一穂ミチさんのレビュー一覧

イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

笑いあり涙あり

面白かったー!
前作に続いて沢山笑わせて頂きました。
そして今回は国江田さんが不安定で壊れてしまいそう、と読みながらハラハラしました。潮に対して尊敬と劣等を感じ自分が自分でなくなるような人生否定しかけるような苦々しい思いをずっとどこかで持ち続けていたからなのか、そこに木崎という人物も現れて泣いちゃったのかな。無理やりとらされた有休つかって潮を追っかけたホテルで潮の手を握りながら泣く国江田さんに…

6

ステノグラフィカ 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

国会関係のニュースを見ると思い出す

作家買いで一穂さんの作品を手当たり次第に読んでいた時に出会いました。
一穂さんの新聞社シリーズ(?でいいのかな?)の中で一番好きなのがこれでした。
攻めも受けもキャラクターがいいです。バツイチ国会記者の攻めと古風で番茶の茶殻を床にまいて掃除しちゃう家事が得意な国会速記者。
夜討ち朝駆けの仕事をしている記者と判を押したように決まった生活をする速記者。
最初は受けが声から惹かれはじめるんですが…

8

アイズオンリー 小説

一穂ミチ  小椋ムク 

見えなくても見えるものがあるんだなあ

 あああ。やっぱり一穂さんの作品はいいなあ。綺麗な文章だなあ。好きだなあ。
 子供のころ目が見えなかった岩崎数馬と人の顔が識別できない仁科縁の話。縁が、数馬に病気のことを知られたくなくて逃げる逃げる。本当は、数馬のこと好きなのに。好きな人の顔さえ覚えられない自分など、人から好かれる資格がないという心理。あああ、切ない。そんなゆかりの魂胆に、結構初期から気づいていた数馬がすごい。今回は、数馬が最初…

3

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

笑いたいときに読みたい一冊

電車の中で挿絵を隠しながら読んでいたんですが、挿絵隠すよりも笑いを堪える方が大変でした。外で読むならマスク必須です。マスクあっても漏れるくらい。
最初は国江田さんの小気味がいいほどの口の悪さ(というよりも罵詈雑言w)にびっくりしながら読んでいたんですが、読み進めると癖になりますね、たまりません。
ストレス発散したいときに、笑いたいときに、萌えたいときに、何度も読み返しています。国江田さんの言葉…

5

雪よ林檎の香のごとく 林檎甘いか酸っぱいか~青~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

桂と志緒はやはり甘酸っぱくて、切ない

一穂ミチさんのデビュー作『雪よ林檎の香のごとく』のペーパーやら同人誌やらを二冊にまとめて下さった内の一冊。
どちらにも書き下ろし付きです。
こちらの『青』の方が時間軸的には先になります。
わたしは『赤』から読んでしまいましたが(苦笑
高校生の志緒と教師の桂の本編を補完したような作品なので、やはりファン向けと言えます。

個人的には攻め視点好きですし、桂がどんだけ志緒を想っているのか読み…

6

ぼくの太陽 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

潮の太陽は…

わたしは小説においては攻視点が好きなのです。とくにエロを攻視点で語られると、攻め様のモノといっしょにわたしの脳内tnkも俄然滾るのです。

今回の一穂先生の作品には潮視点でのセクロスがあったので大歓喜!好きなカップルの攻視点エロさいこー!!エロ自体はすごい濃いものではなかったですが…

♦︎メモリーズ♦︎
計と潮と竜起が小学生のころの夏休みのある日。
それぞれがテレビ局に見学に来ていて…

7

meet,again. 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

難解 栫と嵐の不思議な関係

『雪よ林檎の香のごとく』が好きなのですがこの作品は難解そうなのでずっと読まずにいました。
高評価なのに少しも理解できなかったことがすごくすごーく残念です。
いつか時間をおいて再読したい作品です。

読んでいて楽しい話ではないです。
ワクワクも無し甘くも無し。
薄墨で描いたような色のない淡々とした物語。

栫は人間的な感情皆無のアンドロイドのような人です。
汗はかかない、食事も排泄…

7

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

よくも悪くもリアルな作品

恋人とのセックスレスに悩む攻めと幼馴染にずっと片想いしている受けの話です。
偶然始まったメールのやりとりからふたりが近づいていく過程は奇跡的でとてもロマンチックでしたが、攻めと受けが抱えているものや背景が重かったです。特に攻め。上記に書いたとおり攻めは彼女とのセックスレスに悩んでいて男なら好きな人としたい!って感じなんですけど、彼女はそうでもないんですよね。BLなので彼女は悪役というかちょっと嫌…

3

青を抱く 小説

一穂ミチ  藤たまき 

物語の糸を引く

ある目的があって海辺を歩いていた攻めの宗清、目的を見失いかけた儚げな声で宗清を呼び止めた受けの泉。出会いまでの複雑さと恋に落ちるまでの優しい掛け合いに涙が出ました。
泉と宗清、それぞれの家族、幼馴染、と一穂先生ならではの広い世界観で二人にとっての大きな転機が描かれています。

一穂作品って登場人物が多いように思います。しかもそれぞれが物語の鍵を握っている。何重にも交差する登場人物たちの想いが…

4

イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

1作目より好みでした☆

1作目は、「ちるちるでの評価がいいし読んでみるか〜。」って感じで手に取って。
もちろん面白かったのですが、そこまでどハマりしなかったのが正直なところでした。
好みの問題だと思うのですが、多分、受け様の二面性があって天邪鬼なキャラも、攻め様の安定し過ぎてちょっとそっけなく感じるキャラもハマらなかったのだと思います。

しかし、2作目。
受け様、計は相変わらず二重人格で天邪鬼だったけど。前作…

3
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