一穂ミチさんのレビュー一覧

さよなら一顆 小説

一穂ミチ  草間さかえ 

どうしてか全然刺さらない

付き合うまでの「さよなら一顆」と、後日談「またきて一過」の二本立て。分量的には一冊の3分の2と3分の1です。思いの外、表題作が短かった印象。

社会人同士のカップルなので楽しみにしていました。
ひょんなことから知り合いになる、勤め先も仕事内容もタイプ(性格)も異なる二人。
ノンケ同士であり、知り合って仲良くなって、友情が恋に発展する展開は唐突に感じ、BL展開だから仕方ないのかなとも思わせら…

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運命ではありません 小説

一穂ミチ  梨とりこ 

マッチングアプリ開発担当者×マッチングアプリの広報

IAの判断は間違ってないけれど、そうじゃない時もある。一長一短だと分かりつつある今の世界にマッチしているテーマでまず惹き付けられます。
マッチングサービスだけでなく、VRでイベントに参加という話題もありメタバースを感じさせて2018年発売の本作ですが、2023年の今読んでも違和感がありません。
主人公たちの会社が多様性を重んじる近年の感覚にフィットしたサービス仕様になっていて好感です。

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ひつじの鍵 小説

一穂ミチ  山田2丁目 

攻め視点のお仕事BLだともっと良かったな

本編「ひつじの鍵」と、続編の「ひつじの夢」の2本収録。双方同じくらいのページ数で、本の半分まで読んだら次の話のとびらページが来たので少し驚きました。

面白かったです。
羊は社長令息で豪邸に住み富裕層の学校に通う高校生なのですが、実際には、ついこの間までぼろアパートで母と二人で貧乏生活をしていた苦労人。母を亡くし、今は母の再婚相手と二人で暮らしています。優しい義父、くそったれの実父。貧乏生活…

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イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

面白かった

BL小説をあまり読まないので、読むなら人気作品にしようと思って正解だった
本当は大人男性が可愛らしく描かれてるのあんまり好みではなく、もっとカッコいいので思い描けたら良かったなって思ったのだけれど、読み始めたらあんまり気にならなかった

二人共のこと気になっちゃってた潮は滑舌から同一人物だって気づいて、それで事情があるのかもって思える懐の深さに感心した
外面も家での姿もどっちも好きって全部…

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街の灯ひとつ 小説

一穂ミチ  穂波ゆきね 

展開リズムが合えば楽しめる ストーカー系の攻

冒頭は、高校の同窓会。
上司に言われて渋々出席した初鹿野。

初鹿野は、見た目も振舞も綺麗で、いつも中心に居る存在。
でも、人と関わりたがらない。

「点と線」にあったような瞬間に、対岸の壁に寄りかかっていたお洒落な装いの男と目が合う。
近づくと、手書きの名札に「夏目」と書いている。
初鹿野が知らない夏目は、初鹿野を良く知っていた。
二次会に行かず、夏目と「椿」という店に行き、初…

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雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

さくさくと…

高校教師(20代後半)桂 高校生(15歳)志緒の物語
志緒の目線で物語が進んでいくので読んでる私も不器用で尖がりまくっていた高校生にタイムスリップした気分で(実際はとっても大人なんですが…)読み進めていきました。
リアル大人な私からしたら先生も志緒も青春だなと、互いに不器用で弱さを隠しているつもりででも隠しきれてなくて…自分の気持ちを胡麻化すことすら出来なくて…。
でも真面目に障害物にぶつか…

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イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

「OFF AIR」の読後だからこそ感慨深い

「イエスかノーか半分か」本編の3冊目。再読しました。
番外編集である「OFF AIR」を1冊目から3冊目まで読んで、もう一度読みたくなったのは「おうちのありか」でした。
潮の実家の全容が明らかになり、囚われの潮を計が救い出すこの本。
初読のときにも大変感銘を受けたものでしたが、「OFF AIR」によって潮の両親のことや計の両親のことが分かった今、また新たな感慨を持って読むことができました。

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OFF AIR 3 ~イエスかノーか半分か~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

可愛い可愛い大好き

「イエスかノーか半分か」の番外編集、3冊目。
同人誌や特典リーフレット、特典SSカード、ペーパー等に掲載された番外編の数々を集めた本。2017年~2021年に書かれたものです。書き下ろしもありです。
2はなっちゃんがちらっと程度でしたが、3はもっと登場していて、なんなら相馬Pもコンテンツ事業部の子も登場してます。

「OFF AIR」1冊目から3冊目まで通しで読んで、ほんとにこの作品好きだ…

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雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

君かへす朝・・

余りにも人気が高いので、何故人気が高いのか興味を持って購読。

桂英治:国語の教師 
結城志緒:高校生

タイトルは短歌の引用。著者は、色々読む読書家みたい。
「君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ」
北原白秋が不倫相手の女性を見送る朝を歌ったもの。この不倫相手は、白秋の二番目の妻。
・・この歌を桂に教えたのは、初恋の女性。
・・桂と白秋の人物像がダブる。

「…

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ワンダーリング 小説

一穂ミチ  二宮悦巳 

東京湾の出島 架空の日本初の公営カジノ

東京湾に浮かぶ日本初の公営カジノ
・・この小説が描かれた当時、誘致有力候補は東京湾に本社を置くテレビ局だったので、興味。
wandering:散歩,放浪

芦原雪:7才の時 令輝が「アメリカで拾った猫」 名づけ親は九耀
勝負の結果が客の匂いでわかる、ディーラー。
父がカジノで消えた日、雪は「黒」を選ぶ。
親からネグレクト、感情を出せない。

李九耀:中華系シンガポール人
父は、…

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