一穂ミチさんのレビュー一覧

Night Cruising 小説

一穂ミチ 

ツボだよ、一穂さん!

「雪よ林檎の香のごとく」の番外編です。
お約束通り、栫の同級生達の同窓会へ行った桂。
相変わらず栫とはピリピリ。桂は嫉妬心丸出しです(笑)
二人の和解ないまま同窓会は終了。
疲れて帰った桂の部屋には泊まりにきている志穂が待っていた。
さてこっから志穂ちゃんと桂のいちゃいちゃが始まります!

背後からのプレイ、泣きそうになりながら拒む志穂ちゃん、Sモード入った桂…
どれをとってもツボ…

3

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

友情と恋愛の天秤

ストーリーというか骨組みがしっかりしててよかったと思います。スラスラ(いい意味で)と読めました。でも評価(萌★+3.5)って感じです。萌えなくはなかった…いや、後日談の「愛より甘く」は甘くてよかったですよーこれは本当に萌えました、うん。
でも、自分としてはちょっとしっくりとしない…うーんって感じがしてて。うわあああーごめんなさい…

話のネタや表現、遙と暁行の心情が凄く上手くて話に入っていけ…

1

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

とても綺麗なお話でした。

相変わらずの雰囲気、いいです。綺麗。
最初、このお話を読んだときも「藍」じゃなくても、果樹園だろうが農家だろうが旅館だろうが何だっていいだろう、なんて思ったんですが…やっぱり「藍」だったから、この世界観が出たんだろうか、と思いました。

私は珍しいと思ったんですが、彼女も持ちの攻め視点なんです。
彼女といい雰囲気のお話しも書いてあって、どうなるんだろうと心配になりました。
遙も健気だから…

1

はな咲く家路 小説

一穂ミチ  松本ミーコハウス 

しみじみと、ステキなお話

優しい読後感の、とてもいいお話でした。
パンチ力はないんだけど、心の奥の弱い部分をナデナデしてもらってる気分になるというか。
一穂ミチさんのいいところは、文体が素晴らしいということ。杉原理央さんと共通する部分なんですが、読んでて気持ちがいいんですよ。
文章が巧い人はいくらでもいるけど、「気持ちいい」っていうのは本当に感覚的な部分だから、これが合う人(私だ!!)にとったら得がたい宝石のような文章で―…

3

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

友情から恋へ

秘めていた片想いが叶う話は大好きです。
大学生の暁行は、友達のハルに、突然観覧車の中で告白されて戸惑います。
ハルのことはずっと付き合っていきたい友達だと思っていたのに、相手は自分のことを恋の対象として見ていた。
ちゃんと彼女もいて、男相手に恋愛なんか考えられない暁行は、その戸惑いをブログにつづります。
このブログは、読者の想像通りの役割を果たすんですが、この辺りもうまいです。
暁行視点…

2

オールトの雲 小説

一穂ミチ  木下けい子 

家族の愛?

悲しいです。母一人子一人で暮らしていた流星が母を失うというのは、本当に大きな喪失。
それでも母の苦しみが終わったことで「いいんだ」と泣くシーンなんか、一緒に泣いてしまいます。
一人になった流星を訪ねてきたのは、長い間会ってなかった父親。
父親に対して愛情と反感を同時に持つ流星ですが、彼の選んだ道は……。

とても気持ちを揺さぶられる物語だったけれど、ただ読み終わってみると、家族とか肉親の…

2

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

度量がないんだよ、アタイには。

初め一行目が長すぎるんですよね。
一番初めの文章でその長さはちといくらなんでも読みにくい・・・・途中とかの文でならいいけど。二つに分ければもっと入りやすいとは思ったんですよ。
って言うか、なんか最初の1、2ページ、ちと難解過ぎる気がするんですが。
私最初の二ページ何回も読み直しましたよ。
件の一行のせいで視点がどっち向いてるのかアイマイにもなるし。
まぁ・・・入り口だけわかってしまえば後…

10

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

子どもって、一途で傲慢

高校1年で、桂に出会ってしまった志緒、

好きだから、好きでいる

その気持ちだけで、他の人なんか、自分の世界にはいらない。

この本って、サラッと読むと、ほのぼのと、しみじみとした、いいお話みたいなんだけど、
こうやって後からよくよく考えると、結構怖い、
拵さんのように、あからさまなヤンデレさんだけでなく、
志緒君も、結構あぶない、
桂先生も、若気で突っ走って、子供作っちゃっ…

9

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

心に沁みる作品

文句なしの神作品。
これがデビュー作とはすごい!

タイトルにも雪よ、、とあるように、雪が降っているような静謐な世界観。
この方の筆力、表現力、才能なんでしょうねぇ。卓越したものを感じます。
何よりも作者のこの作品に対する気持ち、この作品を書きたいという熱意、言葉を選んで選んで、表現したいものを丁寧に創っている。
北原白秋の詩が引用され、文学的な匂いもあります。
文学少女出身なので、…

8

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

やっぱり色が見えます

いつも思うのですが、一穂さんの作品は色が見えますね。
今回は表題のとおり様々な青が主でしたが、夜の闇と夕焼けの色も感じられました。

大学に入ってからの3年間片想いをしていた相手に、思わず告白してしまった遥。
お話は告白された方の暁行の視点で進みます。
将来の結婚まで考えているような彼女がいる暁行は、親友だと思っていた遥に告白され戸惑います。
恋愛相手としては考えられないものの、ただ拒…

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