインではありませんでした。攻めの勁が、壮絶な人生の先に辿り着いた、最後の希望である宥。勁は彼に救われることができるのか、失った感情を取り戻すことができるのかということが軸になった、非常に骨太なストーリーでした。勁の過去が痛々しく、衝撃的なシーンもいくつかあるので、そういった描写に抵抗…

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「gift (下) 薄紅めく空の、潤びる螺旋の、光る岸辺の、」電子限定おまけ グッズ

ラブラブがまぶしい

本当に幸せな完結巻でほっこりしました。
照れる頸の姿に、宥もムラムラするの当然。抜群に可愛い。
外国人(顔)美形×心優しい平凡カプのハッピーエンド最高でした。

この二人の平穏な日常をもっと見たいなー。
個人的には、無表情な頸もクールで大好きでしたが、頬を赤らめる頸はさらに萌え死にだったので、まだまだ二人のもだもだキュンキュンした感じとか見足りないっ!てなりました。
どうか小ネタでも何…

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「gift (下) 薄紅めく空の、潤びる螺旋の、光る岸辺の、」電子限定おまけ グッズ

『gift』に惹かれているすべての人に、生まれ直した頸を見て欲しい!

『gift』ついに完結。
電子限定特典はマンガ4ページ、その後の二人の日常です。

初めてのとき、「身体に教えるしかねーし。とりあえず脱げよ」と脅しレイプをした頸ととても同一人物とは思えないくらい、頸は別人になってます!


出だしのモノローグ「頸は普通の恋愛を逆行している」

ジムの掃除をしている最中に、頸の背中と、宥の背中が軽くぶつかった。
すると頸は頬を赤らめて…
あんな…

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gift (下) 薄紅めく空の、潤びる螺旋の、光る岸辺の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

深い愛情に、涙が止まらない

3冊目にして完結編。

「gift」は副題が秀逸だと思うんですよね。それぞれの巻の内容を端的に表しているように思えてなりません。そして、今作品のこの綺麗な表紙。優しくて、温かくて。

完結編という事と、この綺麗な副題と表紙。大団円を迎えるのだろう、という希望を持ちつつ手に取りましたが、でも、2巻目が終わった時点では問題はまだたくさんありました。

宗教団体ヴェイクラからの迫害。
そし…

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gift (下) 薄紅めく空の、潤びる螺旋の、光る岸辺の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

凄まじいまでの愛に震えます

物凄いものを読んだ感動に震えています。

上中巻の雰囲気とは打って変わり、薄紫色の柔らかい色彩が美しく印象的な下巻の表紙。
ああ、この物語が終焉を迎えるんだな…と感じ、寂しいような身が引き締まるような、複雑な心境で1ページ目をめくりました。
電子版なので他とは違うかも知れませんが、全266ページのボリュームです。

これは宥の愛によって勁が再生する物語。
今回、まさに生死をさまよった…

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gift (下) 薄紅めく空の、潤びる螺旋の、光る岸辺の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

この先何度でも読み返す大切な物語。

『gift』完結です。
約3年前に上巻を読んだ時、「この先何度でも読み返す大切な物語になる」と思いました。

道徳心も感情の起伏も無く、痛みにさえ鈍感でどこかロボットのような頸と、表情豊かで人間味あふれる宥。
脅しによるレイプから始まった殺伐とした間柄に、大事だ、好きだって気持ちが芽生えていく…
頸は豊かに出会ったことでどう変わっていくのか?


上下巻の予定が、中巻が増えて3冊と…

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gift (中) 赤い桎梏の、約束の場所の、望んだ十字架の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

急展開!ものすごい緊張感です!

再読ですが、またもや上巻から連続して夢中で読んでしまいました…
ものすごい吸引力のある作品だと思います。

この巻では、2人の関係を知られたことにより勁が寮を出たため、ジムや寮での2人が中心のストーリーから打って変わって、勁の兄が絡む信仰宗教が舞台に。
信仰宗教というよりかは裏組織、反社会的勢力の様相が強く、勁をがんじがらめに支配していきます。

裏社会が絡む作品は『暴力、脅迫、支配……

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gift (中) 赤い桎梏の、約束の場所の、望んだ十字架の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

殺伐な中にも一条の光

シリーズ2冊目ですが、前巻より更に裏社会の影が濃く出てきました。
かなりシリアスで骨太、一般常識が通じない世界のお話なので苦手な方もいらっしゃるかもしれません。
ハードボイルドな作品としてはかなり読みごたえがありました。
主人公2人、特に勁が追い詰められていくようで、不安な綱渡りをしている気分になります。
この作品を読む時はある程度気持ちに余裕がある時じゃないとヘコむかも…(汗)。
健気…

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gift (上) 白い獣の、聞こえぬ声の、見えない温度の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

調教師にしか懐かないホワイトライオンのようだ…

一ノ瀬さんの作品はこれまでに初コミックスしか読んだことがなかったのですが、この作品はそれとは随分雰囲気が違う印象でした。
この作品の1話目を随分前に読んで印象に残っていたので、今回まとめて読めて良かったです。

ボクシングの元オリンピック選手を父親に持つトレーナーの宥とそのトレーナーに見いだされてボクシングを始めた勁。
人を寄せ付けず美しく強かな勁、人はいいが他人には言えない秘密を抱えてい…

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